先日の記事にて節水が如何に重要なのかを説明致しました。何しろ水汲みっていうのはかなり大変ですから、旅行中の回数をなるべく減らしたいところですからね。
そこで、効果が高く比較的簡単、しかも安く出来るキッチン水栓のフットスイッチの自作を強力にオススメさせて頂きます。いや、これはキャンピングカーを入手したら即!やってしまったほうが良い改造ナンバーワンであることに疑問の余地はありません。
では行ってみましょう!
フットスイッチ付き水栓自作レシピ
1 電磁弁 12V 1/2ネジ用。水用とお湯用に2個
今回のプロジェクトの主役は安物の電磁弁です。
この部品に電流を流す事で止水弁が開閉します。至ってシンプル。
2 ホースジョイント(1/2)水用とお湯用にそれぞれ2個。合計4個。
電磁弁の水の入り口と出口をホースにつなぐ為のものです。一般的なサイズなのでホームセンターでもどこでも入手可能。
3. シリコンテープ適量
ジョイントの根元にきっちりと巻きます。
4. フットスイッチ用の押しボタン。
こちらもホームセンターの電材コーナーで入手。
押している間だけ作動する(モーメンタリ)スイッチが適材です。
5. ハンダ道具一式
トレーラーの電源からヒューズを入れてハンダ付けします。
6. ヒューズ
1アンペアもあれば十分でしょう。
7. フットスイッチ用の板
スイッチだけでは足で押せないので板を使って見なくても足先で触れる大きさに変換します。
8. 丁番2ヶ
板につけてスイッチのヒンジに使用します。
電磁弁とジョイントを組み立てて、蛇口と給水ホースの間に入れて12vの配線するだけ。アメリカのトレーラーの場合はわりと高い水圧がかかっているので水漏れ注意です。
そしていきなり出来上がり。
あ、唐突過ぎましたでしょうか?
この板はヒンジで留まっていましてめくるとこうなっています。
板をつま先で押す事で水が出るようになっています。
この改造の前に市販品のキッチン水栓で、フットスイッチ付きを探したんですが、軒並み4〜6万とかするじゃありませんか!
電磁弁付けるだけなら3000円程です。これをハイコストパフォーマンスと言わずに何と言いましょう!
たったこれだけなんですが、この改造で一日あたり実に20ℓの節水効果がありました。キャンピングカーのような限られた資源をフル活用するためにはこの改造はかなり重要であったと思います。
副次的な効果としましてこの改造でなななんと、奥さん!2ハンドルのただの混合水栓が!サーモスタット水栓に早変わり!!
サーモスタットはもちろんありませんが、蛇口捻っても水もお湯も出てきませんのであらかじめ良い温度に蛇口の開き具合を調整しておきます。
フットスイッチを押すといい感じのお湯がブバーっと出ます。
これをローテクハイパフォーマンス水栓と言わず何といいましょう!
さらにさらに、副副次的な効果もあったりします。
それは貯湯型ボイラーにありがちな貯湯タンクに水が溜まったまま淀んでしまう事がなくなります。
T globeのようなアメリカントレーラーは貯湯型のボイラーが装備されているのですが、お湯を出す事が少ない夏場など、貯湯タンク内の水は入りっぱなしの溜まりっぱなし。
水が全く動かないタンク内では水とタンクがより早く汚れてしまいます。
水栓のフットスイッチ化によってボイラーを使う使わないに関わらず、水もお湯も常に蛇口を開けておくだけでボイラータンク内の貯水は常に新鮮な水と入れ替わります。
つまりタンクや配管内の衛生状態が向上します。
これをスーパーハイパースペ(以下略
以上是非にどうぞ。
2022年追記