長らくトレーラーネタから遠ざかっていましたが、最近トミに思う事があり、久々にねちっこく綴ってみようかと思う次第ですので、「お前の暑っ苦しい文章なんざぁ期待してねぇヨ!」な方々はそっとブラウザをお閉じ頂きまして以降進行致します。ヨーソロー
トレーラーを牽き始めた頃から知識としては知っていたのですが、最近ひっじょーに気になるのが本題の「ウェイトディストリビューションヒッチ」です。
ウェイトディストリビューションヒッチとは
ウェイトディストリビューション、書くのも面倒なこの長々とした横文字。以降「WD」と記載しますが、このWDとはなんぞ?な方々の為にまずはご説明。
WD(Weight Distribution)とは直訳すれば荷重分配ヒッチです。トレーラー側のヒッチ荷重(Tongue Weight)によって尻下がりになるヘッド車の姿勢を真っすぐに整える牽引補助装置。
百聞は一見に如かずと言う事で参考写真です。恥を承知で晒しますが下の写真上段の情けないお姿は、今年一発目の「四国うどんキャンプ」にて頼みのエアーリフトがパンクにより使用不能な牽引姿勢。思いっきりお尻下がってます。ま、エアーリフト有りでもちょっと上がるだけなんですが(^◇^;)
下段はWD有り。うん、俄然カッコよろしい。
車体の傾きを白い線で表していますがWD装着後はこのように真っすぐな姿勢に補正出来ます。
おまえ!いつの間にWD買ったんだ!!とお思いの方ご心配なく。いつもの様に画像処理にて「仮想WD」を装着した未来予想図です。つまり妄想っ♡
WDで分配される重量
WDを取り付けると牽引車の後輪に掛かっていた荷重が分配された結果、牽引車、被牽引車共に水平な姿勢になるわけですが、この荷重はどのように分配されるのか?調べてみるまでは漠然と牽引車の4輪に分配されると思っていたのですが、全然違いました。
こちらのウェブサイトが分かりやすいです。
上記サイトに記載されていた実際の重量と各車輪に配分された重量差です。分かりやすいようにそれぞれキログラムにしました。
WD無し
WD有り
重量 重量 差 前輪 1960
2086
126
後輪 2260
2067
-193
トレーラー車軸 2120
2186
66
うーん、1960(前輪)+2260(後輪)-193(ヒッチ荷重)で牽引車の重量が4027キロもあるところが、既に想像を絶していますが(汗)2トンオーバーのトレーラーを牽引するんですからこのくらいが安全かもしれません(大汗)
これ、自分の環境に置き換えると1トンのトレーラーと2トンの牽引車でヒッチ荷重も100kg付近ですから、スケールは一緒なので考えやすいです。
上記の表の通り、WDで軽減された重量はほぼ2:1で前輪:トレーラー車軸に振り分けれられています。この辺りの比率はヒッチ〜各車軸の距離で微妙に変わってきますが、普通車+カシータのような小さいトレーラーであれば1.5:1付近じゃないかなぁと漠然と思います。
そんなわけで軽減された牽引車のリア荷重は牽引車前輪とトレーラーの車輪に分配されるんですね。なるほどです。
WDの仕組み
ではWDを使ってリアに掛かった荷重を前後に振り分ける為に行う操作と言えば、簡単にしかもヘタッピーに書けば下の様になります。
そうです。ヒッチボール周辺から伸びた鉄の「スプリングバー」をチェーンに引っかけるだけ。以上終了。まあ実際には重たいものですからレバーに掛かったチェーンをレバー操作で引っぱり上げたりするわけですが、大雑把に言えばそんなふうであります。超文系物理学者である私が図説すると以下のような応力が各部分に掛かるわけです。
こうしてご覧になれば一目瞭然ナリ!!ヒッチレシーバーやそれがくっ付いているヘッド車のフレームに凄ーく悪そー。。このシステムをアメリカン力技と言わずに何と言いましょう。
アメトレはアメトラ(アメリカントラック)で牽けとは良く言ったもんだ。うんうん。
ある程度の力技ではありますが、フレームや各部品の剛性を確保出来ればかなり信頼の置ける(壊れない)装置になるのでしょう。しかも姿勢正しくカッコ良くなる。
すばらすぃ。。。
さて、このように姿勢を正す目的では斯様に有用なWDですが、ライトウェイトとされるカシータにWDを装備するまでの必要性があるのか?を次回検証。というか妄想wです。
それでは次回に続く、です。
ありがとう御座いました( ´ ▽ ` )ノ