Homeキャンピングカー

ついに発生!タイヤのバースト。

去る4月13日、大型連休前の最終予行練習と題しましていつもの様にトレーラー牽きつつ、群馬県上野村に向った道中ついに!起こってしまった「タイヤのバースト事件」。ウワサには聞いていましたがまさか自分の身に降りかかってくるとはついぞ思いもしませんでした。

運行前はタイヤの外観チェックはもちろん空気圧も既定値入れていた自負がありますから、実際に経験するまではバーストなんざぁまさに対岸の火事。ニュース等で知るキャンピングカーのバーストによる横転を見る度に「空気圧チェックしなかったんだろうか?」とか「余程乱暴な運転でもしてたんだろう」等とバーストソムリエ真っ青な上から目線で閲覧していましたが、こんな事が自分の身に起こるとですね、なんていうかもうゴメンナサイと。バーストについては知ってるつもりで実はなんにも知りませんでしたと。言う他有りませんですね。はい。

そんな訳で更新が滞っております幣サイトではありますが、鉄は熱いうちに打て!トラブルはフレッシュな内に報告!の法則に則って今回のエントリーとなります。巻末にはトレーラー(カシータ)の為の最適タイヤ考察コーナーも設けたんだかんね〜( ・∀・)ノそれではドーゾ。

今回の日程

今回は現地まで一人旅。神流川の「本谷毛針釣り専用エリア」で友人2人と落ち合い、一日釣り、夜宴会、日曜に帰ってくる日程。

事件当日

深夜0時買い出しをしてガソリンスタンドの空気入れを借り、ラングラーは240kPa、カシータを410kPaの空気圧にして出発。我が生息地から群馬県上野村までは4〜5時間のドライブで到着する予定。ルートは新東名清水JCから中部横断自動車道→南アルプスIC下車→甲府の下道(R140)経由→雁坂トンネル→埼玉県秩父市→R299→群馬県上野村。

さて、新しく延長された中部横断自動車道を清水より快調に走らせ、一部酷道20号線を使い、早川ICより再度中部横断自動車道に乗ってしばらく走ります。

中部横断道のこの区間は3月初旬開通しただけの事はあり、出来立てホヤホヤのすこぶる快調な路面状態。時速80kmほどにクルコンをセットして滑るように走ります。増穂PAの2kmほど手前に差し掛かった、八之尻トンネル内でそれは起こります。

グンオワオオオオオ〜〜〜

突如として鳴り響く大音量。トンネル内なので通常よりもよりサラウンドな音量ですから最初の内は何が起こったのかさっぱり分かりませんが、音の発生源は自分である事にすぐ気付きました。

ハンドルは振られる様子も無く普通に直進出来ていましたから、ここは慌てずスピードダウン。サイドミラーやらリアカメラやらで確認しますが音以外は何も異常なしの様子。

そうこうしてると前方にトンネル内の非常駐車帯が見えたので緊急停車しました。

なんだかスゴーク斜めになったカシータの足下を確認すると、パンクじゃなくてバーストでした。辺り一面ゴムの焦げたような臭いでなんだかオオゴトになった気分。

緊急駐車帯には非常用電話があったので道路公団に連絡を取り、ここでタイヤ交換をしても良いか聞いてみると「気をつけてやって下さい」とのこと。

タイヤ交換は何度もやっていますから、作業自体はすこぶる簡単であります。ジャッキ出して、ボックスレンチ出し、、、、、!!!

、、ボックスレンチがっ、、無い。。

工具積むの忘れた。。

カシータ譲受けた時から薄々気付いていたんですが、この車、車載工具ってものが付いてなかったんですね。ジャッキやらの汎用工具はヘッド車に載ってますからまぁよしとして、タイヤを留めているラグナットはちょっとデカめの21mm。ラングラーは19mmのラグナットですから共用不可。

お得意のDIYにてなんとかする方法を考えてはみたものの思い浮かばず、結局ロードサービスのお世話になりました。

ネット保険のロードサービスは役に立たなかった

ピンチになって初めて弱点に気が付くことがあります。今回は保険に付帯のロードサービスです。去年まではAIU(現AIG)保険の任意保険に加入していたのですけど、ラングラーは事故率が高いらしく保険料もかなり高め。年々値上がりしてゆく保険料金に嫌気が差して今年からはお安い「イーデザイン損保」とか言うネット保険に切替えました。

今回に限ってはこれかなり失敗です。なんでもこの任意保険に付帯のロードサービスは被牽引車非対応だそうで、今回は有料(2万円〜)で来ていただけるそうな。今までのAIU損保だとヘッド車の保険で被牽引車までカバー出来ると聞いていましたからこの辺りの違いが安い秘密なんだなぁと妙に納得。

保険会社なんぞにロードサービス手配してもらえば割高に決まってますから、再度非常電話で道路公団に電話を掛けて手配して頂きました。

結局、甲府市内のジョウナンレッカーさんに来て頂きまして、深夜料金やら高速代やら一切合切で18400円。工具さえあれば余計な出費しなくても済んだのに我ながらヌケてます。

レッカー屋さんが助けに来るまで1時間ほどありましたから安全な場所に布団敷いてふて寝を決め込むの図。

で、何が原因だったか?

バーストに至るまでの理由は様々ですが、今回の主な原因として

タイヤが古かったw

というのがあります。カシータを譲受けた際に「そろそろ3年だからバルブは交換した方がいいかも?」と前オーナー様に助言されてから早4年と半年。まる7年。。しかもスタッドレスタイヤですから真夏も走り続けますのでそう言った劣化もあるかもしれません。

ただ、見た目でひび割れていたり、サイドが膨らんできたり等の分かりやすい兆候は全くありませんでしたから、一概にタイヤの古さがバーストに繋がったと言えるのか微妙に自信がありません。

それでも普通乗用車であれば、7年とか長期間乗り続ければゴムの劣化よりも先にタイヤの摩耗による交換時期が先に来る事が普通ですから、バーストのようなタイヤ木っ端みじん状態になる事は殆ど無いのではと思います。

そんな乗用車に比べ、年数のわりに圧倒的にタイヤの減りが少ないキャンピングカーは外観の変化より経年劣化を意識したタイヤ交換をしなければなりませんね。他に原因として考えられるところは

空気圧の設定ミス

バーストしたタイヤはブリジストンのライトトラック用スタッドレス「REVO969 195R14(8プライ)」です。

プライ表示の耐荷重や最高空気圧は各社ほとんど共通ですから非常に分かりやすい表記だと思いますが、195R14 8プライタイヤの規定空気圧は450kPaです。

各プライ毎の負荷能力(ヨコハマタイヤの諸元から)

http://www.yokohamatire.jp/yrc/japan/tbsite/information/loadfacility/index.html

人のせいにする訳ではありませんけど(笑)前オーナーからは「400kPaは最低入れた方が良い」と聞いています。なにも調べずに言われた通りの400kPaの空気圧にしていたのですが、よくよく調べてみると50kPaほど低い空気圧に設定していたようです。

以前車重を計測した時に分かったことですが、私のトレーラーは1100~1200kgありました。片輪約550kg程度の車重です。上の表によると195R14 8プライを規定の空気圧450kPa入れれば935kgの耐荷重がある事になります。

これだけあれば充分過ぎますが、400kPaだったら500kg程度に落ちてしまうかと言えばそうでも無い気がしますが、タイヤによって最適な空気圧が既定値として存在しますからこれは遵守すべきと思います。ご自分のタイヤの規定空気圧を知らない私のようなドライバーも一定数いらっしゃいますので(笑)是非一度調べてみて下さい。

パンクからのバースト

あまり無いかもしれませんが、釘やなにかを踏んでパンクしたことに気が付かず走行し続けてバースト。もちょっと考えられます。今回は盛大にバーストしてしまったのですが、80kmほどのスピードだった事もあるのか分かりませんけど”ほぼ”ヘッド車が不安定になることも有りませんでした。

言われてみたらラングラーのお尻がプルプルしてる?程度の振動だったと思います。バーストする直前にタイヤのパンクを知覚出来たかと言われれば全然気付かなかったと自信を持って言えますw

バーストまとめ

今回の件で唯一の発見は、トレーラーがバーストしても意外なほどヘッド車は安定した状態だった事です。こればかりは体験してみないと分からない部分でしたが、このくらいであれば仮にバーストの憂き目にあっても比較的安全ですから、落ち着いてスピードを落とし、路肩に寄せることが出来ればバーストからの大事故に繋がるような事態にはならないと思います。

バースト対策にはタイヤの管理も大事ですが、そもそもタイヤはバーストやパンクをするものとして心得、すぐにタイヤチェンジ出来る「クロスレンチ」等の車載工具を積む(アタリマエカ)等のリカバリー策が実はタイヤと同じくらい大事でありました。(;^ω^A

というわけで帰ってから早速折りたたみクロスレンチを注文。もうロードサービスに1万8千円を払う事は無いでしょう(-_-)

WORKPRO クロスレンチ 十字レンチ 折りたたみ仕様 タイヤ交換 ソケットサイズ17・19・21・22mm

新品価格
¥1,580から
(2019/4/19 12:25時点)

カシータ等のライトウェイトトレーラーのタイヤ考察

そんな訳で急きょ、必要に迫られてのタイヤ交換となります。普通自動車と比べるとやや高めの耐荷重が必要とされるトラベルトレーラーですから、日頃聞きなれない「ロードインデックス」や「プライ」と呼ばれる耐荷重を表す表示をちょろっとカジって新しいタイヤ選定にのぞみます。

ロードインデックスもプライもどちらも「どの位の荷重を負担出来るか」を表すものです。ロードインデックス(LI)はどちらかと言えば乗用車用。プライはトラック用のようです。

必要な耐荷重

カシータの純正タイヤはGoodYearの「Marathon P205-75R14」です。下記リンクはウォルマートのタイヤコーナー。

https://www.walmart.com/ip/Goodyear-marathon-P205-75R14-100L-bsl-tire/5172598

スペック表を見るとLIは95。つまり690kgです。このスペックを基準にタイヤを選べば間違いなさそう。

ざっくりとですがカシータのような1トンちょっとのトレーラーのタイヤはLI表示の場合は100前後。プライ表示の場合は6か8プライの2択ですから、タイヤ幅を広くしたり、狭くしたりして希望荷重になるようにして選びます。ちなみにタイヤ幅orプライ数を増やすほど耐荷重は増します。

そんなふうに調べれば調べるほど、カシータのようなライトウェイトトレーラーにはライトトラックタイヤがピッタリな事に気付きます。って言うよりも14インチのホイールだとまともな耐荷重を備えたタイヤはプライ表示のライトトラックタイヤしかありません(汗)

狙うべきは耐荷重700~800Kgのタイヤ、具体的には

  • 185R14 (8プライ) 耐荷重840kg
  • 195R14 (6プライ) 耐荷重805kg
  • 195R14 (8プライ) 耐荷重935kg

195R14の8プライは使用していたブリジストンのスタッドレスと同じスペックです。思うに935kgの耐荷重はちょっとオーバースペックでしょうか?8プライタイヤは450kPaの空気圧が必要ですから、耐荷重を上げる事が出来る反面、乗り心地(牽き心地)が悪くなります。

耐荷重は基本的にスペックシートそのまんまの数値で大丈夫ですから今回は350kPaで耐荷重を発揮する乗り心地重視の195R14 (6プライ)に決定。

ノーマルタイヤかスタッドレスか

これもかなり最後まで悩みました。基本的に住んでいるところが温暖ですからスタッドレスを履く必要性は全くありません。が、今年から子供と一緒にスキーにも行くようになりましたし、釣りやキャンプ的には冬の方が良い場合も多々有ります。

トレーラーを牽いていてスタッドレスとノーマルの違いを顕著に感じる場面は走っている時では無く、停まる時です。ヘッド車が4輪スタッドレスでグリップ出来てもトレーラーがノーマルタイヤの場合は電磁ブレーキも効きませんから、制動時に後ろから押されるような力が働きます。

コーナーであればトレーラーだけ横滑りして停まるかも知れません。真っすぐ走るだけならまだしも、これらを考えると頻度は少ないが凍結した路面に出くわす事を考えれば通年スタッドレスで行く事にしました。

本当は自分の用途にはオールテレインがピッタリなんですが、トラック用のオルテレってかなり探しましたがブリジストン以外は見当たりませんでした。14インチのホイールってのがかなりネックです。

ブリジストンが販売している恐らく?唯一の14インチリムのオールテレインライトトラックタイヤがDESERT DUELER 610です。個人的には値段がやや高いので対象外に成りました。

【2018年製造】185R14 8PR 610V ブリヂストン DESERT DUELER 610《新品》

価格:12,400円
(2019/4/19 20:32時点)
感想(0件)

普通タイヤで迷ったタイヤたち

スタッドレスなんてバーストするからやっぱり普通タイヤでしょ!?(根拠は無しです)とか思い、気になるノーマルタイヤをピックアップしてました。

GoodYearのカーゴプロシリーズ

普通タイヤだけあってとってもお求めやすい価格!やっぱりスタッドレス!とか言う前はほぼこれに決定していました。やっぱりアメトレにはグッドイヤーが良く似合うのだ。

☆GOODYEAR CARGO PROグッドイヤー カーゴプロ195R14 6PR

価格:8,631円
(2019/4/19 20:36時点)
感想(0件)

ヨコハマのJob

ヨコハマのJOBも実は良さそう。お値段もそこそこですし日本のメーカーっちゅうのが最大のウリでありましょう。

【お買い物マラソン!ポイント最大43倍】送料無料◆JOB RY52◆195R14 6PR◆1本価格◆新品夏タイヤ◆ヨコハマタイヤ◆ジョブ

価格:9,780円
(2019/4/19 20:39時点)
感想(0件)

ダンロップも見てみたけどライトトラック用タイヤは見当たらず。作っていないのかな??

今回のファイナルアンサー

WINTER MAXX SV01 195R14 6PR

☆DUNLOP WINTER MAXX SV01ダンロップ ウインター マックス SV01スタッドレスタイヤ195R14 6PR

価格:11,041円
(2019/4/19 23:20時点)
感想(0件)

これにしました。ダンロップのスタッドレス。ウィンターマックス SV01です。あえてガチガチにせず、6プライタイヤ。カシータのショッパイサスペンションを補う350kPaで805kgの耐荷重を実現するライトトラック用スタッドレス。

今度は7年使用!とかズボラな事はせず5年、最長6年でしっかりと履き替えましょう。もちろんクロスレンチは常に携行。これでロードサービス要らずのトレーラー生活が実現する!ハズ!?

長々とお読み頂きありがとう御座いました。例によってニワカの付け焼き刃的マメ知識ですからかるーく読み流して頂いて、何かの時の参考にでもして頂ければ幸いで御座います。

それではまた次回です。

スポンサー広告

COMMENTS

WORDPRESS: 4
  • comment-avatar

    こんばんは。
    我が家のCasitaのタイヤも六年目ですが、怖くなってきました。
    ブリジストン ブリザックVL-1 8PR 420〜450Kpです。
    このブログを見ていて、思いましたが、
    牽き心地が悪いのは、8PRのせいでしょうか?
    よく跳ねます!

    • comment-avatar
      ポプシクル 5年 ago

      kashaさん こんばんは!お元気そうで何よりです( ´ ▽ ` )ノどうしてるんだろうなぁとかちょっと心配してました!
      kashaさんのも6年目ですか。今年の冬はどうでしょうね、ブリザックならばと油断しなければOKと思いますが、タイヤの状態チェックは念入りに運行してくださいねー。
      8PRと6PRの違いは、、、はっきり言って良く分からんと言うのが正直なところでしょうか。6PRはきも〜ち落ち着いた乗り心地と自己暗示をかけております(汗)

      • comment-avatar

        スローパンクとか、だったんでしょうかね?
        エアーモニターを付けたいのですが、
        6輪用は3万円するので、躊躇しておりましたが、
        今回考えさせられました!
        私も気をつけます。

        • comment-avatar
          ポプシクル 5年 ago

          スローパンクって何??とか無知でスミマセン!早速ググってみるとなるほど、気付かないうちにタイヤの空気圧が下がってしまう事言うんですね。
          確かにそんなのが原因かもしれません。
          TPMSは高いですよね。本国版ラングラーは標準でTPMSがついてるそうですが日本はその辺の意識が低いようで搭載していないんですよ。
          本文にも書きましたがパンク後のトレーラーの挙動は爆音以外は至って穏やかでしたので、それだけは救いでしたがヘッド車がバーストしたらどうなるんだろ?とも思います(;゚д゚)
          お互い気をつけましょうね〜。

DISQUS: 0
スポンサー広告