新年明けましておめでとう御座います。誰得な情報をグダグダと綴り続ける当サイトもはや3年目。今年も懲りずにムダ情報垂れ流して参る所存です。本年も宜しくお願い致します!
さて、今回は正月休みの恒例「年越しキャンプ」のご報告の前に、以前紹介しました中川根の「くのわきキャンプ場」にて開催された「ドア外しキャンプ」のご報告から。
二ヶ月近く動かしていなかった置物に成り下がっていた我がカシータ。一度予行練習をせねばならんっ!っていうか各機能がちゃんと動くか確認しないとゆったりと正月を過ごせない!みたいな強迫観念に迫られたお試しキャンプ。
トレーラーの各機能に異常が無いか?が確認出来れば良いだけなので気合い的にはかなり弱め。でもキャンプ場でボーっとするだけじゃ芸がありません。そこでキャンプ客少なめなこの時期ならではの広々芝生のフリーサイトをがっつり使い、ジープで遊ぶ!!これだ!!しかも今回は一度もやった事の無い「ドアを全部外す!!」このジープ乗りの特権を納車4年目にしてようやく行使!!オレっ、風になりますぅ!!
ドア外しキャンプとは。
ジープラングラーのドアを全て取り払い、風になる事を主目的としたキャンプ。ドライバーはもちろん、同乗の子供たちにもオオウケ。同乗の妻にはなぜかダイヒンシュクの行事。
ポプシクル大辞典より
目次
くのわき親水公園キャンプ場
公式HPがリニューアルされていました。キャンプ料金は上記ウェブサイトを参照して頂くとしまして、私の場合は全部で4,200円でした。公式サイト内の各種料金を参照した内訳は以下です。
- キャンピングカー2500円
- 大人2人で600円
- 子供3人で450円
- 駐車料金2台分で600円
- 合計4150円
。。机上の計算と実際の徴収料金が50円違うのですが(汗)、まぁこんなもんでしょう。と言うのもこのキャンプ場、全国屈指のユルイキャンプ場なのです。チェックイン、アウトの時間は好きな時間(チェックアウト日は夜までOK)。サイトの区画もユルユル。割引券の有効期限もユルユル。ユルカワキャラみたいな管理人のおばちゃんも含めて全てがユルユルの緩さ。
キャンプ場一回の利用につき次回1000円分の割引券が貰えるんですが、割引券に印刷して有る有効期限に係わらず半永久的に使用可能!今回は3年前と1年前に貰った2枚の割引券のコンボで2,000円引き。今回もまた1,000円の割引券をくれましたww
このユルサ、プライスレスです。毎回キャンプ代が異なるのもお品書きの無い寿司屋のごとし。江戸前イズムを静岡で唯一継承したキャンプ場と讃えられるだけの事はあります。(ウソ)
しかも居心地良し。寒い時期に訪れるキャンパーは年季の入った方々が多いのでお客様皆、基本的にマナーの良い方ばかりですねぇ。
ラングラーのドアの外し方
いくらラングラーが好きでもドアまで外す機会なんて滅多に有るもんじゃ有りません。ドア外しなんてヨユーヨユーなんて思っていた事もあって一切調べもせずに現地に到着してしまったのですが、簡単と思われたドア外しもパワーウィンドウを接続しているコネクタの場所へのアクセス方法等、知らずに作業していると時間が掛かってしまいます。
知っていればあっというまに素っ裸可能なお車ですから、一読しておいても損は無いと言う事で以下手順。
ヒンジ下のトルクスボルトを外す
一枚のドアにつき二本。ヒンジ下に脱落防止のボルトが刺さっていますのでお車に付属のお馴染ミニラチェットで取り外します。
ご丁寧なネジ収納場所
ラングラーっちゅう車は非常にシンプルに出来ていますので、そこかしこに日本的気遣いの欠損を感じながら日々運転するのですが、「おま、、そこに気を使う?」と言いたくなる「余計な気遣い」をカタチにしたようなヒンジのネジ収納場所を後部荷室内に完備しています。折角ですから一本づつ外したネジを入れて差し上げましょう。
ハーネスの取り外し
クルクルウィンドウ時代のジープならばこの手順は必要ありませんが、現代のスーパーハイテク機構である「パワーウィンドウ」を装備した最近のラングラーはドア側とボディ側が電気的に繋がっています。下の写真の大きいのがそれ。小さいのは側方視界保持の為に設置されているサイドビューモニター用のカプラー。スポンジでクルっと梱包された様に保護されていましたので引きちぎりつつ外します。
一番苦労したのがリアハーネスの取り外し。隙間からのぞき込んでみると見えないくらい奥まった所にハーネスが有るようでした。
手近な穴からデッカい手を突っ込もうにも人差し指と中指が入った所でスタック。いくら指をピコピコさせてもカスリもしません。内装を引っ張れば取れる!とか思っても内装を留めているピンがかなり強力。諦めかけたその時!!写真をご覧の通り、サービス窓がしっかり有りましたw灯台下暗しとはこの事。知っていれば1分と掛からずハーネスを取り外せます。
ドア外し完了
一枚ずつ外したドアを芝生の上に置いていきます。
うんとこしょ、どっこいしょ、ああ、重い。。
自動車のドアって持ってみると意外に重い。フロントドアは一枚につき20kgくらいでしょうか?こちらのキャンプ場は全面芝生ですから外したドアは容赦なく転がしておけます。
写真下はラングラーにありがちなヒンジ部分のサビです。悪化するとボディ側も腐食して塗装がボロボロになってしまうんだそうな。
チェックしてみるとボディ側は大丈夫でしたがドア側のシャフトがこの写真の様に錆びています。まだ放置でも良さそうな雰囲気。
試走
くのわきキャンプ場からは公道を走る必要もほぼ無く河原に出て遊ぶ事が出来ます(写真黄線)。ドアと一緒にミラーも外れてしまうので別途ミラーを用意しないと公道走行は出来ませんです。
風になり、自然と同化しつつごユルリと悪路を走破して辿り着く事の出来る快感。前方の視界と頭上の空、いつもはドアによって遮へいされた地面もシンクロして視界から流れていく「移動感」。しかも着座姿勢。
こうやって人はデブっていくんだなぁとしみじみ感じます。
しかし遮蔽物が全くない場所でドアも屋根も無い乗り物は思ったよりも寒いぃいぃいっ!でも大丈夫。すぐに基地に帰って日向ぼっこしたりFFヒーターでまったり暖まれるんだかんねー。
チェックアウト時間が決まっていないキャンプ場はほんとゆっくり出来て良いですね。ダラダラが止まりません。
付録:ジープのドア外しは合法か?
上記の通り、ラングラーは簡単に屋根やドアを取り外す事が可能です。が、この状態で公道を走る事が果たして合法なのか、違法なのか?をハッキリしないと小心者の心中はいつまで経っても落ち着きません。
そこんところを素人なりに調べましたので法的解釈の正誤は責任持ちませんとお断りした上で(^^;)まとめてみます。
この辺りが保安基準で定められたドアや乗降口の項目と思われます。
- thttp://www.mlit.go.jp/jidosha/kijyun/saimokubetten/saibet_024_00.pdf
- http://www.mlit.go.jp/common/000187232.pdf
- http://www.mlit.go.jp/jidosha/ece/ECE_R011J.pdf
まぁうだうだと保安基準内で難しい事が謳われていますが、お暇な方はおめ目をお通し下さい。平たく言えば以下の通りです。
①「横からぶつかった時の保安基準」。この基準は乗車座面700mm以下の車にのみ有効ですから吊るしの状態で座面が700mm以上のラングラーには適用しません。
②運転室や客室(バス等)には乗り降り口を設けなければならない。さらに扉も付けなければならないと謳っています。ロープやチェーン等、転落防止の措置が施されている場合は扉はいらないとも書いて有ります。
③「衝撃で開かないような丈夫な扉の構造」を規定した協定規則です。細くヒンジやラッチの耐衝撃強度を規定していますがこれらは通常の扉用の規則です。2.8の規則の範囲にこうも書いて有ります
「扉」とは、1人以上の着座位置のある車室に直接通じるヒンジ式又はスライド式の扉を いい、折畳み式扉、巻き上げ式扉及び扉無しで走行されるように製造された車両に容易に 取付け、取外しができるように設計された扉を除く。
協定規則第 11 号第3 2.8
ラングラーは「扉が容易に取り外し出来るように設計された車」に当たりますから、保安基準の上では扉に当たらない事になります。扉に見えますが保安基準上ではラングラーのドアは「扉では無い」のです。どちらかと言えば「転落防止の柵」程度のモノと言うべきでしょうかww
解釈としてはラングラーのドアはいわゆる強度規定のされた「扉」では無く、丈夫な扉の構造規定の対象外。側方衝突も座面が700mm以上あるのでこれも規定の対象外。
よって、保安基準の項目内で守るべき部分は
- ロープやチェーン等で転落防止の措置をとる事
- サイドミラーを取り付ける事
の2点を実施すれば公道走行をする場合でも法律的には問題無さそうです。
以上、保安基準と照らし合わせれば上記の通りで良いかなぁ(自信ありませんので識者の方の助言をお待ちしています(^^;))と思いますが、車検はまた別問題だと思います。基本的に車検時の車両状態は日本で型式認定を取得した状態での検査が前提です。ですから一枚20kg程のドアを4枚取り払うと重量で80kg程ですが車検証との重量差異が発生します。車検時の重量誤差はプラスマイナス50~60kgと言われていますので、ドア無しで車検を通す場合は構造変更が必要になると思います。
安全に配慮して楽しみましょう
とっても楽しいドアレス走行ですが、側面衝突時においてドア無し4輪はバイクに近い状態で走行していると思っても大袈裟では無いです。
安全を確保しようとするとドアレス走行自体なかなか出来たもんじゃありませんが、アウトドア遊びの1つとしてはこれかなり面白いです。皆様も安全運行に是非ご配慮の上、お楽しみ下さいませ。
それでは今回はこれにて終了です。ありがとう御座いました!
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