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Jeep JK ラングラー コントロールアームダウンブラケットの取り付けその1

先日のエントリー「ATF交換DIY」は未だにやる暇なし、っと言う訳で以前行ったプチモディファイのご紹介をお先にさせて頂きます。

少し前に行ったラングラーの2.5インチリフトアップですが、直後からちょっとした障害が発生致しました。その解決策として「コントロールアーム ジオメトリーコレクションブラケット」という長ったらしい名前の部品を取り付ける事となります。

リフトアップして恰好良くなった所まではよかったのですが、凹凸のある舗装道路でハンドリングが大きくフラつく様になってしまった我が愛車(汗)。

幹線道路ではない裏道や細い道路を走っているとヒヤッとする事が多発。幹線道路でもたま〜にホジクレタ部分に乗っちゃうとドキっとする事しばし。

例えば離合の際に路肩に寄って走ると路肩の凹凸にハンドルを取られて田んぼに落ちそうになったり(汗)、バイパスを走っていて凹みを踏んだ時に自動的に踏んだタイヤ側に寄ってしまったり(滝汗)、それはもう恐怖な訳です。

家族を乗せて走るファミリーカーですから、これはいかんと。どげんかせんといかんと、何かが起こる前に対処せねばなりません。

ハンドルのふらつき

ウワサによると、3インチ以上のリフトアップからステアリング関係への影響が出始めるそうです。一見さんや素人さんは2インチ程度のリフトアップに留めなさい。さすれば余計な出費もせずに末長く幸せに暮らす事が出来ましょう。とお釈迦様から聞きました。

私の場合は一見さんにも関わらず2インチをちょっと超える2.5インチリフトキットでした。自分の中ではたった0.5インチ(12.7mm)だけ素人推奨2インチからオーバーしているだけですからなにも問題なし!でしたが、実際運転したところ大いに問題アリです。。

ステアリングの挙動が変化した訳

ラングラーのような車軸懸架(リジットアクスル)の車は左右のタイヤが軸(ハウジング)で繋がっています。この軸にはステアリング関係の部品やブレーキ、ダンパーが取り付けられて車体を支えます。

 

 

操舵機構を含むハウジングが車体の下にぶら下がっているような構造ですから、サスペンションが上下するとキャスター角度は常に変化します。

ラングラーの場合、標準のキャスター角は4度程度後方に傾いた状態だそうです。

一般にキャスター角度が大きいほどハンドルを元に戻そうとする力が強く働きますので直進安定性が強まります。

ノーマルのキャスター角度

下のお絵描きは車軸を真横から見た大まかな絵ですがこの状態でメーカー標準のキャスター角(4.4度くらい)としまして、62mmリフトアップしてみましょう。

キャスター角度ノーマル

 

2.5インチリフトしたキャスター角度

62mm下がりましたので下側のコントロールアームに角度が付いています。キャスター角は2.1度少なくなって2.3度です。

2.5インチリフトしたキャスター角

たった2.1度キャスター角が変わっただけで驚くほど車の挙動が変化するようです。ちなみに2インチではどうか?

2インチリフトしたキャスター角度

2インチリフトの場合

標準よりも1.8度減の2.6度。2インチリフトアップしただけでも影響が出そうに思うのですが、実際はどうなんでしょうね?

このような感じでキャスター角度は思ったよりもシビアなバランスの上で成り立っているんですね。ノーマルと比べてたった2度程度の違いですが路面の状態によってはキャスター角度が0(安定性が低い状態)になってしまい、結果としてハンドルがふらつく、フワフワする等の症状となるようです。

4インチ以上のリフトアップにおいては、キャスター角が0に近い状態が平常になってしまい、ほぼ「暴走車」となりますから修整は絶対条件でしょうね。3インチくらいまでなら路面のうねりで恐怖を感じる程度で済む?と思います(笑)。

ハンドルフワフワの対処法

この様に少しの違いが大きな違和感になってしまうのが分かった所で対処法は2つ。

  1. コントロールアームを変更する
  2. コントロールアームの取り付け部分にブラケットを装着する

1のコントロールアーム変更は、指定部品外の部品変更ですから厳密に言えば構造変更を伴わないと車検NGです。構造変更には強度計算書なるものが必要らしく、アメリカから平行輸入した部品にそんなもの付いてくる訳も無く、、こちらは却下。ついでにお財布の余裕も無いのでどちらにしても却下です(汗)

2はコントロールアーム等の重要部品の交換を伴わないものですから車検OKです。しかも部品単品の価格はUS $100程度ですからフトコロにお優しい。

法律にもフトコロにも柔軟に対応というわけでこちらを選択。

AEV Control Arm Geometry Correction Bracket

長ったらしい名前ですがいわゆるコントロールアームダウンブラケットと呼ばれるものですね。これをコントロールアームのボディ側取り付け部分に装着するだけで元通りのキャスター角をあなたに!というものです。

quadratecのユーザーコメントを見てもみなさん元通りの乗り心地になられたようで皆大喜びです。リフトアップなんてお金をかけた挙げ句乗り心地悪化!とか絵に描いたような展開ですが、なるべくコスト重視でノーマルよりお上品な乗り心地に仕上げて行かねばなりません。

その意味ではコントロールアームダウンブラケットはお値段的にも必須のアイテムだと思われます。

それでは前置き長すぎですが、実際の取り付けはこちらに続きます。

ありがとう御座いました!

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