前回のラングラーのATF交換(準備)その1から約2ヶ月。。野暮用が重なりことごとく週末が出かけられない腹いせにようやくATF交換を実施出来ましたので、遥か未来の次回の為のログです。
ATF交換などの経験が無い「車いじり初心者」ですから、準備やらなにやらで実作業とは関係ない無駄な時間が費やされましたが、半日程度で作業終了です。
ディーラーでやったらおいくら万円か分からないのですが、普通のエンジンオイル交換で1万2千円!ですから、4万円以上するんでしょうか?オレ的予算オーバーなこの作業もDIYでヨユーヨユー。ではどうぞ。
交換部品
部品で必要なものは以下の2点。オイル、、、高!!
MOPAR ATF+4ですが、たった5リットルで9000円近くします。。こんな高価なオイルがあったなんて初めて知りました。
フィルターを交換する為にやるようなものですからATフィルタも忘れずに。
日本のアマゾンやヤフーショッピングにもありますが、かなり割高(8000円くらい)ですので私はUSアマゾンから毎回購入しています。送料込みで1ドル130円で計算しても5000円です。
年式によってフィルタの形状が違います。2012年式からゴムガスケット有りのタイプになっているようでした。上のフィルターは2012~2018 JKWranglerに適合しています。
必要な道具
30番のトルクスビット
ラチェットハンドル(小サイズ)
10のソケット
小さいラチェットは狭くて普通の工具が入らない場所にあるネジ用です。ラングラーに付属のフリーダムトップ用のラチェットが大活躍です。
締め付けトルクも9.49N.mとかなり小さいのでこのくらいのチビハンドルで十分でした。
ちなみに下記URLではトルクスペックが確認出来ます。
https://www.extremeterrain.com/wrangler-jk-drivetrain-torque-specs.html
ダンボール(大)
寝板代わり&養生の為のデッカい段ボール用意します。家具を梱包していたような段ボールが最適です。これが無いと駐車場がオイルでベチャベチャになること請け合い(汗)
オイル受け
エンジンオイル交換で使用するオイル受けでは小さ過ぎますので、お馴染「左官用のトロ舟60リットル」にビニールをかけたものをオイル受けにします。私は住宅用の透湿防水シートが余っていたのでそれを使用。
パーツクリーナー
オイルパン洗浄、作業後の下回り洗浄に一本。
ウェス(布)
思ったよりも大汚れになりますので、10枚ほど用意しておきます。
作業
オイルパンを外す
ATF交換とエンジンオイル交換、同じようなオイル入れ換え作業ですが、ATF交換の敷居を上げている原因としてオイルパンを外してオイル交換をせねばならん事です。
購入したATFが5リットルですから最大でそれだけの量がこのオイルパンの中に入っている訳です。ドレンボルトなんて気の利いたものは付いていませんので
オイルパンを外す→オイルドバ〜!!という工程を経ねばなりません。
被害(オイル飛び散り)を最小限にする為にはなるべく決まった場所からチョロチョロと全量に近いオイルを出したい。
オイルパンは車体後方に向って勾配が付いていますので、写真の5、6番の位置よりオイルを吐出させるのが自然の摂理と言えましょう。ちなみに1~6はオイルパンが留まっているネジ位置です。
5番6番のネジは非常に狭いスペースしかありませんのでチビラチェットを使って一番最初にこのネジを取ってしまいましょう。
3番4番も緩めると、早速タラ〜っとお汁が出始めますのですかさずトロ舟を設置し受け止めます。
オイルの出方に応じて1、2番も緩め、3、4番も更に緩めを繰り返すと5,6番の部分からドバドバ排出されますのでちょっと離れて静観します。。
およそオイルが排出された所で気を抜いてはいけません。オイルパンにはまだ1リットルは入っていますので、1、2番ネジを取り払い、残った3、4番を外しつつ、
そ〜〜〜っと
オイルパンを抜き出し、トロ舟にぶち込みますw
見ての通り、フレーム周りがオイルまみれになりますので後ほど掃除しなければなりません。穴と言う穴に入り込みますので、予め何かで養生しておけば後ほどの掃除も楽になると思います。
フィルタ交換
オイルパンを取るとトランスミッション本体とフィルターにご対面。ウェスである程度キレイにしてからフィルターを引っこ抜きます。ネジで留まっていると思いきや、ただ刺さっているだけ。
フィルターを抜くと、トランスミッション本体から溜まっていたオイルが更にドバーっと出てきて焦ります。
新しいフィルターは同じように刺しておしまい。フィルター上部に位置決めの為の「平たい突起」が出ていますので、トランスミッション本体のスリットに刺して位置決め完了となります。
新旧ATフィルター比較。。当然同じです(ʘ‿ʘ)
なるほど、オベンツ製ですか。今はフィアット傘下のクライスラーですがダイムラー傘下だった頃の名残でしょうかね。
元に戻して掃除
オイルパンに付いたドーナツみたいのがマグネットです。
かなり細い金属カスがたっぷりと付着しています。
キレイに拭ってパーツクリーナーでキレイキレイにして差し上げます。
フィルターに付属のガスケットをはめて元通りして一段落です。
ATFを補充
測ってみると、抜いたATFは3リットルほど。全量は確か4.いくつ?ですからわりと抜けないもんですね。ま、そこは気にせずに取りあえず2リットルほど入れてみて様子見します。入れ過ぎ注意ですから微妙に少ないところからスタートです。
オイルゲージの穴から注油の図。
ATF注油直後のシフト操作
これ絶対に忘れてはなりません。注油後はトランスミッションからオイルが抜けていますので、シフトレバーを操作して各ポジション事にオイルを回す必要があります。
具体的には以下の通り。
- エンジン始動(クーラントが50度くらいになるまで暖気)
- シフトをRにして30秒
- Nにして30秒
- Dにして30秒
- しつこくNにして30秒
- さらにさらにRにして30秒
- Pに戻しておしまい
こんなにしつこくやらんでもいいかもですが、ここでオイル馴染むように30分ほど放置。おやつでも食べます。
落ち着いた所でもう一度オイルレベルをチェック。本体にオイルが回っただけ液面が下がりましたので、もう500ccほど補充。
なんだかすごーく分かりにくいですが管内に付着したオイルがある程度きれいになるくらいディップスティックを抜いたり刺したり拭きとったりを5回ほど繰り返して再チェック。
ん〜??とりあえずこんなもんかいな??よく分かりませんw
念のため、先ほどのオイル循環手順をもう1ラウンドやります。するとNにしたときにブルンブルンとちょっとした振動有り。!!オイルが回った感触??!!もしかして壊れたかも!!等と不安になりますが、恐る恐るテスト走行。
ゆっくり近所をドライブ後、無事帰って来ました。壊れてないゾ!おめでとう!>おれ
ATF交換後の具合
43000km走行後の初ATF交換でしたが、これと言った不具合無く快適に乗れています。不具合が無いのはもちろんですが(^◇^;)変速がスムーズになったようです。
特に走り始めから40km/h位まで加速した後、信号に引っかかって減速、みたいな状況でコツンとシフトショックがあったのがATF交換後はキレイさっぱり無くなりました。半信半疑でしたが、感じられるような効果があるもんですね。
新車を買ったら自分でATF交換をするんだ!!と幼少の頃から夢見ていた事が遂に現実となりました(ウソ)
ATF交換には諸説ありますが、個人的には長く乗る車には必要だと感じます。ATF自体と言うよりもフィルターを交換する事が有意義だと思っています。オイル自体はエンジンオイルと違い、そこまで汚れているような印象は受けませんでしたので。
作業難易度は実際は大した事なく「2」程度だと思います。初めてのATF交換でしたから壊れたらどうしよ?等の不安が大きかったのですが、やってみると意外に「普通のオイル交換」です。
そんなわけで愛車にはオススメな整備です。お好きな方は是非どうぞ。
今回はこれにて終了です。ありがとう御座いましたー。
COMMENTS
質問させてください
オイルパンを付ける時はゴムパッキン付け、液状ガスケットはつけますか?いりませんか?
締め付け方は1〜6どのように締め付けていきますか?
しみさんこんにちは。ガスケットはゴムパッキンのみでOKです。
締め付けは全体を仮で締めた後に1,4,5,2,3,6の順で締めたと思います。
この順番でなくてもまんべんなく締めつけていけば良いと思いますよ。
トルクだけは規定のトルクで締めるように気をつけて下さいねー。
ご返信ありがとうございます
頑張ってみます。
何回か拝見させてもらってますが、
いつもいいお勉強になっています。
ありがとうございます。
そう言って頂けると励みになります。ありがとう御座います!オイル交換楽しんで下さいね(ʘ‿ʘ)