前回に引き続きコントロールアームダウンブラケットの取り付けです。2.5インチリフトキットインストール編でも少し触れましたが、各取説にはこう書いてありました。
コントロールアームのボルトは緩めるだけで、外してはいけません。
と。
つまり、この部品を外すと言う事は再度取り付ける時にすごーく苦労しそうな注意書きに見えます。今回はコントロールアームのボルトは当然全て取り去って付け直しですから、どうなるんでしょうか。。未経験の作業前はとても不安な心境になりますな。
締め付けトルクおさらい
今回の作業ではリフトアップの作業に比べて緩めたり締めたりするボルトは非常に少ないです。トルクスペックを漁っていて下のサイトを発見しましたので覗いて見て下さいませ。ft-lbs表示の他にN.mも併記されていますのでとても見やすくて助かります。
このサイトによると今回必要なトルクスペックは以下の通り。
DESCRIPTION |
N·m |
Ft. Lbs. |
In. Lbs. |
Shock Absorber Lower Nut |
76 |
56 |
— |
Suspension Arm Lower Axle Bracket Nut |
169 |
125 |
— |
Suspension Arm Lower Frame Bracket Nut |
169 |
125 |
— |
Suspension Arm Upper Axle Bracket Nut/Bolt |
102 |
75 |
— |
Suspension Arm Upper Frame Bracket Bolt |
102 |
75 |
— |
Stabilizer Bar Link Lower Bolt |
102 |
75 |
— |
ジャッキアップ
各トルクを確認した上で作業開始。いつも使うウマはアストロの3tリジットラックですが、当然中華製の為微妙に頼りない感じで上から2番目の穴が精神的な使用限界点でした。
がしかし、今回は限界突破の上から3個目の穴にピンを刺して使用。かなりコワイのですがなんとも無く作業は終了しました。落ちてきたら恐ろしいのでタイヤはしっかりと車体の下に入れて作業します。
コントロールアームを外す
例によってもんの凄く固く締まったナットを気合いで外します。前回お勉強したようにフラッグナットの位置は心得ておりますので今回は苦も無く外す事に成功。
コントロールアームのボルトは車体側はもちろん取り外しておき、ハウジング側も緩めます。
ボルトを抜いた後プラスチックハンマーでぶっ叩くと「カッタ〜ン!」とアームが落ちますと同時にハウジング全体がズリっと前方に移動。もう後戻りは出来ません。
その他はトラックバーを緩め、スタビリンクは下側を外します。ついでにショックの下側も外しておくと作業性良しです。
コントロールアームダウンブラケットを取り付け
ブラケット本体の組立はネジ4本で左右をくっつけるだけ。簡単なので写真無し。このネジ4本もトルクが定まっていますのでそれぞれの説明書を参考にして下さいませ。
車体にはスリーブを介してコントロールアームを留めていたボルトを使います。ロワーコントロールアームを付属のM14ボルトで留め、アッパーコントロールアームはリフト量に合わせて留める穴の位置を選択します。
私のは2.5インチリフトですから一番上の穴。最大4.5インチリフトまでAEVのブラケットは対応しています。
取り付け順序
これが正解かどうか全く分からないんですが(汗)運転席側から取り付けを行ったら助手席側コントロールアームが取り付け不能でした。
いくら引っ張っても全然穴が覗いてこない。思いっきり荷締め器で引っ張ったら鉄製のハンドルが曲がりました(大汗)。あまりにも危険なので即座に緩めて再度やり直し。
デフが助手席側に寄っているのでどちらかというと運転席側の方が自由が利くようです。なのでまずは不自由な助手席側からアームをはめ、次に運転席側。これが正しいインストール順序ではないかな?と思います。
ちなみに。取説には例によって一切書かれていません。
ボルトの入れ方
一番苦労するのはブラケットの穴の位置までコントロールアームを引っ張り、ボルトを入れる事でした。始めにローワーアームを入れて、次にアッパーの順で作業しました。
コントロールアームを外すとブラケットから離れるようにホーシングは移動してしまいますので、フレームとホーシングを荷締め器で引っ張って位置を調整します。
助手席側はわりとすんなり行くのですが、問題は残りの運転席側です。
コツが分かっていないのでかなり力づくで作業しましたが、ワイヤー荷締め器で思いっきり引っ張ってもある程度以上は寄ってきません。
上の写真のようにすんなりと穴が合うとは限りませんので、少しでも穴が覗いたらすかさずシノを差し込んでテコの原理でムギューっと位置を合わせます。その間にシノの反対側からボルトを差し込んで、インパクトドライバーで無理クリにねじ込んでボルトを入れました。
下のような「シノ」と呼ばれる棒はこの作業には必須です。
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さて、無事に収まりましたら各部のボルトを規定トルクで締めつけて終了です。
完成
リフトアップ前と同じく、ローワーコントロールアームが水平になりました。キャスター角度はしっかりと補正完了された模様。
乗り心地
それはもう劇的。圧倒的に普通になりました(汗)。これだけ苦労して普通になったと言うのも情けない話なんですが、普通である事のスバラシさが身にしみるとはこの事。
農道に毛が生えた程度の劣悪な舗装道路が多い我が生息地界隈ですが、コントロールアームダウンブラケットをインストールして以来、ハンドルを取られるなんて事は一切発生しなくなりました。
純正から交換したTeraflexのスプリングもノーマルと比べて滑らかな乗り心地になりましたし(純正スプリングはかなり堅いんですね)、直進安定性も問題なし。
ようやくファミリーカーとして真っ当な乗り心地になり、安心してドライブ出来るように大変身です。
なんちゃってJeeperにはこのブラケットは必須の部品です。リフトアップのお供に是非どうぞ。
それでは今回はこれでおしまいです。ありがとう御座いました。
COMMENTS
こんにちは、お久しぶりです。お元気ですか
夏本番が目の前に来ていますが、今夜はどんより曇りで蒸し暑いです。
私のJKもリフトアップをしているので、直進安定性がいまいちです。
ページを読んで、ブラケットを購入しようと決めました。
交換の仕方もページを読んで「なるほど、ふむふむ」と参考になります。
今から、アメリカ某通販サイトに入って購入します。
今後とも宜しくお願いします。
やまさんお久しぶりです!コメントありがとう御座います。私は元気ですが最近はどうもプチネタが多く、コンテンツにするような行事も無かったのでさぼってました(^◇^;)
順調にカスタムされているようで少しでも参考になれば幸いです。安全にはくれぐれも気をつけて下さいネ。
ブラケットつければ、安定性はめちゃめちゃ良くなりますよ。当たり前の事に感動してしまう事請け合いです( ´ ▽ ` )ノ
ちなみに私はAEVのですがランチョのブラケットも溶接品で評判が良いようです。
またお暇な時に後日談をお教えくださいませー。
こちらこそ今度ともよろしくお願いします!