以前キャンプ場に行った時に、お隣のキャンパーご一家が100V電源を使ってお米を炊いているのを目撃した事があります。
恐らく、よほど炊飯事にこだわりがあるのでしょう。「日常のご飯の焚き方を死守!絶対に!間違いなくいつもの焚き具合!」という意気込みで炊飯ジャー持参にてキャンプに出向くその姿勢。深く敬服致しました。そこまでやるかと。
確かに日頃から慣れ親しんだ手法で焚く方が失敗は無くいつも通りのご飯を頂く事が出来ます。がしかし!「普段より美味しくご飯を食べる」というキャンプでは必然の欲求を満たす事は出来ないのです。つまり!
電気で焚くご飯 < 火で焚くご飯。
この関係は一手間、二手間掛けた程度では到底覆る事は御座いません。キャンプ場に来てもその関係は崩れる事は無く、いつでも圧倒的に火で焚いたご飯の勝ち!
と、言いたい所ですが、実際は電気炊飯ジャーの方が上手に焚けるな美味しいなぁ、、と何度思った事でしょう。実は火でご飯を焚くというのは思ったよりもコツが必要だったんですね。。
ご多分に漏れず私も大のご飯好き。常にベストな状態のご飯を頂きたいと思ってはいても、最高のご飯焚きが毎回確実に出来るようになるまでは、何回も美味しくないご飯を頂いておりました。
圧力鍋
自宅の外でご飯を炊く方法について調べてみると、ガス炊飯ジャーをカセットボンベ方式に改造する方法、飯ごうで炊く方法、無水鍋で炊く方法諸説有りますが、これは簡単そう!と思った方法が圧力鍋を使った方法です。
これなら専用鍋ではありませんから、気に入らなかったとしても圧力鍋として他の料理に流用出来ます。しかも加熱時間は5分のみ!これでおいしいご飯が炊けるようならしめたもの。
早速5合炊きも出来るサイズを新調し、キャンプでご飯を炊いてみました。手順としては以下の通りです。
- 普通に米を研いで30分水にひたす。
- 火にかけ、圧力が上がってから5分炊く
- 圧力を抜いて15分蒸らして終了。
結果、、失敗。
なんだかモチモチさに欠けるご飯の完成。芯が残っている訳ではありませんが、固い食感で甘味が少ない。プラスチックみたいなご飯の炊き上がりでした。
まずい、これはマズ過ぎる。いつもの電気炊飯ジャーが10としたら贔屓目に見ても3。ぶっちゃけ2。キャンプご飯という無料の調味料を効かせてもこの低評価。火で炊いたご飯がこんなにもまずいものかと逆に感心すらします。
一定の「圧力鍋ご飯炊き支持者」がいらっしゃるのであれば、上手く炊ける方法があるはず!との信念で何度か設定を変えてチャレンジしますが、これもやはりプラスチックチックな炊き上がり。この努力も査定に加えても贔屓目に見て4。ぶっちゃけ2。
ダッジオーブン
何度かの失敗を重ね、たどり着いた答えはそう、ダッジオーブンでした。
何の変哲も無い鋳鉄の鍋。Lodgeでもなんでもない安物の無印ホームセンター製。これで炊いたご飯はまさに光り輝く銀シャリ。
ごはんが炊き上がり、フタを取った瞬間に今までの失敗ごはんとは似て非なる出来上がりを確信出来る程の違い!
某グルメ系漫画だとすれば、一口食べた瞬間に「うまいいーっ!!旨いよおーこれはー!ホフホフホフっ」と感嘆の声を上げる事間違いなし。
この鍋で炊いたご飯は、とにかく安定して美味しかった。いつでもどこでも電気炊飯器並みの安定度で電気炊飯器以上のおいしい御飯を炊く事が出来る。
我が家では鉄板の安定度を誇るご飯炊きレシピは以下の通りです。
- 沸騰したら弱火で10分
- 強火にして1分
- 火を消して15分蒸らし
- ざっくりかき回して余分な水分を飛ばす
何度炊いても、どこでも同じように炊き上がり、もはや失敗する事は想像もしなかったのですが、前回の寒い時期のキャンプでまさかの失敗します。
いつもと比べてなんだかちょっと固い炊き上がり。弾力がなくパサパサした状態。水加減はいつも通りだし火加減も同じでしたが、1つだけいつもと違う事をしました。
温泉に行かなかった事です。
エっ?温泉とご飯は関係ねぇだろって??それはですね、いつものパターンですと米を研いだ後、水につけて風呂に行くのですが、この間は1時間ほどお米が吸水しています。
この失敗時には吸水時間を30分にして炊いていました。
たった30分の違いですが、寒い時期は吸水時間を夏場の倍にしろとモノの本には書いてあります。ちなみに長過ぎるのも良くないそうで、長くても90分程度がよろしいそうです。
上記のレシピに加え、吸水時間の違いがおいしい御飯炊きを左右する事を学びました。(ちなみに寒い時期でもご飯の水にお湯を入れて20度くらいの水温にすれば30分の吸水時間でもOKです。)
吸水時間、火加減、鍋
いつでもおいしい御飯を頂く為に欠く事が出来ないこのトリオ。特に吸水時間でここまでご飯の味が変わるのか!と良い教訓になりました。
そんなわけで、冬は1時間、夏は30分。皆様もご飯炊きの際は是非、お気をつけ下さい〜。
ありがとう御座いました。
COMMENTS