ポプシクルの冷蔵庫

ヘッド車(牽引車)Jeep Wrangler Unlimited

ジープラングラーアンリミテッド。2ドアのジープラングラーが4ドアになっただけで何がどう「無制限」になるのか、よく分かりませんが、オフィシャルには「ドアの数だけ、可能性が広がる(キリッ)」とか書いて有ります。分かったような分からんようなキャッチコピーですが、兎に角、4ドアラングラーはUnlimited(アンリミテッド)と言うそうです。

 

そのタイソウなネーミングから想像出来る部分は最小回転半径7.1m!(ランクル200でも5.9m)という大雑把さのみで、後は全く普通の車であります。

 

牽引車の選択

新しく車を選ぶ時「いつかはキャンピングトレーラーを牽引したい」との思いがありましたから、車に必要な能力は何は無くとも堅牢さ。車で堅牢と言えばラダーフレーム。ラダーフレームといえばランクル。そう、ランドクルーザーだ!

電光石火でネットで調べたランクル200の新車価格を見てギョっ!ナ!ナナヒャクマンもするのこの車!?

 

70に至っては走行距離10万km超えが250万円とかで普通に売ってる狂気!誰が買うんだヨこれ!

 

よし!ならばと調べた再販70なぞはなんと1ナンバー!これでトレーラーを牽引すると高速料金は『大型』に自動的に昇格!無駄無駄無駄ぁ〜〜!!無駄過ぎるぅ〜。よって経済的に不可っ。

 

プラド!と一瞬思いましたがちょいとラグジュアリー?スマートなイメージが貧乏臭い私にはちょっと。。

 

ランドクルーザー購入計画は価値観の相違、懐具合の不一致によりことごとく玉砕。

嗚呼、かくもランドクルーザーへの道のりは遠いものなのかとがっくり、ゲンナリしそれでもしつこくラダーフレームの車種を検索。え〜となになに、他にラダーフレームの車種はFJクルーザーとジープなんかもそうなのねふ〜ん。

FJクルーザーと言えば悪評高き観音開き。私の友達も乗っていましたが確かに乗り降りは狭かった。恰好良いだけに非常に惜しい。惜しいけどこれは独身貴族の乗る車だと断定しこれも却下。

 

ジープ。はっきり言って全然ノーマークだったこのお車。だってアメ車って無駄に排気量がでかくて税金もマックスですし、2ドアでオフロード車、日常使いにはチョット、、。

一応、オフィシャルのページをチェックしたところ、お!今は4ドアモデルもあるのね。排気量も3.6リットルと意外や小さい。お値段もFJとほぼ変わらないのね。アメ車には付き物のハイオク仕様のエンジンはなんと!レギュラーガソリンでOK!アメ車も色々進化してるんだねぇと感心していると一枚の写真が目に付きました。

ほ、幌車!オープンカー!コンバーチボー!!

これだっ!2秒以内で車種決定!この瞬間からオヤジの脳内ではすでにオープンカーでトレーラーを牽引する妄想で満タン!早速家に帰ると

「ジープラングラーアンリミテッドが欲しいよ〜!!!」

と絶叫し、こんな素敵なお車が有るんだという事実を家族に周知徹底させる事にしました。

「ただいま〜」の代わりに上記の絶叫を毎日繰り返し、子供たちの宿題に対しても

子「パパ、この漢字はなんて読むの?」

父「あ、それはね、ジープラングラーアンリミテッドって読むんじゃない?」

等と徹底的に繰り返し、ほとほと呆れられた後「もうそんなに欲しけりゃ買えば?」という諦めにも似た許可を引き出す事に成功しまして、無事購入。現在に至ります( ´ ▽ ` )ノ

 

牽引車としてのJeep Wrangler

T.Globe(Casita)の16ftモデルを牽引していますが、このキャンピングトレーラーは普通免許で牽引可能な軽量なものです。がしかし、実際は装備もろもろ含めますと、とても750kgでは収まる筈も無く、恐らくですが1000kgちょっと?はあると思います。

後日簡単に計量した所、大きな声では言えませんが1200k程でした。。

ラングラーのパワーは284ps、トルク35kg.mですが、動力的な不満は全くありません。高速の合流や登坂など至ってスムーズ。なかなかパワフルに引っ張ってくれています。

乗り心地

乗り心地と言えばそもそもが前後リジットサスペンションのオフロード車なので、多くは望めないのですが、独立系のサスペンションと比べてしまうと、独特の揺れって言いますかゴトゴト感とゆーか、慣れないと「なんとも揺れる車だなぁ」と思う事が多いです。

燃費

燃費は近代的な数値からはかけ離れていますが、この手のSUVとしては至って平均的な7.5km/ℓ。フル積載のT Globe(カシータ)を牽引して6.5km/ℓ。私の生活圏(静岡県中部)での使用ではカタログ値と現実の燃費はほぼ一緒でした。

不釣り合いなヘッド車+トレーラーだと3km/ℓみたいな事も多々有る世界ですからそう考えるとかなり優等生にも見えます。

牽引能力はクラス2のヒッチレシーバー程度ですから、ミディアムクラス(1500kg程度)のトレーラー用のヘッド車です。ヘビー級のエアストリームなどは牽引不可となるハズですが実際のところはよく分かりません。

ヒッチレシーバー

アメリカでは牽引という行為が日本に比べてごくごく一般的ですから、ヒッチレシーバーが簡単に付けられるようにあらかじめフレームに取り付け穴が空いています。

牽引車にする為の部品の取り付けが非常に簡単でお金もかかりません。

困った点

回転半径

なんと7.1m。駐車場では切り返しが一度必要。。切り返ししなきゃならんと思っていれば大した事は無いのですが、最初の頃はビックリしました。

座席

長距離を移動して困った点ナンバーワンは後部座席がリクライニングしない事です。しかもかなり直角な背もたれがデフォでして、後ろの乗員がとても気の毒になります。

この問題には3cm程の高さのスペーサーを座席足にかませて若干傾斜を付ける事で対応していますが、所詮その場しのぎ。気持〜ち楽になった程度でしかありません。

良い所

解放感

オープンにして走る解放感は格別。スポーツカーのコンバーチブルのようなインパネに包まれたような乗車姿勢ではありません。例えるなら人生ゲームのコマ。四角い箱の上に座った様態ですから、オープンエアーな雰囲気は素晴らしいです。

ただ、ハードトップはヘビー級(60kg程度)ですから付け外しは大人2人必要だと思います。私は一人でやりますが、次の日は筋肉痛でバリバリに。。

後ほどソフトトップを手に入れてドライブを楽しんでいますが、まぁどこへ行くにも楽しいったらありゃしません。オープン大好き、ドライブ最高です。

走破性

どのSUVでも同じですが、オフロード車ですからキャンプ場界隈に登場するような一般的な悪路は全く問題有りません。トレーラーを牽引している事を差し引いても余りある安心感を得る事が出来ます。

2018年にはオフロードコースにも行きましたが、運転手が腰が引けるような所も苦も無く走破します。当たり前ですがオフロード素人にとっては充分な走破性です。

部品が豊富

歴史が長い車なだけあって、純正メーカー以外の部品が山ほどあります。日本には無い部品でもUSのquadratecやamazonなどからほとんどの部品を取り寄せる事が出来ます。

DIY的なノウハウは本国のフォーラムで盛んに紹介されていますので、自前での整備情報には事欠かないと言うのはとても心強いです。

 

おしまいに

ランドクルーザー探しから始まった牽引車探しでしたが、現在のランクルは完全に超高級車。私などが乗る車では無い事が分かりました。

それよりも軽快で楽しい、いじり倒せるという意味ではラングラーはぴったりだったと思います。子供に人気なのもこの車の魅力です。昔のラングラーほどでは無いにしても、シンプルな外観が子供たちにも新鮮に映るのでしょう。幼稚園では指さされて笑われる始末!彼らにとっては走るラジコンの感覚なのかもしれません。

この車にも取り扱い説明書がついているのですが、その項目の中でも「オフロードの走行の仕方」はかなり笑いました。『丸太の乗り越え方』や『川の渡り方』が取説に書いてあるなんて初めて見ました。

乗って楽しく見て面白いこのお車。25万キロ目指してなるべく自力で整備して行きたいと思っています。

それでは今回はこれでおしまいです。ありがとう御座いました。