キャンピングカーを使ったキャンプでは水や電気、ガスなどの生活必需品一式を全て持って行き、手持ちの資源のみで生活している訳です。
ですからそれら資源を温存するためにセコく、チビチビと使っている訳で、水、ガス、電気の残量は結構気になります。
その中でも電気と水は普通に生活している時と同様、カラッポ=生活不可能ですから残量確認は最重要項目と言っても過言ではありません。
さらに、電気はわりとなだらかに減ってゆくのでカラッポまでのおおよその予想は付くのですが、水は残量を常に把握していないと唐突に蛇口から出なくなります。
最近はウォーターポンプの回り方で水が空に近い事に気付くようになりましたが、そうなってしまったら残す所数リットルですから、終わりは突然に訪れる事に変わりはありません。
水量計を設置するまでは「どれだけの水が残っているか?」は知る術がありませんでしたので、常にヤマカン、アテズッポウな資源管理なのでした。
水切れの不安から逃れるために清水タンクを60リットルから120リットルに増設しても、2泊以上のキャンプとなると途中から不安になる事は必至。大量の水を積んでも残量を確認出来ない事からくる微妙な不安は払拭出来ない事を知りました。
では、清水タンクの水量計を設置!となる訳ですが、そこにはまた悩ましい諸事情があり、水量計ジプシーの行く手を阻むのです。
水の残量を知る方法
いろいろ検索してみましたが、代表的な所を挙げてみますと〜
現代的な方法
ピカピカ光るインジケーターでおなじみのゴージャスな水量計といえばこの方法でしょう。
電気接点方式
電気的な接点を清水タンクに取り付け、専用のメーターに点灯表示させる方法。
センサーがプローブ(探り針)状になっているものはタンクの蓋などに設置して水位を計測します。
上の写真は清水タンクの壁に取り付けるタイプの水位センサーです。
こんな水位センサーを4個使って自作すれば簡単に出来そうですが、カーク産業さんに一式セットになっているのがありますね。1万円ほどです。たかが水位に一万円も出すかと言われれば私には高嶺の花と言う他御座いません。
プローブが長い場合はカットする事で対応可能だそうです。
清水タンクの側面に穴を空ける必要があるフロートスイッチ式に比べれば、タンク上面に蓋をつける加工ですから、水漏れのリスクも少なく、精神的加工難易度は低いと思われます。
このタンクに穴を空けるというのは結構心理的ハードルが高くて、出来ればやりたくない部類の加工なんです。漏水は車内ビッチャビチャまっしぐらですし、キャンピングカーなんて毎日使うような物でも無いので、漏水時の発見が遅くなる可能性も大ですから。
結論 センサー式は(心理的)敷居が高い。
原始的な方法
ではより原始的な方法として下記の2つをご紹介。
直視方式
パカッと蓋を開けて見れる場所に清水タンクがあり、透明〜半透明のタンクの場合はこの方法で確認出来ます。至ってアナログ。単純明快。
ホース式
清水タンクの底付近から一本透明なホースを引き出して(清水タンクからの配管を分岐させても良いと思います)、確認出来る位置に立ち上げておきます。水は常に水平を保とうとしますので、離れた場所にホースを立ち上げても清水タンク内の水位をホース内に確認出来ます。
やはり個人的にはこっちの方が敷居低し。取っ付きやすいであります。
しかしながらホース式は配管の分岐が面倒ですから、より簡単な直視方式を採用したい所です。しかし私のT Globe(カシータ)はダイネットの椅子の下に清水タンクの設置場所があります。
横には窓も扉もありませんからほぼ閉ざされた空間です。さらに横からのぞけるような隙間もありませんから、のぞき穴を開ける必要があります。
直視方式を採用
ダイネットの椅子部分に穴を開ける必要がありますが、やっぱり元が化石みたいなアナログ人間ですから原始的な法則にのっとった装置の方が安らげます。と言う訳で直視方式を採用。
とは言え、タンクを覗ける「のぞき穴」を開けたとしても、中は真っ暗で何も見えません。そこで一度座席を取り払って清水タンクを眺めながら作業灯で照らしてみました。
おおっ!これイイ!!こうやると空の部分と水の部分がハッキリと分かります。これ採用。
実際の作業
以前ガーデンライトを自作した時にあまった高照度LED球がありましたのでこれを作業灯代わりにします。
のぞき穴はFRPのガワを丸ノコでくり貫いて、その上にスイッチの穴を。ボコボコのぞき穴は後からモールでキレイにしましょう。
スイッチはおなじみモーメンタリの小さいスイッチです。水栓のフットスイッチ化の時と同様です。
フットスイッチを付けた時のフューズ付き電源を拝借。同時使用はしませんので大丈夫でしょう。
適当に配線して、テスト点灯。電球色しか無かったのでなにやらムーディーな色温度。本当は昼白色の方が良いと思います。
確認したらしっかり絶遠、固定。FRPのガワを元に戻して完成です。
プッシュスイッチを押している間だけこんなふうに確認出来ます。
まとめ
この前の東伊豆キャンプで早速活躍したこの水位計。もう水位計無しの体には戻れない!程の安心感がありました。というか水位を確認する事自体が新鮮なので、確認する頻度「高」。水が減ってゆくのをつぶさに観察し、予備タンクから補充するタイミングも確実に把握。「おれ、管理してます!」的な出来るオヤジに大変身。
電気的な表示では数段階の残量表示も、アナログであれば無段階。導入コストはとても低いので清水タンクの設置場所等の条件が合えばオススメの方法です。
ありがとう御座いました。