トイレ讃頌(といれさんしょう)
キャンピングカーのトイレ♬、などとおっさんがいい歳こいて♬マークまで使ってしまうのにも訳があります。
そうです、私はキャンピングカーのトイレが大好きなのです♬。愛していると言っても過言ではありません♬。キッチンと並んで、まともなトイレが欲しくてキャンピングカーを買ってしまったとも言えます。
アメリカでは通算300日以上はテントを使ってキャンプをしてきました。
雨の日も雪の日もテントの中で過ごす日々は、その儚げな見た目とは裏腹にかなり快適!
2015年にはキャンプ場のオーナー、ジェフさんが「ポプシクルにも電気が必要だろ、ガハハハ!スカイプでいつでも家族に会えるぜ(ウィンク付き)」とのご好意により電源まで確保。
wifi環境と各種充電に電気毛布。寝る前にはウォーキングデッドを見てしまうほど、もはや俺の家!もう一生住み着いても良い位な快適さをゲット。
それほどまでハイソな環境に急速に成長した我がテント泊もただ一点だけ、変わらず不便な事がありました。
そうです、トイレです。
夜中のトイレほど滞在中の私を悩ませるものは御座いません。ちょっと余分にお酒を飲んでしまった日は確実に、強制的に起床を促されるわけです。膀胱によって。
テントの外はマイナス10度以下。寝袋ではTシャツとフリースのパンツのみで寝ていますので、一式着込まなければテント外へ出て行く事が出来ません。
はっきり言って面倒くさい。出来れば行きたくないけど行かない訳にはいかないせめぎ合いの末、生理現象に負けてしまう訳ですが、この時の寒さといったらもう言葉に表す事は到底不可能な不愉快さなのです。
しかし!キャンピングトレーラーがある今、ドアを開ければすぐトイレ!飲み過ぎたってキニシナイっ。いつも明るく、清潔なマイトイレ。キャンプ場の朝のトイレ渋滞を横目に悠々と過ごせるこの快適さ。
いつ襲ってくるかも知れない子供たちの尿意、便意にも即対応。水洗で完璧に無臭!
こんな快適設備を「後処理が面倒」と言う理由で使っていないキャンピングカーをお乗りの方々もいらっしゃいますが、自分にとっては超絶に必需品です。
前置きが長過ぎましたが、やっと本題のキャンピングカーのトイレ、使い方編とお気に入り道具のご紹介とあいなります。
使い方
トイレ本体
キャンピングカーに備え付けられているトイレはほぼ水洗だと思います。アメリカのトレーラーにはマリン式トイレ(マリントイレ)と呼ばれる船舶などと同様のトイレが設置されています。
便器の下部にペダルが付いておりまして、これを踏んでいる間だけ洗浄水が「ンワ〜」っと出ます。水量と勢いは水道の蛇口の勢いそのもの。
落下式の家庭用のものとは比べ物にならないほど弱いので「小」を洗い流す程度の勢いしかありません。
家庭用のトイレと同じノリで「大」をすると、その度掃除をしなければなりませんので、事前に「軽く水を流して、トイレットペーパーを一枚敷く」といった儀式を忘れてはイケマセン。
いくら緊急時で大急ぎの場合でも、そこはひとつ我慢のしどころ。「ぐぐ、むぐぅうぅ、、」とか言いつつも、震える指先で丁寧に儀式を行わなければなりません。
便器の底にはシャッターが設けられていまして、洗浄水のペダルと連動してシュパっと開き、ペダルを離すとサクっと閉じます。
音にして一連の動作を表現するならばこうです。
シュパっ!ポットンン〜ワワワ〜、、サクっ!!
け、、軽快!!家庭では絶対に味わえない後処理感。どちらかといえば飛行機のトイレの「ンガヒュ〜ンゴゴゴゴ〜ァア〜ギャフン」に似た余韻。
サクッと閉じられたシャッターに洗浄水がちょっと溜まって洗浄完了。すごく良く出来ています。。
ルーフベント
トイレには専用のルーフベントがあります。
ハンドルを押してベントの蓋を開放してスイッチを入れると勢い良く換気されます。この勢いがまぁすごいもので、ドアの隙間からのすきま風で涼しいほどの換気量。
室内のルーフベンドとトイレのルーフベンドを使う事でキャンピングカー内の空気を思った通りに動かす事が可能です。
トイレ使用時は、トイレの窓を閉めて、ベントを回すと室内側から空気を引っ張る事で、トイレ内の臭いを室内に流入させないように出来ます。
トイレの必需品
さて、用は無事お済みになりましたでしょうか?さすれば私がこの10年来頼りにしているトイレの相棒をご紹介させて頂きます。
携帯ウォシュレット
もうお使いの方も多いとは思いますが「携帯ウォシュレット」です。旅先のお供、ご用の必需品、もちろんキャンプ時でも災害時でも大活躍間違いなし!
私がここ10年のキャンプ道具革命アワードを与えるとしたら「ジェットボイル」でも「LEDランタン」でもなく、「携帯ウォシュレット」に違いありません。
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この手の携帯用ウォシュレットは電動手動あまたあれど、私は手動をオススメします。強弱は自由自在ですし、なにより電池切れの心配はありませんからそこに置いておくだけで機能します。10年以上使ってますが壊れもしない堅牢性。
キャンプ時には「持っていくだけ。そこにあるだけで使える」というのはひとつの性能だと思います。据え付けの電源無しウォシュレットもガジェット的には面白く、価格的にも魅力なのですがやはり手動の手堅さには到底およびません。
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帰宅時のブラックタンク処理で厄介なのがトイレットペーパーのカスです。これが最後まで残るんです。ですからトイレットペーパーの使用量を抑えるのも快適な使用に直結します。
その意味では携帯用ウォシュレットは是非お供にして頂きたい逸品であります。
穴あきゴムマット
すのこ代わりのゴムシート。まぁ可も無く不可も無いグッズですが、木で出来たすのこよりも、トイレの雰囲気に合うかも?ということで購入。
最初はなかなか、ゴム臭いです。ゴム臭が苦手な方は素直にすのこで良いかと言う感じですね。
アクアケムグリーン
言わずと知れたキャンピングカー用トイレ消臭剤。私は自宅浄化槽でダンプ処理しますのでグリーンの方。アクアケムブルーは浄化槽には流すな!と書いてあるようです。
臭いは、独特のトイレ臭。香水と砂糖とハッカを混ぜ、じっくりコトコト煮込んだような摩訶不思議なカホリ。
臭いが強過ぎて保管場所に困り、モノオキ小屋に保管したら小屋全体をまるでトイレの香りに大変身させてしまったかなりのニオイ実力者。
真夏の4~5日キャンプの時は使いますが、基本的にあまり使いません。しっかりと指定の分量を使うと、真夏のやばそうな時期でも何日も「モノ」の香りがしません。
締め
以上のように愛すべきトイレとその他相方達。私のキャンピングトレーラー生活には欠かす事が出来ません。使った事が無い方もこれを機に是非一度どうぞ!思った以上に快適に生活出来る事請け合いです。
帰宅後のトイレのダンプ処理についてはこちらの記事をご参照下さいませ。
ありがとう御座いました。
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