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マリントイレの気になるビロビロを分析 結局分解掃除の巻

今回の話はトイレの表面以外、つまり内部のお話ですので部分的にシモのお話が含まれております。マリントイレが付いたキャンピングカーを運用する上で避けては通れない話題ですが、キャンピングカー管理者以外は気分を害する方もいらっしゃるかも知れませんのでご容赦下さいませ〜。

以前からずーっと気になっていた事がありました。それは、、

トイレのビロビロです。

分解するまで私にも皆目見当が付かなかった謎の物体。シャッターを開けた時に見える暗闇の中で揺れる「ビロビロ」の正体とは。。To be continued..(すぐ下につづく)

ビロビロのお姿

さて、そのお姿です。変なものは写っていませんので安心して下さい。

ビロビロのお姿

初めのうちは「??」とか思ったものの、そこはプラス思考を発揮しまして

「これはきっと上から落下してくるであろう固形物を程よく打ち砕き、右や左に上手く配置する気遣いを形にしたもの。つまり固形物セパレーター。これにより一箇所に”落下物様”が留まる事なく、ブラックタンク全体に配置されるのだ。流石、マリントイレ!実用から生まれたその形、美し過ぎます固形物セパレーター!」

等と思っていましたが、やっぱり、どう考えても邪魔なんですよ、このビロビロが。よくトイレットペーパーが引っかかってるし。。

素材で言えばゴムかシリコンで出来たU字型のビロビロ。落下物が当たるたびにビヨ〜ンとかプルプル〜ン等の擬音にて表現される様な柔軟さでその「軟体性」を伺い知る事が出来ますが、手に取ってみないとこれが何であるか、全く分からないのです。

これを「It(イット)」と言わず何と言いましょう。T.Globeがうちに来てからと言うもの、その存在は謎に包まれたまま運行されていましたが、先週の日曜、おなじみUSアマゾンから取り寄せた品物の交換作業の際、今まで謎のベールに包まれていたその全貌がついに明らかになったのです!!

取り寄せたお品

Thertfordのベースパッキンと、今すぐ必要じゃないけどシャッターブレードシールも。

アクアマジックV用シールパッキン

私のT.Globeも初年度登録から10年ですからこの辺りのパッキンの交換時期かもしれませんから、不具合が出る前に予め取り寄せておきました。

トイレをバラして分かったんですが、右のブレードシールはベースパッキンとのセット商品だったようです。灰色のパッキンがベースパッキンですが、右も左も全く同じものでした(汗)左はボルト付きですが、ボルト自体は変更せずトイレに付いているのを流用しますから、Aqua Magic Vのマリントイレのお手入れの最には右側1つで事足ります。また余計なものが増えた。。

マリントイレの取り外し

基本的にアメリカのこれら商品は全てDIYでお手入れ出来るように作られておりまして、部品も構成部品ごと(ポンプなどはユニットですが)交換出来ます。

その辺に歩いているお父さんでも出来るようにネジやボルトはカバー掛かっているだけのほぼむき出しですから、取説なしでもすぐにバラせるレベルです。臆せず行きましょう。

今回の検体トイレ君

アクアマジックV   足踏みフラッシュ式

オールプラスチックのトイレです。値段もそれほどしませんので送料込みでも250ドルほどです。本体ごと取り換えなければならないような故障(想像付きませんが、、)でもそこまでの出費にはなりませんね。

トイレ本体

下部にあるナットを取り外す

トイレ本体は下部のナット二個で留まっています。

固定ネジ

 

背部のウォーターラインを外す

ナットを外して背部に接続されている給水管を外します。これもただのネジですから指で緩めます。

背面パイプ

トイレ本体の取り外し

あっというまに外れました。メンテナンス性はとてもよろしいです。

今のところ漏れて汚れた形跡も無く、非常に綺麗です。シンプルな作りですが、10年でこれならかなり信頼性は高いと思います。

取り外したトイレ

ビロビロの正体

さて、、肝心の「ビロビロ」の正体が覗けました。

その正体は、、ただ分厚く塗りたくったコーキングの塊でした(;゚д゚)

正体

上の写真の半分取れてぶら下がっているのが「それ」です。こんなデッカく裏からコーキングして何を止めたいの理解出来ません。作業終わった今でも結局何の役割か分かりませんでした。

もちろん取り払ってスッキリ!

ブラックタンク側からの漏れを止める意味ならベースパッキンの裏にコーキングを打てば良い筈です。ブラックタンク側から打てばいつかはこうなって剥がれるだけだと思うのですが、、なんか他に意味があるのかな??知っている方お教えください。( ´ ▽ ` )ノ

 

パッキンの交換

古いベースパッキンを取って新しくコーキングを打って、、

新たにコーキング

新品のパッキンを貼り付けて密着させます。

新しいパッキン

 

その他機構をチェック

ついでに外で全体を掃除します。後ろの水洗ユニットもまだなんともありませんね。これもネジ一本で留まっていました。

背面ポンプ

シャッターをブラックタンク側から見た写真です。アームで押えられている蓋がペダルと連動して上方向に移動してシャッター開です。

シャッター

パッキンもまだ問題なしでしたので、これはまたの機会に交換します。

マリントイレの構造

ここで今まで思っていたマリントイレの構造が、想像とは違う事に気が付きました。想像ではシャッターの真下はパイプを介してブラックタンクと直接繋がっているイメージでした。

下の絵は横から見た断面図です。左が考えていたもの。右は実際の構造です。

 

ブラックタンクの汚れの範囲

室内側から見るとシャッターを開けてもタンクの底しか見えませんから気が付きませんでしたが、実際はシャッターの下では便器の内側全てが丸見えで繋がっています。

シャッターを作動させるユニットのスペースが必要ですからこうなるのは仕方無いのですが、シャッターから下は全てブラックタンクという割り切った設計はすごいなぁと思いましたね。

走行中の揺れで便器の内部を汚す事も充分に考えられますので、使用後の掃除方法は少し工夫がいる気がします。

 

トイレ本体の再設置

パッキンが新品だとかなり分厚いので設置しようとしてもすんなりとは行きませんので、ネジを覗かせた後左右のナットを締めながらパッキンに圧着させるように再設置します。

 

おしまいに

やっと気になっていたビロビロを撤去出来て気分さっぱり。トイレも徹底的に丸洗い出来ました。思った通り分解組立まで非常に簡単です。壊れる所も少ないような構造ですから、これからも使い倒して行きたいですね。

構造が非常に単純ですから、FRPやポリタンクでブラックタンクを造ればどの車にもマリントイレ設置出来ますね〜。トイレがこんなに簡単に設置してあるのは目から鱗が落ちる思いでしたヨ。

今回は以上です。

ありがとう御座いました。

 

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COMMENTS

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  • comment-avatar

    ガハハ〜!と笑ってしましました!
    私にとってもなんとタイムリーなお話、私も先月、おトイレさま修理しましたからです。
    私のは古いので、SeaLandのトラベラーが付いておりますが、
    私のも、ブラックタンク側からコーキングされておりましたよ!!
    なぜなら、4本のボルトが、ブラックタンクへ落ちないようにコーキングで接着でした。
    (もちろん鉄ボルトですので、2本は錆による切断済みでした!)
    最高のトイレ考察でございました!!

    • comment-avatar
      ポプシクル 7年 ago

      おぉ!それまたタイムリーな!ある程度年数が経ってくると皆さん必ず通る道なのですねぇ。
      kashaさんのもブラックタンク側からのコーキングだったんですか!?しかもネジを止める為。。いや、自分もちらっと思ったんですが
      まさかあれだけ大袈裟なコーキングでネジを留めるわけないか。。。とか思ったんです。いやはや恐ろしくモッタイナイ量のコーキングですね〜。
      また勉強になりました、ありがとう御座います!

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