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トレーラーの牽引  スネーキングでフ〜ラフラ(ʘ‿ʘ)

キャンピングトレーラーを牽引する時に気をつけなければいけない事に「重量バランス」があります。安全に牽引する為には大切な事の1つですが、注意を払ってはいてもいつも一定の条件で牽引出来るとは限りません。

清水タンクの積載量や旅行の荷物、ブラックタンク(汚水タンク)やプロパンガス。キャンピングカーを使っていればこれらの重量マスは常に車内を移動したり、消費されたりしますから、行きと帰りで各積載物による車両バランスは細かく見れば変動しているんですね。

流動的に変化する車両バランスですが、悪い条件が重なると「スネーキング」なる現象を引き起こす原因となります。

スネーキングとは

スネーキングとは平たく言えばトレーラーのお尻フリフリ状態の事です。日本ではスネーキングという表現が一般的ですが、アメリカのフォーラム等ではswayという表現が使われているようです。お勉強する時は「trailer sway」等で検索すると吉です。

お尻フリフリ程度なら可愛いもんですが、場合によっては制御不能になり、路肩に突っ込んだり、最悪横転等の重大事故に発展する可能性もありますから気をつけなければなりません。

下のビデオは模型で実験されていますが、トレーラーのリアヘビーな状態がスネーキングを誘発しているのがよく分かりますネ。

体験したスネーキング

前々回の雪見キャンプで東名高速道路を使った時にわりとマトモなスネーキングが起こりました。

状況はと言えば以下の通りです。

出発直前にヒッチ荷重を量るのですが、この時の体重計は86kgを指していました。清水タンクには120ℓとフロントにあるトイレの床には40ℓ分のポリタンク(カウンターウェイト)を積んでいました。

いつもならこの設定でヒッチ荷重100kg弱はある筈なのにおっかし〜な〜?と思ったのですが原因が分からず、仕方なしにリアから20ℓ分の水を抜き、ヒッチ荷重を調整後96kgに。

今思えば、このヒッチ荷重の軽さはガスボンベが空に近かった事が原因デスネ。

いつものヒッチ荷重106kg設定が出来なかった事は微妙に気持ち悪かったのですが気にしないで出発。

普段は道路状態が素晴らし過ぎる新東名一択の我が旅行ルートですが、この時は清水ICからの東名→新東名の接続道路がどうなっているのか?が興味がありましたので焼津ICから東名高速道路を使って東へ。

日本坂トンネルを抜けた頃、路面の凹凸が目立つようになり乗り心地悪化。そのうち左右に「コンコン」と突くような揺れを感じるようになります。後部座席に乗っていたうちの鈍感な嫁も「なんだか揺れてない?」と言ったくらいですから、かなりハッキリとした間隔で左右に揺れています。

例えるならガタイの良い男子がジープのリヤを左右交互にけっ飛ばしてる感じ。

はっとしてドアミラーを見ると確かに、T.Globeの白い壁が右へ左へ、出たり入ったりしているのが分かりました。ヘッド車は真っすぐに進んでいるのに。。

スピードメーターは105kmほどを指しています。明らかにいつもよりもオーバースピードだったのでアクセルを緩めますが、どうも微妙な下り坂のようでスピードが落ちません。。。

ブレーキを踏みたくなりますが、こういった状況でのブレーキはご法度と何処かでお勉強しましたので、トレーラーのブレーキコントローラーのレバーをキコキコと手動ポンピングブレーキしたらスピードが落ちてきました。

90km程になるとすっかり揺れも止まったので事無きを得ました。揺れ自体もさほどではありませんでしたので落ち着いてスピードを落とせて良かったです。

考えられる原因

  • スピードの出し過ぎ。スピードが高くなればなるほど路面からの影響を受けやすくなり、スネーキングの切っ掛けとなるトレーラー自体の揺れも大きくなります。揺れ返しの反動もスピードに比例して強くなります。
  • 後部清水タンクの重量。約100リッター積載していましたから車軸より後方にプラス100kgです。大抵のスネーキングの原因はリヤヘビーなバランス状態だそうです。
  • ヒッチ荷重がちょっと軽い。これも原因の1つとして考えられますが、これの因果関係がいまいち分かっていません。要実験。

アメリカのトレーラーとヨーロッパのトレーラーの違い

アメリカンなトレーラーはヒッチ荷重がヘビーな反面安定性は高いとされています。その理由は車軸の位置です。下は私のT.Globe(Casita)ですがボディ中心よりも若干後方に車輪があります。

必然的にリヤオーバーハングは短くなりますので揺れが起こったとしても振れ幅は比較的小さく済みます。

Casita 16ft

カシータの軸位置

下はヨーロッパ代表Hobby 495 WFB。7mちょっとのボディで1500kgという軽量で大型なキャラバンです。

調べた所Hobbyの場合、ボディが大きかろうと小さかろうと車軸の位置はどれもど真ん中です。ヒッチ荷重は驚きの軽さで40~50kgだそうです。

hobbyの軸位置

レイアウトを見ると比較的重い冷蔵庫やキッチンが車軸の両サイドに位置していますね。すばらすぃ。その他バッテリーなどの重量物も恐らくベッドの下とかにあるのかな?所有していませんので想像するしかありませんが、このタイプのトレーラーはレイアウトされた時点で重量バランスが完成されていると思います。

ですから後から清水タンクを100リッターにしよう!とか排水タンクも適当に大型化してぶら下げよう!等といじってはイケマセン。Hobbyのようにオーバーハングが長いトレーラーの場合、悪い場合は揺れ始めたら止まらなくなりますから、改造or機器の増設をするなら全体のバランスを考えながら、車軸を中心として必用最小限にとどめるべきかもしれません。

ヨーロッパのトレーラーが清水タンクも空で運行するように推奨されているのはこういった事も背景にあるのかなぁと思います。

スネーキング対策

荷物を軽くする

アメリカン、ヨーロピアンどちらも共通して言えるのはリアに重量物を積載するのは危険度が増す事です。アメリカンの方が多少大らかですが、積まないに越した事はありません。

Hobbyなどの車両バランスの場合は出来るだけなにも積まない事が良いお作法と思われます。牽引車が大型の場合はこの限りではないかもしれませんが、まぁ程々に。

スピードを出さない

語り尽くされていますがこれに尽きましょう!80kmで走っていればかなりの大荷物でもスネーキング状態になる事は少ないように思います。

それでも俺は大荷物

そんな奇特な方もいらっしゃるかも知れません。私も水だけは大量に持って旅したい方ですから。

その対策については、、、まだよく分かっておりませんので(汗)次回は上の動画に出ていた模型を作って研究して行こうと思います〜(^◇^;)

今回はここまでです。ありがとう御座いました〜。

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COMMENTS

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    sunrise 7年 ago

    ご無沙汰しております。 この度も宜しくお願い致します。 
     ネット等でも 観た事あります。 本当にビックリしますね~ その映像はゆ~ら ゆ~らが段々と大きくなり出し 最後は 横転しておしまい! なってる衝撃映像でした。
    私はまだ 初心者なので このトレーラー引き取って来る時? 距離300キロぐらいでしたが ゆ~くり80キロ運転してきましたので(その分追い越されても・追い抜くことは???無かったですね) 全く怖い思いもせずに帰ってこれましたが、多分慣れてくるとついつい 出てしまうのでしょうね~ 速度!! 安全第一 ですね~ 
     テッ 申し訳ありません! この症で書き込み違うかもですが、実は今 ガス問題で戦ってまして
    ポプシクル先輩の先の題 読んで そろそろ夏への本格運用に向けて ガスの充填をしてもらわねば!と 自宅へのガス取り付け(据え付け)契約してますガス会社へ電話ではなんなので 尋ねって行ったのです。初めて行ったそのガス会社イメージと違いかなり大きな会社でした。 で本題を説明勿論 御社からいつも自宅にガスを頂いてますと、だから安心して 充填してね!の 御願いを?!
     なんと 速攻 『拒否!』エッ? 今 無理ですと言ったかな?? と 聞き直しましたよ。
    すると 『危険なので 無理です。会社として 出来ません!』と 大勢の方?従業員の前だった(開けた ワンフロアー 仕切りの無い 会社)だったからかなと 低頭にお願いしてると チョット役職の方かな 出てこられ 私嘆願!住宅建築当初より 御社のガスを利用していると で 噂のお国?指針? も 理解していると 大々的には御社から 入れて戴いたとは 言わないからと言うニュアンスまで 言っているのに 『いや~ 危険なんですよ。危ないのですよ! ガスですから!!』 ← この一点張り!! 最後 ハイ そうですか 『御社のガスが 大変危険なのはよーーーく解りましたので そんな 危険なガスを今まで使わされてたと 言う事も良く理解できましたと、そんな危険な御社のガスプロパンが今現在我が家に有ると言う事はこれ以上ない危険だから 直ぐに撤去してくれ!!』 と そうしたら 『それは 安全なんです。』と ?????
    私多分 この時の顔 大魔神の顔だったかと 笑顔で会社に伺い 超スマイルで嘆願し これ以上ない怒り顔で 撤去依頼。 安全な理由は安全装置が付いてますから 自宅のは安全ですと だからこの先もズッーーーと 我が社のガスを使ってね。 と 勿論 今月末で撤去してもらいます。
     入れて頂けなかったから ブチ切れた ではないのです。 ほんの小さな極小さな抵抗でしょうし私一軒が契約解除しても 全く困らないでしょうが、絶対にガス会社間の話とか 組合間の話では出ますのでこう言う話は(充填拒否でうちでも一件解除になったなど)結論から言いますと 周辺のガス会社10社近くに℡し 7社が速拒否 1社が ん~ 入れても良いけど?な感じ 1社がお会いして 入れても良いですよ。 で 1社が 素晴らしい 『ハイ 大丈夫ですよ。』←ここが 最後の方に℡した企業さんでしたので 3回は聞き直しましたね。 良いのですかと! たら うちは充填しますよ!! と 大拍手です。 自宅のプロパンも契約決定ですね。 素晴らしい!! 
     この先も変わらず頑張ってくださいと 企業名出しません(恐らくこれだけ拒否してる会社多いのに 入れている企業さんの方が圧力かかるでしょうから 守る意味でも)
     この先の ガス問題 良い意味で 変わると善いですね~ 我が社も充填再開しようか?!に
    この度も 長文失礼いたしました。 
                           sunrise

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      ポプシクル 7年 ago

      Sunriseさん、いつもありがとう御座います。
      皆さんトレーラーを牽いている時はsunriseさんのように80~90km/hで走行していますよね。たま〜にものすごい遅いスピードの車を追い越さなきゃならない時がありますけど、その位のスピードが一番疲れ難くて良いんですよね。安全運転で行きましょう〜。

      ガス充填のエピソードはとても参考になります、ありがとう御座います!
      結果的には充填して頂ける企業さんがあって良かったですね( ´ ▽ ` )ノ
      最近ではプロパンの持ち込みはどこでもすんなりと行きませんよね。。幸いにも見つかれば良いのですが、担当が変わってしまったり、事業所が無くなったりしてしまったらと思うとなんだか不安になります。
      今回調べてお分かりだと思いますが、私のように去年までOKの所も一年後はどうか分かりませんから、対応の良さそうな所はチェックして大事大事にして置いた方が吉です!
      sunriseさんのような行動で示さないとお上には絶対に伝わりませんから、決して無駄では無い筈です。
      少しずつでも変わって行けば良いですね!

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        sunrise 7年 ago

        この度も ご丁寧&優しい回答に感謝いたします。
        やはり キャンプピングカー的専門書などにも この先はガスから ヒーターで言うなら灯油系に移行しているみたいですし ポプシクルさんが以前もお書きになられてたみたいに 搭載量的にも扱いでもガソリン系の方が遥かに危険の様な感じがするのですが? どう変わっていくのでしょうかね~ 電気 車でも電気自動車 ハイブリット車 コンビニ等でも充電ステーション目にする事多くなってきましたが、私達の使ってますトレーラーには まだまだ遠い世界ですね~床一面にニッカド電池でも埋めて 灯も調理も冷暖房もオール電化? ショート・爆発 飛行機78問題以上に 重量 ¥金額幾らになっちゃいますね~~~やはり 今現在が 古き善き時代の変わり目なのでしょうか?
         
             この先も 楽しい意見交換・アドバイス宜しくお願い致します。!(^^)!
         

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        ポプシクル 7年 ago

        ありがとう御座います。アドバイスになっていないかもですが(^◇^;)お気軽に覗いてあげて下さいね。
        確かにおっしゃる通りだと思います。ガスに色んな規制をかけられたら他の燃料を模索するしかありませんよね。
        灯油も、ガソリンも、リチウムバッテリーも同じように熱源になりますけど、現時点で実用になり、それでいて使いやすいエネルギーはガスが一番だと思っています。
        規制するなら代替案を提示しやがれ〜と思ったりしますが、それが出来ないんでしょう。まさかガソリン使えなんて言えませんし。
        ガスの次は灯油となりそうですが、液化ガスとは違いそれ自体に殆ど圧力を持たない灯油はブロア用の電源が必須の様に感じます。冷蔵庫位ならボルドーバーナーみたいな方式でいけるんですが。着火が面倒&危険でしょうね(・ω・;)
        そう考えると自分で勝手に吹き出す事が出来るガスが今のところ一番なんですよね。

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    ポプシクルさん、こんばんは!
    私も大荷物です(笑)。私の場合も、100kmを超えたら、スネーキングの可能性が一気に高まる気がします。あの挙動は冷や汗ものですよね!今回も素晴らしい考察ですね!どうもありがとうございます。

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      ポプシクル 7年 ago

      やっぱりkashaさんも経験があるんですね〜。今までも似たようなのがありましたがご紹介したのはかなりハッキリ揺れてました。
      荷物を積みたいのでアメリカのトレーラーに決めたってのがあるんですが、実際に使ってみるとやたらと積んだらダメなんだと最近気付きましたww
      何事も経験ですが、お互い安全に牽引しましょうね〜。

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        そうですね、お互い安全運転しましょう!
        ご参考までに、我が家は、バッテリー2台をトイレすぐ後ろの、ダイネットの下(車軸より前)、後部ダイネットを、常設ベットにして、その下へ、ほぼすべてのキャンプ道具を収納した状態で、使用しているのですが、水(60L)入れた方が、スネークしやすい気がします。ポプシクルさんのように、垂直荷重を測ってみようかと、思います。どのように測っているか、いつか、教えてくださいませ。ありがとうございました。

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        ポプシクル 7年 ago

        人様のCasitaは見た事がありませんのでレイアウトっていうか重量物の配置は凄く興味があるんですよ〜。
        バッテリー2台が前席の下は意外でした。TGlobeはひとつはその位置ですけど、もう一つは後部ダイネット(最後部)にあります。その前にボイラーが格納されていますから、このぶぶんだけでも40~50kgはあるんじゃないかな??
        反対側には清水タンクですから、満タンにすれば左右はバランス良いのですけどやはりリアヘビーな状態には変わりませんよね〜。
        ヒッチの垂直荷重は体重計で量っていますよ。普通のやつ。それに適当に切った気の棒を置いて、それにもう一本棒を立ててカプラーを支えてって、、よく分からんですね(^◇^;)また写真にでも撮りますね〜。

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          お返事ありがとうございます!他の方のCasitaの使い方、配置は私もすごく興味があります。我が家は、ダイネット部分が改造済みです。垂直荷重測定のお写真楽しみにしております!!

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