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キャンピングカーの冷蔵庫♡ 駆動方式と使い方

また懲りずにキャンピングカーの冷蔵庫♡とか痛いタイトルで始まっていますが、その車がキャンピングカーたらしめている装備のひとつが冷蔵庫です。これさえあればビールは冷え冷え!食材もバリッと新鮮、コーヒーのお供にケーキもおいしく頂けます。

普通に家で食べても美味しい冷え冷えの食材達もキャンプで食べた日にはそりゃもう格別。今回は贅沢キャンプの必需品、冷蔵庫の巻です。

 

冷蔵庫の種類

キャンピングカーに使うような冷蔵庫にも2種類ありまして、1つは家庭用と同じコンプレッサーを使ったヒートポンプ式。もう一つはアンモニアを加熱する方式があります。

ヒートポンプ式はコンプレッサーの音がしますが、家庭用と同様良く冷えるようです。こちらはガス以外(100vと12v電源)の2way方式が主流。

アンモニア封印型はモーターを必要としないので、無音で動作可能。キャンピングカーの備え付けの冷蔵庫はこちらのタイプで3way方式が大半だと思います。

T Globeにはアンモニア封印型の3ウェイ方式の冷蔵庫が付いています。交流100Vとバッテリーの12V、後はガス駆動ですね。

冷却原理は封印してあるアンモニアを熱して、気化したアンモニアが元に戻る時の熱を利用して冷蔵庫内を冷却しているそうです。

ですから熱源が熱ければ熱いほど良いってな塩梅で、ガス駆動が一番良く冷えて、次に100v。12Vが一番冷えないと言うのがキャンピングカー界隈における3way冷蔵庫の総評です。

 

冷やし方編

T.Globeに備え付けの冷蔵庫はDometic社製です。年代や機種によっても違うようですが、私のT.Globeは冷凍庫(フリーザー)が付いていないタイプでした。

 

電力による冷却

操作は至って単純で、100Vと12V電源を使用する場合はそれぞれのスイッチをオンにするだけです。

ただの独立スイッチなので、入れようと思えば両方ともオンに出来てしまいますが、「それをやったら壊れるからね♡」と取説に書いてありますので、必ずどちらか、というか一系等の駆動力のみオンにしましょう。

冷え加減の調節ツマミがありまして1~7まで調整出来ます。夏場は7のフルパワーにて冷却。それでも庫内は7~10℃くらいです。外気温に左右されますので当日の状況により適宜、設定します。

冬場(外気温5℃位)だと目盛り7で運転すると-5℃くらいになって水から何から全て凍ってしまいますので、控え目で運転する等しなければいけません。

この辺りは全自動冷蔵庫と違いかなりお馬鹿ですから、そこは使い手が常に考えながら運用しつつフォローして差し上げる必要があります。

 

ガスによる冷却

ガスの元栓を開けて準備万端整ったら冷蔵庫の着火をしましょう。点火には以下の手順で。

冷蔵庫操作部

  1. 火力調整ダイヤルをHiの位置に合わせる
  2. 火力調整ダイヤルを押えながらイグナイターボタンを押す
  3. のぞき穴から着火した事を確認する。
  4. 火力調整ダイヤルを押えたまま10秒ほど待つ
  5. 火力調整ダイヤルを放しても火が付いているのを確認する
  6. 火力を調整して終了

イグナイターボタンを押すと、100均ライターよろしく「パチンっ」と音がして火花が飛びますが、火花が飛んでいない場合は配線がショートしています。

イグナイターの配線が何処かでショートしているとそちらで火花が飛んでしまい、点火出来ない事があります。

私の冷蔵庫は下の写真の部分がよく断線するようで、購入当初はここがショートしており点火不能でした。

冷蔵庫パネル内

使い方

私の場合は以下のような運用をしています。

キャンプ前日

出発の前日には100vの電源で冷蔵庫を冷やし始めます。真夏でしたら5時間あれば10℃くらいの冷蔵温度になります。

出発直前

100vからガス冷却に切り替えます。本来なら走行中のガス運用はオススメ出来ませんが、アメリカとかでは普通に走行中もガス運用です。12vですと冷え加減が微妙に頼りない、、、ってな訳で、私は走行中から滞在中もずっとガスを使っています。


2018年追記

最近は走行中は12Vでの冷却に切替えました。走行中、たま〜に立ち消えてしまう事が有り、その時のショックたるや実に大きいからですw

12Vなら冷え方は控え目ですが、庫内温度19度!!とか衝撃の温度を見なくてすみます。

 

キャンプ地

キャンプ中は冷えすぎる(凍ってしまう)事だけ注意していれば何も気にする必要はありません。

 

帰宅後

帰宅したら冷蔵庫の中身を出して空にします。扉を閉めてガス冷却をオフ。次の日くらいにちょっとだけ扉を開けて庫内を乾燥させます。

帰宅後いきなり扉を開けて乾燥すると冷えきった熱交換器が結露でビッチャビチャになりますので、常温に戻した後、扉を開けるようにしています。

扉には「ちょっとだけ開けるモード」機能がついています。なかなか気が利いておりマス。

 

冷蔵庫の立ち消え

高速道路を走っても、ガスの火は消えませんが(たまに立ち消えてしまう事が分かりました2018年追記)、キャンプ中に何度も立ち消えをした事があります。

火が消えた事を感知して自動点火する冷蔵庫もありますが、私のはそこまで高級品ではありません。

初めて立ち消えを食らった時には原因がわからず焦りましたが、どうもキャンピングカーの冷蔵庫は進行方向の風にはめっぽう強いのですが、横からの突風にはカラッきし弱い事に気が付きました。

そこで、冷蔵庫のユニットと扉の間にステンレスの金網を一枚はさんでみた所、立ち消えはしなくなりました。少しの違いですが抵抗を作ってあげる事でユニット内に風が入り込む事が防げます。

防風網

たったこれだけですが安価で確実。おすすめです。

 

ガス冷却の燃費

2018年追記 こちらの記事でガス消費量を計算してみました。リンクよりどうぞ。

ガス冷却していてどの程度のガスを一日で消費するのか?実は計測もしていないので正確には分かりません。

ただ言えるのは冷蔵庫はキャンプ中、常にガス冷却していますが、8kgプロパン2本で1.5年以上使用出来ています。

炊事と暖房にも使っていますので、冷蔵庫単体での消費量はかなり少ないはずですから、ガスの消費量はあまり気にする事なく使う事が出来ています。

ガスが使える設備なら出来るだけガスで駆動した方が限りある電気の消費は抑えられます。エネルギー貯蓄量で言えばガスに比べて電気はとても貴重。電気使うのが単純にモッタイナイのです。

 

冷却効率の向上

キャンピングカー用の冷蔵庫は殆どが加熱式で、効率良く加熱する事が出来ればそれだけ冷え方も良くなります。

先ほどの写真でのぞき窓の上部が加熱ユニットです。こちらを保温する事でより小さい火力で大きな冷却力を得る事が出来ますから結果的に省エネになります。

断熱材は燃えないものであれば何でも良いです。私は住宅建築時に購入した断熱材の余りをぐるっと巻いてダクトテープで留めるだけにしてあります。

効果の程はよく分かりませんが(汗)今のところ冷蔵庫としての冷え方に不満はありませんが、さらにさらに冷やしたい場合は送風ファンを付ける余地もあるそうです。

 

不調のDometic(ドメティック)冷蔵庫をメンテナンス

2017/8/22追記

ついに我が3way冷蔵庫のガス冷却が不調を迎え、冷えなくなってしまいました。

メンテナンスの記録はこちらからご覧下さいませ。

Dometic冷蔵庫のメンテ その1〜主要部分を掃除する

おわりに

車内での調理を積極的にする私の用途では冷蔵庫はなくてはならない設備です。

調理にお酒にスイーツの保管。冷たいものが極く当たり前に冷えている。自宅にいる時は当たり前のことも、出先でこの環境を持ち込めるのはとても快適。

冷凍室が無いのが欠点ですが、熱交換器周辺に間仕切りを入れれば簡易冷凍室が出来そうな気もします。また時間がある時にチャレンジしてみましょう。

それでは。

ありがとう御座いました。

 

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