テント泊だと雨が降ってようがサンダーストームが来ようがコヨーテや熊が来ようが自分と外の間にはぺらぺらナイロンしかありません。
日本に帰ってきて「アメリカで滞在中はキャンプしてました」と言うとほとんどの人が眉間にしわが寄るか、あきれ顔になるかどちらかなのですが、実際は想像よりも快適です。実際300日あれば280日はテントで過ごしましたが、何も不自由は無いし、テントがあったほうが心強いことすらあるのです。
テント泊のメリットはなんとってもコストの安さ。アメリカではキャンプ場でしかキャンプは出来ないので、テントといえどもお金がかかります。一泊$6から高いところでは$20なんていうところもあるのですが、$10くらいの場所であれば一ヶ月いても$300しかかからない!2002年には1ヶ月$200だったこともあるくらい安く済みます。
最大のテント泊の利点は宿が見つからないってことがありません。キャンプ場自体が見つからないんじゃないか?と思うかもしれませんが釣りが盛んな場所で、キャンプ大好きな国民性の人達が住むアメリカでキャンプ場が無いなんてありえないのであります。
想像よりもむしろキャンプ場だらけ。そこにもここにも、もーどこにでもキャンプ場。だから釣り目的ならどんな場所だって予約ナシで乗り込めるし、宿無しの車中泊・・なんて悲しくも危険な思いをしなくて済むのです。
しかしいい事ばかりではないのは確かで、やっぱりちょっとモーテルなどに比べて危険ってゆーか不安ってゆーか危ないシチュエーションもあっちゃったりするわけでみんなにオススメしちゃうゾーっていうノリではないのは事実。
看板にしつこいくらい「ブラックベアーの生息地です。十分注意しましょう。」や「食料のしまう場所に気をつけましょう。(図解付き)」の看板やテントのま横でコヨーテがハァハァ言っちゃってテントの中の筆者もどきどきで眠れなくなったりもして。
でもやっぱりキャンプ生活は楽しいのであって、特にそういう遊びに特化したアメリカの体制には本当に頭が下がります。
アメリカで主流のキャンプ旅はキャンピングカーを使った日本で言うオートキャンプです。テント張ってるのは全体からいったら小数派のように感じます。ですからけっこういたるところにRVパークというキャンプ場を見る事が出来ます。
これはキャンピングカー専用のキャンプ場のことで、ばかでっかいキャンピングカーがずーらずらっと並んでおうおうしいのですが、ここにもちっちゃいテントで細々と泊まれる。RVパークはトイレ・シャワー付きなので実に快適!慣れてしまえば住み着いてもいいぐらいに居心地がよいのです。
その他には国営のキャンプ場。自然公園の中や田舎の道路沿いにキャンピンググラウンドの看板があり、嫌でも目に付きますから見つけられないことはないでしょう。地図上にも載っているのでチェックしておけばなお安心です。
ここはキャンプサイトとトイレと水場以外はないのですが、設備はきれいで管理が行き届いています。封筒に泊数分のお金入れて投函箱に投函しておくと、次の日にテントに帰ったらアメちゃんやクッキーのプレゼントがぶら下がってたりして、なんだか癒されます。
ソフトテント用のテントサイトが多いので、寝るだけならRVパークよりも地面が平らで芝生葺きだったりしますから快適で寝心地がすこぶる良かったりもします。
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