薪集めの必需品「チェーンソー」
チェーンソーを初めて持つ「サンデーキコリ志望者」には「STIHL(スチール)」や「Hasqvarna(ハスクバーナ)」のような信頼の置けるメーカーを選択し、扱いやすいなるべく小型な機種が最適解だと思います。
小さく取り回しの良い機種で慣れたら、次のステップアップとしてよりパワーのある大きな「刃」が付いた機種に徐々に昇格して行くのがチェーンソー初心者にとっては最も安全な道のりでしょう。
しかしながら立ちはだかるのはそのお値段。ハスクバーナやスチールのブランド物は言わずもがなですが、これら有名メーカー製チェーンソーを買い求め、ステップアップの為にサイズ違いのチェーンソーを買い増しするような余力は”財務上”ほぼ有りえません(恥)。
そんな諸事情に加え、これから頻繁に使うのかどうかも分からない未体験の道具であるチェーンソーですから、これら高級なメーカー品は宝の持ち腐れ&豚に真珠になる可能性無限大。
そんな新参者&低予算キコリにあてがう道具として、ザ安物「中華」チェーンソーの出番となるわけです。
いつもの如く安物買いの銭失いを炸裂させてしまうのでしょうか?さて、その実力は如何に!
チェーンソー「サイズ」の選定
バーサイズ
チェーンソーにも大から小まで様々な大きさのチェーンソーが売っています。調べてみると私のようなド素人には14インチ(35cm)程度のバーサイズが重さも、大きさも手頃のようでした。
しかし使用目的の大半はその辺に落ちてる流木の玉切りです。流木なんて乾燥状態や形状も、太さも様々ですが30cm以下で乾燥の進んだものを〜なんてより好み出来るほど豊富に落ちていません。太かろうが躊躇無く玉切りする為には使用出来る最大サイズのブレードが欲しい所。
そんなわけで
- 40cm程度の太めのサイズでも1発で切断可能
- 初心者が扱う上限サイズ
この2点を踏まえた上で20インチ(50cm)のバーサイズに決定。
重量
機種にもよりますが、大まかに言えば14インチと20インチのチェーンソーを比較すると1~2kgほどの重量差があります。
丸一日持ち運んで使用するような本物の林業従事者じゃない「なんちゃってキコリ」ですから、一日の作業がたった1〜2時間程度であればこの程度の重量差は大した問題ではないと思われます。
排気量
排気量はバーサイズにより上下します。太くて固い樹木を切断するには当然長いブレードとそれを駆動するパワーが必要ですから排気量は大きめに。またはその逆という具合です。初心者に最適な14インチサイズで40cc程度。
家をセルフビルドで建てた拙い経験から察すると、木を切断するという行為は道具本体の細かなバランスや使い勝手も大切ですが、「良く切れる刃」を使って「馬力」を上げる方が切断効率が上がって疲れ難い道具になるようです。大きくなればなるほど危険度は増しますのでそれを踏まえて出来るだけパワフルなエンジンが欲しい所。
そんな単純思考によりエンジンサイズは50cc以上のものにこれまた決め打ちです。
ハイガーチェーンソーに決定
さて、あまたある中華チェーンソーの中から選びましたのは「HEIGE(ハイガー社)」のチェーンソーです。意味も無くドイツっぽい響きのメーカーですが純粋なメイドインチャイナ。
安価な中国製チェーンソーの中でも取説がしっかりしている事が選択の理由。中国製の製品は取説が微妙なものが多すぎる中、この会社の製品はかなりしっかりと使い方やトラブルシューティングが網羅されています。
ホンモノ「STIHL」社のチェーンソーを使っている同僚が「オレのよりもしっかりした取説」と言って感心していましたからこの部分だけは初心者にとっては心強いです。
ちなみにオンラインでも閲覧出来ます。YouTube動画でも解説されていますのでオフィシャルのウェブサイトは要チェックです。
20インチのブレードのものには2種類ありまして「オリジナルソーチェーン」と「オリジナルキャブレター」構成のHG-F5200と
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「オレゴン社製ソーチェーン」と「Walbroキャブレター」搭載のHG-K5200があります。
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チェーンソー的最重要部分が「ホンモノ」のK5200の方がオール中華F5200よりも6000円ほどお高いであります。
それでもこの位のチェーンソー、本物を買えばお値段に「0」が1つ余分に付きますから(汗)どちらもお求め安い価格になっております(笑)
ちょっと悩みましたが、水は低きに流れると言いましょうか、例によって安い方のオール中華製を選択。この時はどうしようもない商品だった場合のダメージを最小限にする為の選択だったのですが、今にして思えば6000円ほどお高くともホンモノ含有のK5200にすべきだったのかもと思います。理由は後述。
エンジンの始動性
さて、届いた商品を開封して組立。組み立て方は本家HPを参照頂いて、実際にエンジンをかけてみた所、最初の始動までにプラグかぶっちゃったりで20分ほど掛かりました。
しかし苦労したのはこの時のみで、月に一度の使用頻度にも関わらず、意外にもかなり安定してエンジンがかかります。ちょっとこれには拍子抜けなほどで本家walbroキャブなんて全然必要無いんじゃないの?と思うほど調子良しです。
届いた個体がアタリだったのかもしれない可能性はありますが、購入から5ヶ月たった今でもエンジン始動に苦労する経験は全くなし。スターターコイルほぼ2発で始動します。
2022年追記
もう四年以上使っていますが、未だにスターター2〜3発でエンジンが掛かります。大して掃除もしていないのですが、相変わらず始動性は良好です。
問題のソーチェーン
チェーンソー初心者ですから、どの程度の切れ味が標準的なものか?最初のうちは全く分かりませんでした。
使い始めてちょっとしたらその切れ味に疑問を感じましたので、本物「オレゴン社のソーチェーン」を別途購入しました。
私のF5200に適合するソーチェーンはこちらでした。K5200とは微妙に適合が違うので要注意です。
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HEIGEオリジナルソーチェーンと交換してみたところ、、、
っちょ!なにこれ!?本物スゴスギ!!
今までの切れ味はなんだったんでしょう。オリジナル品は最初だけ切れるんですが、あ!!っと言う間に切れなくなります。目立てをしても切れ味が落ちるのがものすごく早いです。
チェーンの伸びも天井知らず。。いつまでもだらだらと延び続けるものですから切ってる時間よりもチェーンの張りを調整してる時間の方が長いくらい。
それに引き換え本物は最初の一回チェーンの張りを調整するのみでほぼOK。伸びちゃってだるんだるんになる事なんて一度もありません。
しかも怒濤の切れ味。おが屑がドバ〜っと手前にどんどん排出されます。体感で6倍くらい違うんですけど??中華製ソーチェーンはかっこだけ真似した典型であると判断しました。
刃だけは本物に勝るもの無しです。
まとめ
結局追加投資(17000円+3000円)して本物ソーチェーンを購入したものですから、始めから本物の「刃」と「キャブレター」が付いているHG-K5200との価格差は3000円です。
3000円でwalbroキャブが買えるならK5200の方を買っときゃヨカッタ。
walbroキャブでは無いF5200でもエンジンは快調そのものですからいいもんいいも〜ん。walbroキャブなんていらないかんね〜!と言う事にしておきましょう。
それにしてもこのチェーンソー、刃さえホンモノであれば良く切れて機関の調子もすこぶるよろしい!。その気になれば改造しまくりでなにかやらかして壊したとしても全然OKなお値段!初心者的満足度がかなり高。メーカーとかステータスなどが気にならないお方ならこれはオススメです。というわけで、
これいっチャイナ!!
それでは今回はお寒く終了です。
ありがとう御座いました。
COMMENTS
部品とか 修理は どうするのですか
こんにちは。二年ちょっと使っていますが私のはまだまだ絶好調です。
今まで修理した箇所はストップスイッチとスターターロープくらいです。
どちらもホームセンターで入手可能ですから今のところ問題ありません。
構造自体がシンプルですからまだまだいけそうですが、部品の調達がいつまで出来る等は未知数です。その辺りは大手メーカーのようには行かないかも知れませんので不安であれば大手メーカーを選択するしかないように思います。