日本ではT.Globe(日本代理店)アメリカではカシータと呼ばれるキャンピングトレーラーを使っています。
このキャンピングトレーラーを知ってからというもの、頭の中はこればっかり。購入を決断するのにそれほど時間はかかりませんでした。アメリカでは小さい、ライトウェイトなトレーラーという区分ですが、確かに小さいのですが、ヒッチ荷重などライトウェイト?と呼ぶにはアメリカン過ぎる部分も多々有り、牽けば牽くほど味のある乗り物です。
まだ2年と数ヶ月しか使用していませんが、気に入っている部分、不満な部分がありますのでそれぞれご紹介です。
目次
(アメ車なのに)防水性能が素晴らしい
パネルを使って箱形に組まれたボディは典型的なアメリカントレーラーに多く見られます。この構造は雨が多い日本で使うには雨漏りの発生率が高いのですが、カシータ社はボディ全てをFRPで制作し繋ぎ目を無くす事で防水性能を従来とは比較にならないレベルに向上させました。
これは本当に良い構造だと思います。ボディの継ぎ目が天井面に無いのは防水にとっては威力絶大です。継ぎ目があっても真ん中の水平位置しかありませんから雨漏りの発生率はかなり低いと思われます。私のT.Globeは10年目ですが、屋外駐車でもいまだに雨漏りした事がありません。
ブラックタンク(汚水タンク)が大容量
アメリカのキャンピングトレーラーですからブラックタンクも大きめ(55リッター)でトイレのダンプサイクル(汚水排出処理)も長く取れ、トイレはもちろん水洗で快適ですし、5~6泊の旅行なら汚水処理の事は考えなくても全く問題ありません。(子供3人大人2人で使用しています)
各地を転々とする旅行よりも一箇所に留まって休暇を過ごす私のスタイルにもピッタリです。
車体サイズが小さく、機能はフル装備
このモデルは16ftですが、シャワー、トイレ、キッチン、ベット。全てが詰まっていて全く無駄が無いサイズです。言ってしまえばすこしせまいのですが、それは取り回しの良さ(こんな狭い所も普通に入って行けます)、自由さのトレードオフですから全体の設備面なども考えれば良いバランスだと思います。
もっとも、狭いのは私の身長が182cmですから頭が天井に当たるのは致し方ありません。もう5cm天井が高ければなぁ、と思う事が多々あります。
トレーラー内の配水管にはウォーターポンプで常に水圧がかかっていて、トイレ用、飲料用の区別がありません。洗い物、料理、温水シャワーには十分な勢いの水が出ますし、外部のシャワーも付いています。
トドメのドロクサカワイイ外観
そしてT.Globeのアイデンティティーとなる程特徴的なのがその外観。真っ白でなにやらトイレやバスタブの様な衛生設備みたいな雰囲気。ヨーロッパのキャンピングトレーラーに比べると垢抜けない印象ですが、ゴージャス過ぎずキャンプサイトに設置しても違和感なしです。
Mossテントを隣に設置してもなんだか似合ってしまう泥臭さ。実に良い雰囲気なのです。
場所は変わって近所の港に引っ張っていきます。アウトドア感あふれるたたずまいのT-Globeですが、ご覧下さい!なんと言うことでしょう!漁港用にデザインされたかのようなハマりっぷり!まるで冷凍カツオを運んでいる近所のおっさんの風変わりな冷凍車のようです。
見ようによってはどうにでも見えてしまうこの見た目、かなりオールマイティー、ドロクサカワイイ。略してドロカワです。
それでも全然使えない諸仕様
新車で買える訳がないのでもちろん中古で購入。キャンピングカーの個人売買掲示板にてタイミング良く知りあった方から譲って頂きました。大事に使っていたと言うだけあって全くの無改造でドノーマル!
綺麗な状態とは引き換えに、普通に使えるようになるまでかなり改造しなくてはなりませんでした。
納車当初の改良予定箇所はこんな感じでした。
要改良個所
- 排水タンクが無い → 本家CASITAのサイトで見てみると日本仕様のT.Globeは本家Casita 16ft Deluxとほぼ一緒の装備ですが、日本仕様は排水タンクがありません。750kg以下の牽引免許不要サイズに仕上げるため全部取っ払ったのでは?と思っています。仕方ないんですけど。これじゃ排水垂れ流しになるので何らかの受けが必要です。要排水タンク設置
- 後ろが全く見えない → バックモニター設置
- ヒッチレシーバーが無い → リアカーゴキャリアが欲しいので設置予定
- インバーターが無い → 400wまでのインバーター設置
- 電子レンジが無い → 要設置
- キッチンの水栓が小さい → 水栓を交換しました!記事はこちらです。
- 座卓にしたい → 要改造
- 洗った食器の置き場が無い → 要食器乾燥機設置
- ディープサイクルバッテリー用充電器が無い → 充電電圧が13.5Vしかありません。ディープサイクルバッテリーを満充電するには低過ぎます。要新設
- 清水タンクが60リットルしかない → 要増設or交換
- 給水口がアメリカ仕様 → 日本のワンタッチ式に変更
- リアジャッキが届かないw → これは
日本仕様に限った事ですが(本家CASITAのサイトではオプション設定でHigh Lift Axleがありました。すみませんです!)車高を10cm上げた結果、リア安定ジャッキが届かなくなるというお間抜け仕様。要かさ上げ。
こうしてみると吊るしの状態では使えなくは無いけど、肝心の部分がけっこう欠けてるような。。徐々になんとかしていきましょう。