ポプシクルの冷蔵庫

FFヒーターの吹きだし口を追加!ついでに風量の調節も

キャンピングカー快適化の課題はなかなか尽きません。使えば使うほどあーしたいこーしたいと思う場所が出てくる訳ですが、一度にやれる事は限られますので前回で触れた要改善ポイントの内「FFヒーターの改善」から真っ先にやっつけて参りましょうー。

改善ポイント

カシータ社が作っているトレーラーはサバーバン製のFFヒーターが装備されていまして、LPガスが熱源です。12000BTUHの出力としては最小ヒーターですが小型のトレーラーには充分な熱量でしっかりと暖房してくれます。

しかしながらこのヒーター、かなり猪突猛進的な性格で御座いましてルーバーから出た温風は足下付近を吹きつけるんですけど上下左右方向の調整は一切なし。

とにかく強力に真っすぐ吹きつけ!障害物にぶつかった後は「なるようにな〜れ!」的な暖気の拡散をしてくれます。

お陰でヒーターの周辺はかなり温かいのですが、エントランス付近に行けば行くほど温度差をひしひしと感じるのです。

下のイメージ図が現在の状態。オレンジが暖気で紫がお寒いエリアです。

現在の暖房状況

未来予想図

今回はエントランス付近に暖気の吹き出し口を付けて、暖房的な死角を減らします。これにより「通路が寝る場所」という、家長であるはずなのに「劣悪」な私の居住空間を一気に快適化。家族ヒエラルキーの最底辺に位置する私がついに下克上する時がやって来たのです。

うん!おれ、幸せになりますっ!!

 

配管経路

ダクトの経路はほぼ一択です。シンク下のキャビネットにヒーターが設置されています。ここから冷蔵庫下のキャビネットに繋がる隙間を通じてエントランスに接続。

丁度、キャビネットの間は75mmダクトがギリギリ通りそうな隙間がありました。

 

ダクトパイプを配管

本体のダクトパイプ接続口を開ける

装備されているヒーターはSuburban社のNTシリーズが近いものだと思いますが、向って左側に排気接続用の穴があります。

フタが4箇所ほど溶接されていますから、ニッパーでもなんでも良いのでブチブチと切って、、

接続口を開きます。

 

本体との接続金物

本体との接続はダクトパイプ継ぎ手(75mm用)の片側をハサミでチョキチョキして開いたものです。これと四角い鉄板に適当に75mm程の穴を開けて合体。

先ほどの本体に鉄板ビス留めで完了。ダクトテープで隙間を塞いで仕上げました。

 

エントランス排気口を設置

エントランスも適当な位置に75mmの穴を開けます。が、そんな大きなホルソは手持ちにありませんので30mmくらいのホルソを使ってちまちまと穴開け。

写真撮るの忘れたんですけど、複数個の穴をつなげて大きな穴にする時は裏側に板を当てると上手くいきます。

板を当てるのが面倒な時はホルソを貫通させないようにギリギリで止めるように穴開け。最後に指で押すかトンカチで叩いて打ち抜きます。

FRPですから、ガラスのチクチク注意です。マスクと手袋、換気も忘れずに致しましょう。

これでエントランスの排気口が設置出来ました。

設置した接続口同士をフレキシブルダクト(75mm)でつなげて配管は完成です。

 

本体吹きだし口の変更

さて、ダクトパイプでヒーター本体とエントランスを接続しましたが、このままだとヒーターから出た暖気の9割方は本体前方吹きだし口から出てしまいます。

エントランス方向に暖気を送る為に本体の吹き出し流量を制限してあげなければなりません。

単純に本体ルーバーにフタをしてしまえば良いのですが、そこは流量を調整するような色気が欲しいです。

レジスターと排気口(ベントキャップ)

ネットで検索すると開閉出来るガラリ(通風口)は「レジスター」という商品名の様でした。これが結構お高いのでどうしようか悩んでいたのですが、カインズホームセンターで格安のレジスターを発見!!

上で既にインストールしたベントキャップは570円で304ステンレス製。レジスターに至っては980円ですよ!ありがとうカインズ。

とか喜んでたんですが、全部買った後に調べたら楽天に同じ商品が更にお安く出ていました。。ま、よくある事ですね(-_-)

宇佐美工業 UK-SSN75S【選択:MG/MB/DK】 〈ステンレス製 丸型ガラリ 溶接組立式〉

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宇佐美工業 UK-RA1520-S【シルバー】金網付 〈ステンレス製 レジスター(内壁用)〉【1枚】

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レジスターは屋外用ですから防虫網が裏側に張ってありましたので、網のみ取り払いました。

本体ルーバーの加工

購入したレジスターを本体ルーバーに取り付けます。加工と言ってもサンダーでくり貫くだけですからそれほど手間じゃないですね。

レジスターの取り付け面が若干飛び出ていましたのでルーバーの方を思いっきりカットして当ててみると、、なんちゅうぴったりサイズ!!

出来た、、。

 

「業務用炉端焼き器」的な雰囲気をかもし出していますが、白く塗れば良い感じ馴染むと思います。また塗装ものがたまったらまとめてヤル!

そしてその効果は

さて、ダクトパイプ、レジスター、ベントキャップ合わせて2000円程の大金を投入した今回のビックプロジェクトの結果は、、、

久しぶりの大成功です(ʘ‿ʘ)

エントランス付近が画期的に温かくなりました!!すごい!すごすぎる〜るるる〜!

レジスター全開でエントランスの排気口から、全風量比で15:1くらいの微風が出ています。レジスターを半開で7:1くらい。全閉で3:1ほどの感じでしょうか。レジスターの閉め具合でエントランス側の風量を調整出来る感じです。

本体ルーバーの右上は塞がずに常に開放しています。ここも全部閉じてしまうと送風ファンの負担が大きくなり過ぎると思われますので。

効果はてきめんでエントランスで今まで感じた「すきま風感」全くなし!っていうかやんわりと暖かい感じが逆に居心地が良いです!快適度ヒエラルキーで言えば一気にトップに躍り出た事を確信しました!

ま、寝床が通路なのは変わりないんですケド。

 

レジスターを閉める事で睡眠中の「顔面熱風地獄」も回避出来ますし、エントランスが暖まる事でスキーなど、ウィンタースポーツ後の衣類の乾燥もはかどる事請け合いです。

100利あって1害無しのFFヒーターの排気ダクト増設でした。これおすすめです、是非どうぞ!

ありがとう御座いました。