お盆休みのキャンプで発覚した冷蔵庫の不調。室温が20度の時に庫内温度は23度とか「おまえいつから温蔵庫になったの?」と問いかける事しばし。
キャンプ中は予備的に持っていたクーラーボックスで難を凌ぎましたが、キャンプ地で氷を買いに行く煩わしさ&行楽シーズン恒例の「氷の売り切れ」続発で、冷蔵庫のある幸せをひしひしと感じた次第です。
そんな訳で、最近になってなんとなく感じていた冷蔵庫の不具合ですが、ついには「温蔵庫」となってしまった我が冷蔵庫の定期メンテナンスを行い機能復帰、ついでに冷却力UP!を目標にしまして、さらに愛すべき冷蔵庫なって頂くべく調整致しましょう!
不調の前触れ
機械モノが調子を崩す時には前もってその兆候が現れるものです。ですから「こうなってきたら要注意!」の前触れをまずご紹介、、というより覚書きです。
- ガスによる冷却時に立ち消えする
- 点火に時間がかかる
- 温度が10度を超える事がしばしばある
私が感じた症状は以上の三つ。正常に動いていた時とは明らかに様子が違っていました。
ACで冷却時には良く冷えていましたから、明らかな不調に気付いたのはガスで冷却をし始めた「キャンプ地に到着後」という最悪のタイミングです。
上に挙げた症状が発症し始めたらガス冷却はメンテナンス時期を迎えていると認識されると現場でアタフタせずに済み、吉でありましょう。
トラブルシューティング
原因の絞り込みは今回は分かり易く簡単です。ACやDCでの冷却は出来ますから冷媒(アンモニア液)の漏れ等の最悪な故障では無いと分かります。
ガスの燃焼に問題が絞れたならオリフィス(ガスの吐出口)やバーナの汚れ。煙突内部の掃除で殆どの問題は解決出来ると思います。
ACやDCで冷却不良の場合はヒーターが機能しているかどうか、がチェック出来れば残りは煙突周りの問題と診断出来ます。
上記のどれでも無く、パワーソースに関わらず冷却不能の場合は冷媒の問題が考えられますので、素人修理では難しい類いの故障かもしれません。
メンテナンスの下準備
T.Globeやカシータの場合、メンテナンスの邪魔をしているのはリベットで留められた上部通気窓です。こいつが親のカタキの様な数のリベットで留められていますので、「ちょっと掃除してやろう」とか「サビのチェックをば」等と気を使いたくてもノゾく気もしません。
良い機会ですから全部リベットを取り払ってステンの鉄板ビスに変更です。
あぁ、すっきりした。。
電動ドライバーでいつでも上部の窓は外す事が出来ますからこれからは定期的(取説によると毎年1回が推奨のようです)に掃除致しましょう。
ガス燃焼周りの掃除
バーナーの取り外し
ガス冷却の不具合の代名詞「オリフィス」を掃除する為に、バーナー部分を取り外します。
これまた、なんと言う事でしょう。煙突の下部にネジ一本で留まっていますが、余計な板が真下にある為、スペースが足りなくて下に引き抜く事が出来ません。
室内側に回って冷蔵庫を止めている(これまた)リベットを取って、本体を傾けて煙突下の隙間を広げ、すかさずバーナー部を引き抜きます。
メンテナンスするなよ!と言わんばかりの変な造り。リベットを取るには冷蔵庫のドアも取らなければなりません。これはドアヒンジ部分のネジ1本外せば取れますが、ここまで来るとガス管外せば冷蔵庫ごと引き抜けますね。。
再度外に回りまして、冷蔵庫の背中を押して〜むにゅ〜っと、、抜けたっ!
手前が着火用のイグナイター。奥が立ち消え時の熱センサーです。ちなみにこれを留めているネジはトルクスネジです。嫌がらせかヨ。
たかが定期お掃除の為に冷蔵庫を抜く直前までやらねばなりません。メンテナンス性極悪です(-_-)
オリフィスの掃除
バーナーを取り外すとオリフィスがポロっと落ちてしまわないように気をつけます。とても小さい部品ですから砂利の上にでも落としたら高確率で紛失します。
余程汚れているのを期待していましたが、、う〜ん、全然ピッカピカっす。。
バーナーの空気口がちょっと錆びていましたので紙やすりでちょちょっと落としておきます。先ほど取り外したバーナーの接続先(オリフィスの押え)も紙やすりでサビを落とします。
オリフィスはエアーで吹くか、アルコールで拭きなさい、との説明なのでパーツクリーナーを噴霧してティッシュでコスって終了です。
煙突掃除
オリフィスが全くと言っていいほど汚れていませんでしたので、煙突内がさぞ汚れているのでしょう!
ねじ式にした上部排気カバーを取り外して、煙突上部のエルボも取り外します。奥まった所のネジですから小さなラチェットを使ってネジを外します。
引っかかっている針金を持ち上げると、その先にはくねくねの板が付いています。熱をある程度の間煙突内に留めておく効果があると思われます。これも大して汚れていませんでした。
煙突内を細いワイヤーブラシを上から突っ込んで煙突掃除。結果、ちょこっとスス(サビ)が落ちてきただけ。。こんなのでホントに治るのかな??
組立
やれる事はやりましたので、再度組み立てます。一応炎の具合をビフォーアフターで。
ビフォー
アフター
ビフォーは多少風に吹かれていますが、正直申し上げて変化があるのか無いのかさえ、よく分かりませんw
冷却出来るようになったのか?
明くる日。早朝にしっかりと冷えてるか見に行くと、、。
外気温26.4度で庫内3.3度。見事復活しました。
追記:実は治っていませんでした。。メンテの記録はこちらに続きます。
結局何が悪かったのか、、さっぱり分かりませんが、お掃除が功を奏した!ということに致しましょう。1年ちょい前にも掃除したんだけどな〜。取説の通りに年1回の頻度でこの掃除が必要ならちょっと面倒ではありますね。皆様のメンテナンス頻度はどの位でしょうか?
それでは次回は更に良好な冷却環境を築く為に冷却ファンを導入した冷蔵庫事例をご紹介の予定(現在実験中)です。
ありがとう御座いました。