車の重量を知りたいと思ってはいても、なかなか業務で使うような車重計に乗る機会もありません。乗用車でしたら、街のゴミ屋さんにでも行けばゴミ処理のついでにハカリに乗る事もありましょうが、なんてったってトレーラー。そんなもの引っ張ってごみ捨てに行くほど冒険心溢れる性格ではありませんっ。
そんなわけでいつものヒッチ荷重測定用の体重計(のお古)の出番。しかしモノには限度がありまして、我が体重計も最大測定値140kgです。
さあ、いつものようにDIYです。
車重の量り方
トレーラーは後ろ左右で一輪ずつ。それと前方のヒッチボールカプラーの3点で車体を支えています。
この3点の重量を量って足すだけ。至って簡単。
条件としては車体がなるべく水平を保った状態で各部を計量する事です。あんまり傾いてしまいますと正確な計量が出来ませんので、リジットラックとガレージジャッキで上手く調整した方がよろしいですね。
ヒッチ荷重
ヒッチボールに掛かる重量(ヒッチ荷重)はとても簡単に計測出来ます。T.GlobeやCasitaのような軽量なトレーラーの場合はヒッチ荷重も100kg前後ですから単純に体重計にどすんと乗せればOKです。
こんなふうに
色気もそっけも無い写真でスミマセン。
手順としてはジャッキホイールを使って安定ジャッキ(折畳みの足です)がぎりぎり地面から離れるくらいにボールカプラーを上げます。
こうしておけば、仮に計測中に体重計の上の木がひっくり返っても安定ジャッキを出していますので安心です。
後は、体重計を置いてから木を積んでジャッキを下ろせばすぐに体重計に重量が掛かるような高さに調整するだけです。
ちなみに86kgのヒッチ荷重でした。
左右リアの重量
さて、ここからが問題ですが、ヒッチ荷重が86kgでしたから、このトレーラーが車検証通り「750kg以下」でしたら片側、(750-86)÷2で336kgくらいのハズ。それでも体重計の上限をはるかに超えてますので、一本の木を追加して計測しました。
名付けて1:5.8車重計。
何故1:5.8か。。。後で見たらだいたいその位だっただけです。。(-_-)
右から2番目の三角に左右の車軸が来るように設置してガレージジャッキを上げるだけ。体重計に出た値は全体の1/6.8ですから6.8倍すればその部分の重量が分かります。
下は使った材料と道具一覧です。45×120の間柱一本。杉の角材のぶつ切り少々。リジットラックにガレージジャッキ。もちろん体重計も。
車輪のすぐ後ろのフレームにリジットラックを掛けておきます。
大体水平に掛かるように角材と板で高さ調整して。
力点に車軸が乗るようにして、、
キコキコとジャッキアップ。杉材が薄いので上がるかどうか心配でしたが、ムギューっとひん曲がって何とか上がりました。。
計量結果
さて、左右同じように計量しました結果は以下の通りです。
清水タンク60リットル積載での結果です。
[su_table]
部位 | 値 | 実重量 |
左リア | 86kg | 584.8kg |
右リア | 84kg | 571.2kg |
ヒッチ荷重 | 86kg | |
合計 | 1242kg |
[/su_table]
ふぉ、ふぉお!!思ったよりも!!!!重いっス!!!なんかの間違い??と思いましたが、計算するとこんな調子。。
ま、そこまで厳密に計測出来っこありませんから、もうちょっと比率が緩かったとしても下の感じくらいプラスアルファではないかと思われます。
1:5の場合
[su_table]
部位 | 値 | 実重量 |
左リア | 86kg | 516kg |
右リア | 84kg | 504kg |
ヒッチ荷重 | 86kg | |
合計 | 1106kg |
[/su_table]
おしまいに
実際に量ってみるとかな〜り重たい結果にちょっとびっくりですね。この位あると最適なヒッチ荷重も微妙に考え直さねばならんかも知れません。
今回はほぼ、全ての家財道具?を積んだ状態ですので所謂ドライウェイトではありません。ただ運用時はこの車重よりも若干重いくらいの重量を牽引していますから、「1.2トンはあるぞ」と心して引っ張る為の気付け役として、今回の体重測定は役立つ事でしょう!
車両バランスを考える上でハテナ?な部分だった車両総重量がおぼろげながら確認出来た事は気分的にかなりスッキリしました。
ベースのT.Globeに色々付けている車両ですから参考にはならないかも知れませんが、同じT.GlobeやCasitaをお乗りの方はふ〜んそんなもんなんだ程度に見て頂ければ幸いです。
ありがとう御座いました〜。