巨大なキャンピングトレーラーには住宅設備並みのキッチンが付いているようですが、16ftのT.Globeの様な小さなキャンピングトレーラーにはやはりそれなりの大きさのキッチンしか付いていません。
キッチンを積極的に使う事を前提に買ったものですから、使えるキッチンに改良しなくてはなりません。
本当に使えるキッチンとなるかどうかは作業スペースの確保にかかっていると思います。
目次
小さなキャンピングトレーラーのキッチンの欠点
我が家のトレーラー、カシータ(T.Globe)の場合ですが、作業スペースにおいてはもはや壊滅的に最悪であると言えるでしょう。何が最悪ってまずシンクが最悪。とにかく小さい、これってアメリカのトレーラーだった?と思ってしまうほど小さい。まさにコロボックルサイズ。
次に最悪なのが蛇口(フォーセット)が最悪。低い、低過ぎる出水口。。シンクの面から10cmくらいしか開いてないっす。直接水を飲もうと(飲まないけど)顔をつっこむと遥か手前でオデコを強打するレベル。さらにさらにキッチンの上のスペースは
- 2口コンロ。
- キッチンシンク。
以上終了。
つまり物を切ったり刻んだりなんて贅沢なスペースは絶望的にゼロなんです!アブソリュートリーナッシングなのです!コンロを使ったが最後、居合抜きヨロしくネギを投げて「はいやっ!」という雄叫びと共に空中で切る以外になし!もはや曲芸レベルなキッチンと言ってよいと思われます。
このような不快適な環境はトレーラーが小さければ小さいほど正比例して増える訳ですが、そこは小さいゆえのメリットとのトレードオフですから自力で何とかするのも楽しみの内。
キッチンの快適化
皿を小さくする
まずはシンクが小さい事で生じる欠点は皿を小さくする事でかなり解決!シンクを大きく大改造するよりも大幅に低コスト。
これぞ逆転の発想。私のトレーラー内の食器は大皿がさっぱり無くなりました。そして非常に快適に洗い物が出来ます。収納場所にも困らないし、ささっと洗えるので実に軽快に家事が進みます。まさに主婦のヨロコビ。
首の高い蛇口に交換
蛇口はどうか?これは簡単です。ホームセンターで一回りでかい蛇口を購入交換するだけです。海外の蛇口ですが、パッキンの入れ方を工夫すれば改造無しでフィット可能です。おかげさまで浄水器まで付けるくらいは出来るほど口元が高くなりました。本当は自在蛇口ホースを付けたかったのですけど割高でした。
サイドテーブルの設置
材料を切る、刻む、こねる等はとりあえずキッチン対面にあるテーブルにて行っておりますが、キッチンカウンター的なサイドパネルを付けるの良いようです。これは今度の改良点として取っておきましょう。
キッチン水栓のフットスイッチ化
使えるキッチンのカナメであるキッチン水栓ですが、蛇口が低い事と同様、洗い物をする時にこれまたストレスだったのが蛇口の開け閉めです。
自宅にいるのと違ってキャンピングカーの水資源には限りがあります。なのでドケチ根性全開で節水、節水、超節水に励む訳ですが、ツーハンドル混合水栓が「こんなにも使い難いものか!」と学習したのはトレーラーを手に入れたおかげと言っても過言ではありません。
鍋なんぞ洗おうとしようものなら
- 一旦蛇口を横に退避させる
- 鍋をシンクの内側に入れる
- 蛇口を元に戻す
- 蛇口を開けて水を出す
- こする
- 水を止める
鍋の角度を変えるため1にもどる
ってとても使い物にならないわけです。
フットスイッチ水栓に改良する事でこの単純ながら非常に面倒なルーチンが劇的に解決されました。
足下でオンオフ出来ますから両手で常に洗い物が出来る訳です。サラを回したり角度を変えてこすったり自由自在。すすぎたい部分をくるっと持ってきて「ドゥンっドゥ〜ン」とスポット的に水を出すだけ。あぁ快適。
キッチン水栓をさらに交換しました。2017年1月
恐ろしく使いやすくなりました。こんな事ならはじめからこれにしておけば良かった。。
皿の置き場の確保(食器乾燥機設置)
さて、ここまでの改良点にてほぼ使えるキッチンにはなってきたのですが、最後にやらなければ行けない事が残されていました。それは!洗った皿の置き場の確保です。
T.Globe(カシータ)のような小さいキャンピングトレーラーにも電子レンジ用なのか分かりませんが、キッチンの冷蔵庫上にコンセント付きの収納があります。
そのサイズはまさに電子レンジがピッタリに入るサイズなので当初は電子レンジをここに入れてありました。あまりにもサイズがピッタリなのでここに入れる以外に電子レンジの置き場が無かったからです。
しかし、しばらくトレーラーを使ってみると電子レンジの使用頻度の低さに気が付きました。ほとんど使わないのに設置場所だけは特等席。
ちょうど洗い物の置き場に頭を悩ませていましたから思い付きでレンジを取って、代わりに使っていない食器乾燥機をつっこんでみました。
しかし、う〜ん、やっぱり大き過ぎて入りません。ならばと乾燥機本体を切り刻んでなんとか押し込んで使ってみると、まさに目から鱗とはこの事。めっちゃめちゃ使いやすくなりました。
食器が濡れていてももちろん受け皿完備ですし、3泊4日ほどなら一日一回は温風乾燥出来るほど省電力。そのまま食器置き場になり走行しても平気です。
このように少ないですが工夫する事でコロボックルキッチンも常識的な使用に耐えるようになったのでした。
ちなみにあんまり使わない電子レンジ哀れ椅子の下に。