お金も無いくせに車なんかを趣味にした私のような「清貧四駆野郎」には油脂類の交換作業は当然のごとくDIYで行わなければなりません。エンジンのオイル交換は以前ご紹介したように簡単な作業で終了しますから難易度としては5段階で言えば1でした。はっきり言って日本車よりも簡単です。
今回交換をするオイルはオートマオイル(ATF)です。生まれてこの方、車のATFなんてものは交換した事もありませんからどの程度の難易度なのか?すら作業してみないとわかりませんので、作業記録として一応ログっておきます。
目次
抜けないオイルパン
さて、私の2015年式wranglerのATF交換に必要なものは以下になります。
- オートマチックトランスミッション用オイル
- ATFフィルター(ガスケット込み)
上記は適宜用意するとしまして、ATFフィルターの交換は本体のオイルパンを外して交換する必要があります。エンジンオイルフィルターの様にクルっと外してパコッとはめておしまい!と言った手軽さは皆無です。
そんなふうですから事前調査として愛車の下回りをのぞき込むとトランスミッションのオイルパンが確認出来ます。このオイルパンをのぞき込んですぐに気付いたんですが、トランスミッション直下にとても邪魔そうなエキゾーストパイプが走っております。
オイルパン〜エキゾーストパイプの隙間を定規で測って見た所、20~23mm程度しかありません。オイルパン外したらパイプに引っかかって外せない可能性「大」です。
早速ぐぐってみましたら、wranglerforum内のページにその事が記載されていました。
やはり、オイルパンを外すにはエキゾーストパイプを一部取り外す必要があるようです。これは一気に面倒くさい。。
でもパイプのつなぎ部分、どこかで見たような気が、、そういえば、、あったあった!買ってありましたよ!これ!エキゾーストパイプスペーサー!!
これ、以前DIYでチャレンジしました2.5インチリフトアップの際に「いつかは付けるであろう」と念のため購入しておいたアイテム。すっかり忘れてた。
なんでもこれを取り付ける事でエキゾーストパイプの位置を後方にずらし、プロペラシャフトとの干渉を防ぐそうです。
サスペンションが伸びるとプロペラシャフトが下がりますから、サスペンションの伸び代があるリフトアップした車両の場合はエキゾーストパイプに干渉してしまいます。
そこで、このスペーサーを装着すれば、エキゾーストの干渉部分が後方にずれて結果的にオイルパン〜エキゾースト間の距離も拡張しますので「オイルパンを外すクリアランスが欲しい」今回の目的にぴったりです。面倒くさいついでにやっつけましょう。
というわけでATF交換から一転、全然関係なさそうなパーツから取り付ける事になります。
エキゾーストスペーサーの取り付け
助手席側の結束バンドを緩める
下の写真がパイプ同士を繋いでいる箇所。下から覗くとナットは上にあります。すんごい緩め難い&錆びていますからCRCを塗りたくって15mmのソケットで緩めます(15mmのソケットは持っていませんので16mmで代用)。
緩めたら、これまた変なとこにあるリベット頭(取説には「インデックスタブ」と記載のパイプ位置合わせの目印の為の出っ張り)をタガネではじき飛ばしましょう。見える位置から遠い場所にあるのでやりにくいです。
パイプ接続ボルトを緩める
助手席側と運転席側二箇所でボルト留めしてありますからこれらを緩めます。例によってサビサビですからCRCを入念にかけておきます。
下は運転席側の接続部分です。周囲のスペースが広くてインパクトドライバーで簡単に緩みますが助手席側はスパナくらいしか入りません。
首フリの13mmラチェットめがね。これ初めて大活躍。
インデックスタブのバリ取り
タガネで飛ばしたインデックスタブですが、ちょっとした凸凹がどうしても残ってしまいます。スペーサーを挿入する為にはYパイプ側をもう少し結束バンド側に飲み込ませなくてはいけないのですが、バリがあると引っかかってしまいスムーズに入らなくなります。(バリはキレイにしたもののスムーズになんて入りませんでした。かなりグリグリやってやっと入って行く感じです。)
自由になったYパイプ側をグリグリして少し引き出した後、ヤスリを使ってバリを取り滑らかにしておきます。
スペーサーを入れて固定
バールを使って無理やり広げた隙間にスペーサーを挿入します。結構キツキツなので注意です。設置したらYパイプ側をグリグリ回しながら接続部の調整をしてネジ留め。
ちなみに付属のネジは長過ぎて(M8x80mm)役に立たない場合があります。M8x 70の全ネジに変更して丁度良い感じでした。
完成
向って右側、助手席側はパイプ全体が後方に移動しただけなのでオイルパンまでの距離はそこまで拡大していません。プロペラシャフトに干渉しないという意味ではかなり効果があると思います。
運転席側はスペーサー長の50mmくらい下がりましたのでオイルパンとの隙間もかなり広がります。
実測
20mmちょっとだった一番狭い場所が50mmの隙間に拡張。これならなんとかなりそうです。
おわりに
準備から片づけまで入れて2時間ほどかかった今回の作業。難易度はオイル交換より一段上の「2」とさせて頂きます。これでatf交換の下準備が出来ました。
次回は本命の作業になりますが、、最近は忙しくて中々取り掛かれませんwマッタリと次回の更新をお待ちください〜。
ありがとう御座いました!
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