Homeキャンピングカー

キャンピングカーの断熱 ガラス窓を複層の断熱窓に改造

はじめに

最近はめっきり寒くなりまして、薪ストーブの前でぬくぬく、キャンピングトレーラーのFFヒーターでホクホクしておりますが、本格的な冬が到来する前にやらなければならない事を思い出しました。

キャンピングカーの窓の断熱です。

去年は他に整備しなくてはならない事案が多数ありまして、気になっていた窓の断熱は後回し。暖かくなる事にはすっかり忘れるといういつものパターンです。

正月休みのプチ旅行もありますので、なんとか今のうちに片づけてしまいましょう。もちろんDIYで。

ヨーロピアンとアメリカンの窓の違い

キャンピングトレーラーの毛色の違いとして対照的な事例として挙げられるのがヨーロッパのトレーラーとアメリカのトレーラーです。

前者は軽い重量で乗用車でも牽引出来る、作りは華奢だけど洗練された内装でゴージャス。

後者は重量は重く、丈夫で、ちょっと無骨な作り。

同じトレーラーでも「野に咲く一輪の花」と「まつぼっくり」くらい違います。

その違いは窓の作りも現れておりまして、ヨーロッパのキャンピングトレーラーはアクリルなどの透過プラスチックで作られた2重窓の構造を持ちます。もちろん結露とは無縁で保温性が良く、実に良く考えられています。

年数経過による割れ等の心配もあるのもまた、ヨーロッパのトレーラー的な側面です。

アメリカのトレーラーの場合は、ただのガラスです。年数経過なんてなんの問題もありません。丈夫そのものですが、冬の結露は凄まじく、窓からの熱損失もハンパねぇ!といった具合。

私のT.Globeもご多分に漏れずな〜んの対処もしていないただの一枚ガラスですから、真冬の窓の近くは修行僧もびっくり!な冷え込みを体験出来ます。

断熱プラン

一番手ごろなところでは梱包資材のプチプチを直接窓に貼り付ける方法があります。

まぁ、手ごろではあるのですが、いかんせん見た目があまりヨロシクナイようで、ここはちょっと手が掛かるのですが、窓の内側にもう一枚窓作る工作をします。

素材はプラダンかアクリル板プラダン。プラダンだったら200円ほどで3×6の板が買えます。プラダンだと乳白色以外には原色系のド派手カラーしかありませんので、今回は透明のアクリル板プラダンに決定。お値段はプラダンの12倍ほどでした。高っ。

アクリルプラダン

このように長手方向に縞々になっています。

これを上手く貼る算段をします。窓なので本来は縦模様の方がしっくり来るのですが、窓サイズの都合で縦模様に裁断するとロスが多く、もう一枚余分に3×6のアクリル板が必要。縦縞と横縞で倍のコストをかけるのもあほらしいので今回は横縞に決定。

私のT.globeの場合はリアの窓3枚、サイド1枚、エントランスドア1枚の合計5枚の窓を複層化し、断熱します。

夏は全て取り外して元通りの窓に戻したいので、はめ込みの加工のみで接着などは無しで施工します。

断熱用パネルのはめ方

さて、既存のサッシにどうやってもう一枚のパネルをはめるか?ですが、よくみるとはめ殺しの窓と開閉窓の右側には丁度よいサイズの溝がサッシに一周、ぐるっとがありますので、これを利用します。

溝部分

大工さん的には「いってこい」で納める作戦。溝の深さが上下左右5mm位あります。

差し込み寸法

上下方向で大きめに作っておいて一旦上の溝に目一杯差し込んで落とします。

下の溝には2mm厚くらいのベニヤを入れておくと、落とした時に上の溝と下の溝同じくらい引っかかって外れません。文字通り「いってこい」です。

上下方向で「いってこい」するときには左右は枠ギリギリかちょっと大きめ程度じゃないと入りませんので注意です。

隙間には後ほど2~3mmくらいのゴムパイプをはめ込んで押えにします。

実際に材料を枠に当てて、はめ込む溝の底をペンでマークします。写真は上の溝部分。

上の溝

下は枠一杯。上の溝に差し込んだ時に簡単に入る寸法をマークします。

下枠のマーク

カッターで形に切ったらはめるだけ。

ビフォー

二重窓化前

アフター

二重窓化

すりガラス状になって何だかイイ感じ。

夜の車内はこんなふうです。

車外からの断熱窓

外部から見た断熱窓

 

溝のある窓はこの方法で内窓を追加出来るのですが、網戸の部分2箇所は溝もなにもありません。内窓固定用のレールを設置するしかなさそうですが、まだ上手い方法を思い付かないので、現在考え中。

結露の仕方も違ってくれば良いのですが、まだ実際に使っていないので効果の程はまた報告します。

試してみました。こちらからどうぞ。

ありがとう御座いました。

 

スポンサー広告

COMMENTS

WORDPRESS: 0
DISQUS: 0
スポンサー広告