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キャンピングカーのトイレ 〜後処理の方法

男子たるものどんなモノでもムンズと掴む度胸と、少しのニオイも笑い飛ばせる余裕。

さらにはちょっと飛んできて付いちゃった場合もニッコリと微笑んで家族を明るくする愛嬌がなくては一端の日本男児とは言えない。

というわけで私は上記のうちどれ1つとして出来ない男なんですが、ご多分に漏れずトイレのダンプ(排棄)処理は嫌で嫌で仕方ありませんでした。

少しでもキャンピングトレーラーのトイレの後処理を快適に行うための試行錯誤をご紹介です。

初めて経験した後処理

初めての経験は小の方です。ブラック(汚水)タンクの排水口は比較的高い位置にあるので口の広いポリタンクで受ける事が出来ます。

ポリタンクに出し終えたら浄化槽の汚水升にせっせと運んで投棄。トイレに水を入れてまたポリタンクに出す『すすぎ作業』を2度ほど繰り返し掃除終了。

全然余裕だぜ!!とこの時は思いました。。

初めて経験した「大」の処理

ついにその時が来ます。三男坊の「みのちゃん」がピクニック先で大をもよおします。快く大の使用を許可した偉大な父親は帰ってからの処理を「小」同様に行い、、かなりへこむ。。

さすがっ「大」!先日の「小」とは比べ物にならないインパクト。見た目も臭いも、愛する我が子のものとは言え、、正直臭いです!!

ハッキリ申し上げまして、もうポリタンクで受けるのはゴメンコウムルと言った所でしょうか。

トイレの処理の改善策

今度はポリタンクを使わずに処理をするため、塩ビを6mほど繋いで直接塩ビの口から浄化槽に流し込む作戦。

これは1回やっただけで止めました。理由は塩ビを上手く固定するのが非常に面倒。塩ビ管も6m超という長さであっち向いたりこっち向いたりで取り回し最悪。しかも汚水なんて流すものだから6mの汚いものを置いておくスペースに困ります。

折角つないで作った排水用パイプもそれっきりで粗大ごみと化しました。。

トイレの処理最終形態

こんな面倒汚いストレスフル行事を毎度毎度のキャンプやピクニックのためにやっていてはいつかは全てが面倒になり、「もうやーめた!」的な最悪な事態に発生するやもしれません。

しかし!人生転機は訪れます。この負の悪循環を解消せねばとの半ば強引な使命感を掲げてとある日曜、ツルハシとジョレン、ネコとショベルをたずさえ、一人せっせと穴掘りを致しました。

浄化槽への汚水升増設

総延長7.3メートルの穴掘りの末、やっとの思いで下水桝の増設を完了出来ました。一日では終わらず、次の日の月曜日まで有給取ってやってしまったのは絶対に秘密です。

それにしても掘ってみて分かったのですが、浄化槽周りって色んな配管が埋設してあってそれを回避するように新しい管を埋めるのがとっても大変。

勾配も2/100は欲しいそうなので1mで2cm下がる。7メートルだと14cmにもなりますから、これ以上の長い距離の汚水管を増設するのは高さの関係でわが家では無理でした。

汚水処理用排水口はトラップを作って封印水が溜まるようになっていますから、当然臭いは上がってきません。

 

配管の埋設

ダンプ(トイレの排水)用の備品を取り寄せ

そして、新しくブラックタンク処理のお供としてアメリカからこちらをを取り寄せます。

そして、増設したVU65塩ビ管に上記のお供を合体!!

排水アダプター

キシ〜ン!!

日本の配管径の規格が何処由来なのかは分かりませんが、このオレンジ色のアダプターと「ド」がつくほどピッタリさ!ぎゅっと押し込むと全く漏れ無し!

セワホース

セワホース(汚水排水用ホース)とアダプターは1/6回転ほど捻ると確実にロックされます。ブラックの排水の勢いで外れる事が無いので、安心して排水シャッターを全開に出来ます!

ゲートバルブと

セワホース内をすすぐハイドロフラッシュアタッチメントもあると便利です。

ブラックタンクにすすぎ水を入れるときはこちらのホースから水を注入します。2つを組み合わせると手元でブラックタンクの排出、すすぎが操作出来ます。

 

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接続部のみ透明なパイプで出来ていますので、排水の様子が丸見えです。変な趣味ではなく、ブラックタンクの清掃時にこの透明な部分で、しっかりキレイになったかを確認出来ます。

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排水方向もなんだかいい感じに曲げてくれて至れり尽くせり。

ここに水道をつないでコックを開けると逆方向からブラックタンクを満水に出来、さっと流す。これを2サイクル行うと掃除は完了。

今までは猛獣がすぐそこ!いつ襲われるか分からない命がけののポリタンク処理だったのが、今や安全な透明のパイプ越しに高みの見物。二夜の作業を経て大出世。あぁ、なんて快適♡

このシステムにしてから帰ってからのダンプ処理、お掃除が全く苦痛なく出来るようになりました。直接タンクを持って洗うとかセワホースを洗うとか、もう今では考えられないくらい楽になりました。

 

現在のトイレ処理の手順

  1. セワホースを繋ぐ
  2. ブラックタンクの排出
  3. リンス用のコックを開けてタンクを満水にする
  4. 洗浄した水の排出  → シャッター閉じ(2〜3回リンスします)
  5. グレータンクの排出 → シャッター閉じ
  6. 完了

 

ブラックタンクの処理にお悩みの方には強力にオススメな方法です。

トイレの使い方についてはこちらの記事をご参照下さい。

今回はこれでおしまいです。ありがとう御座いました。

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COMMENTS

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    ななし 3年 ago

    きっとアメリカ人もポリタンクの苦行が嫌でオレンジのブツを作成したんだと思います

    • comment-avatar

      ななしさん
      コメントありがとう御座います!汚物処理の始祖様が生み出したオレンジのアタッチメントですが、5年経ってもやはり必需品。微妙にパッキンが傷んできましたので再購入を検討していますよ〜。

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