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Jeep ラングラーのソフトトップを考える。

少し前にラングラーのリフトアップ作業をし、理想のお車に少し近づけたわけですが、更に気分良くドライブする為の必需品「ソフトトップ」について調べた事をずらずらとご紹介する今回のエントリー。

本当はジープの(バンパーに付ける)グリルガードを買おうかと思ってカートに入れたり出したりを繰り返して、イザ注文!の段階で送料が700ドル!!もする事が分かり、急きょ変更した結果、ソフトトップ(幌)が繰り上げ当選を果たしまして今回の考察とあい成ります。

現在のラングラー標準のハードトップ

現在のJKラングラーは、幌屋根だった昔とは違って「フリーダムトップ」なるFRP製の固い屋根(ハードトップ)が標準です。車検証には誇らしく「幌車」と記載されていますが、現在の標準的なラングラーは全く幌車ではありません。

昔昔のラングラーは周りの雑音が大き過ぎて、隣の人と話をするのも大変だったそうですが、ハードトップになってからは普通の乗用車同様の静寂性を手に入れた、、らしいです。

よくよく調べてみると昔の幌は現在のソフトトップの素材と比べると半分くらいの厚さしか無かったようです。現在はソフトトップと言えども高級な生地(Twill)においてはハードトップと同じくらい静かだと言います。

FRP製のフリーダムトップは「助手席の屋根」、「運転席の屋根」、「後部座席から後ろ」の3ピースで構成されています。後部の屋根はガラス付きでめちゃめちゃ重いんですが、ぎっくり腰覚悟で臨めば、腕力のみで一人で取り外してフルオープンの状態にする事も可能です。

 

ソフトトップが欲しい!

フルオープン大好物なオヤジですから、ジープを購入後、出来る時は頑張ってオープンにして、時にはビチャ濡れになりながらもドライブを楽しんで来ました。

ただ、ハードトップの場合、一度外してしまえば1週間くらいは外しっぱなしにしておきたい心境になってしまうのも無理はありません。だって後部のハードトップなんて60kgくらいありますから。。

週間天気予報とにらめっこして、よし!今ならしばらくは外しッパでイケル!と思ってはみても、女心と秋の空とでも言いましょうか、思い掛けない降雨に見舞われる事も多々あります。

フルオープン時に雨に見舞われた時は、これ!エマージェンシートップ〜〜!!

エマージェンシートップ

出典 Quadratec.com

この車用雨合羽、、。イザと言う時の備えに購入したんですが、わりと、その、大雑把な商品でして、、。

一応走れるようにデザインしたつもりなのでしょうが、走れば真っ赤に怒ったタコも真っ青になるほどの膨らみっぷり。風でエマージェンシー満帆状態になります。。

ま、そこはエマージェンシーと名打ってあるだけの事はあるという事でしょう。これを使って雨をしのいだ、、、、と思ったらシートがビチョビチョだった、と言う事も。

確かに風雨の90%は防げるんですが、縫い目自体がシールされていませんので縫い目から雨もりします。。。少しの雨漏りでも時間をかけて車内をびちょびちょにするには雑作無い事を勉強しました。

これで雨を防ぐ為にはこのトップの下に防水下地が必要と思われますネ。。

 

重いハードトップをひぃひぃ言いながら下ろし、道端で車に雨合羽を着せ、挙げ句ビチョビチョになる事を2年も経験すれば自ずと、専用の「幌」と言うものが輝きを増して見えてきます。

数カ月前にはハードトップ置き場にもなる「棚」付き自転車置き場も完成。

自作自転車置き場 夜ノ部

9月も半ばを過ぎた今、真冬までの間はオープンカーにとってはまさに旬な季節になった事もあって(真夏は暑過ぎて無理デス)、ウェイトリフティング的な無駄に体力を消耗する事無く、オープンにする手段として「ソフトトップ」への切替えが不可欠になって参りました。

平たく言えばですね、我がT.Globeのヘッド車として更にかっちょ良くなって頂こうというモクロミなのです。

あ、長過ぎました??(^◇^;)

ソフトトップのメーカー

何度も買い替えるようなものではありませんので、ここはBESTOP社一択でしょう。Jeep純正のソフトトップを作っているのもBESTOP社らしいです。

QuadratecやSmittybilt、Rugged Ridge等のメーカーもオリジナルのソフトトップを販売していますが、これもBESTOP社からのOEM生産品かもしれませんが、実際のところはよく分かりません。

ソフトトップのカタチの違い

ファクトリー(OEM)スタイル(フレーム有り)

所謂ジープ純正のソフトトップと同じカタチです。後方荷室の角が立ったタイプ。ぱっと見はハードトップと同じ四角い形になります。

ファクトリースタイル

出典:quadratec.com

おイヌ様を乗せたり、少しでも荷室の高さを確保したい人向け。

 

ファストバックスタイル(フレーム無し)

BESTOP社の「TreckTop(トレックトップ)」がファストバックスタイルの代表です。車体に備わっているスポーツバー(ロールバー)の形に沿って後部が傾斜した形状です。

ファストバックスタイル

出典:quadratec.com

 

ファストバックスタイルの亜種(部分的にフレーム有り)

最近発売されたTreckTop Glide。形はフレームレスのファストバックスタイルですが、ファクトリースタイルのようなフレームを一部備えており、フレームごと折り畳んでテールゲート上部に格納してフルオープンに出来ます。フルオープンにした状態はファクトリースタイルと全く同じです。

TreckTop Glide

出典:quadratec.com

 

サンライダー(サンルーフ)の違い

製品によりサンライダーを開けた時の開口部広さが違います。

運転席&助手席

トレックトップシリーズ(Glide以外)は運転席列のみが開放出来ます。

トレックトップのサンライダー

出典:quadratec.com

運転席&助手席&後部座席

トレックトップGlideとスーパートップNXは運転席列に加えて後部座席の天井までサンルーフの様に開放出来ます。

単純に開放出来るエリアが広い訳です。ちなみにスーパートップNXよりもGlideの方が開口が少し広いです。(どちらも全く一緒でした。)

Glideのサンライダー

出典:quadratec.com

生地の違い

ブラックダイアモンド

3プライ(28oz)のビニール?生地で出来ているようです。Sailclothとも表記されています。3プライの一番外部は布の様なエンボス加工になっています。内側は明るい灰色。

ツイル(Twill),OEM Premium

BMWやその他高級車の幌にも使われている高級な素材でブラックダイアモンドに比べて少し厚く(30oz)、遮音性能に定評があります。

厚いのに柔らかいのは一番外部が布と同じような織り素材だからでしょう。見た目も一番深い黒色です。内側も黒。ブラックダイアモンドよりも概ね400ドル程高価。

TwillかSailcloth(BlackDiamond)か。

値段の差がありますから小心者の私的にはかなり悩み所です。アメリカのフォーラムを眺めていると、Twill押しのJeeperが多く、amazonのコメント見ていると確かにTwillに対するポジティブコメントを多数見る事が出来ます。

見た目の違い

見た目は圧倒的にTwillの方がシックでよろしいです。黒色もブラックダイアモンドと比べると黒く、テカリがありません。ベンツやBMWで使われている幌と同様と言うのはその通りでしょう。

生地の厚さ

Twill買った人はもちろん質感や生地の厚さの恩恵を受けられますからそうなんでしょうけど、Sailclothを選んだ方たちはそれはそれで満足している様子です。

どちらも昔のペラペラ素材とは全く違うそうで、SailClothでもうるさいと感じるような事はなさそうな雰囲気。このあたりは実際に使ってみないと分からない領域ではありますが。

丈夫さ

生地の厚いTwillが最も丈夫である事は言うまでもありませんが、セイルクロス(ブラックダイアモンド)が丈夫では無いか?と言えば決してそうではありません。

ペラペラと言われていた昔からのビニール生地でも10年余裕で使われています。昔よりも生地が厚くなった現代のセイルクロスでもこの位は普通に使用出来るはずですから、そこまで気にする必要も無さそうです。

ジープが標準で採用している生地もブラックダイアモンドである事から、コストパフォーマンスが高く、信頼性のある素材である事が分かります。

汚れの落ちやすさ

汚れの落ちやすさについては、どちらも洗えば概ねキレイになるとの事ですが、wranglerforum.com内では泥汚れにはTwillは向いていないとのやり取りがありました。

なんでも、Twillは直ぐに落とさないと泥がシミになってしまう。そういう使い方には向いてないぜ!だそうな。YouTubeでジープでのトレイル動画を見ているとガチンコのジーパーは圧倒的にセイルクロスが多いです。汚れ落ちの事を反映しているのかどうかは分かりませんが。

私の場合はドロだらけになるようなマッディ〜な使い方はしませんので、これもあまり気にしなくても良いかもしれません。

2018/5月追記

最近はオフロードデビューして泥だらけにして以来、やっぱり安いので良かったと感じました(^◇^;)。貧乏性な私は高級なトップじゃ染みとか気になって仕方なかったでしょう。

つまり、実際の使用上はどちらでも良さそう。お値段が高いほうが質感が良い事は確実ですが、どちらにするにしても自己満足出来るかどうかが一番のポイントと感じます。

フルオープンにするまでの手間

フレームレス

完全にトップを取り去るには一番手間がかかります。サンライダー開&リアの窓を取るだけなら殆ど手間いらずです。ビキニトップと呼ばれる状態ですね。

フレーム有り

後ろの窓さえ取ってしまえば、サンライダーごとガバ〜っと後ろにずらし落としてフルオープンの完成。手間な部分といえば窓がジッパーな部分でしょうか?

フレーム

出典:quadratec.com

 

Glideタイプのフレーム

窓ジッパーをレール式にしたGlideタイプはかなり簡単にフルオープンに出来るようです。流石最新式。フレームもリアが省略された形ですから比較的コンパクトに軽く出来ていると思います。

付き物の雨漏りについて

さて、肝心の屋根機能である防水性ですが、いろいろ調べてみるとどのソフトトップを選択しても、要所を抑えた組立なしに雨漏りレスは実現不可能の様です。

つまり、使い方が悪いとどのタイプのソフトトップでも雨漏りします。

逆に、勘所を押えてたユーザーが気をつけて組み立てれば、全く雨漏りしないそうで、この辺りは経験値がものを言うようですね。

フルオープンに出来る利便性と防水性はトレードオフの関係ですから、オープンを楽しみたければ勉強しろよ!ってなわけであります。。

追記

ソフトトップを使い慣れた最近では、全く雨漏りしなくなりました。こちらに勘所をまとめてあります。(別タブにて開きます)

結局どれにしたのか?

私の場合の優先順位は以下の通りです。

  1. 旅先で簡単にフルオープン
  2. サンライダーは後部座席まで

です。形はどうでも良いのでとにかく簡単にオープンにしたい、旅先で。一番最有力は最新のTreckTop Glideでしたが、色々調べまして結局、SuperTop NXにしました。そこまで長い事使わないかも?(途中買い替えありそう)と言う理由でお安いブラックダイアモンドを選択。

SuperTop NXにした理由はTreckTop Glideのレールシステムがどうも使い難そうなのに加えて、登場して間も無い事もあって、wranglerforum内ではかなり不具合が報告されているようです。2017/9/25日現在

構造上、後ろの3ピースの窓全部にレールが縫い付けられていますから、折り畳んだり、クルクルっとして収納する事が物理的に出来ません。四角いまま”寝かせて”置くように!と指示があるそうです。なぜ寝かせなければならないのか、よく分かりませんが「立て掛けて置けないなんて現実的じゃないぜ!」とご立腹の方もフォーラム内にいらっしゃいました。

旅先では間違いなく荷室は荷物でイッパイですから収納出来ない窓は処置に困ります。リアウィンドウなんて1.2m×0.8mくらいありますからねぇ。

wranglerforum内ではBestop社が直々にどうやって仕舞うか答えてくれていますが、「現在ストレージバックを開発ちう。アップデートしたら教えるよ!」、、と、言ったきり頓挫している様子。

調べてみて思う事は、この手の商品は、ユーザーのフィードバックを受け、マイナーなアップデートを経て初めてまとも使えるようになる印象です。その意味ではTreckTop NX Plusが現在のベストップ社のラインナップ中では機能的に一番洗練されていると思われます。

個人的にはGlideの「半分フレーム有り」のシステムが好みですので、窓の収納問題が解決すれば乗り換える予定で、Quadratecのセール中で一番安かったSupertop NXにしました。(我ながらセコイ)

TreckTop Glideの窓を留めるレールをジッパー仕様にしたGlide Plus?の登場を期待せずにはいられません。後3年もしたらバージョンアップして完成形に近づくのではないかと思っています。

新しく届いたソフトトップの記事はこちらからどうぞ。

それでは今回はこれでおしまいです。ありがとう御座いましたー。

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