Homeキャンピングカー

キャンピングトレーラーの牽引その1 積載物の場所とヒッチ荷重(Tongue Weight)

以前ヒッチ荷重について触れたのですけど、文末は

「ヒッチ荷重は75kgほどになります。これでもピッチングがありますので100kg以上にしたいのですが、まあとりあえずこのくらいで運用しています。」

と、くくっていますが75kgほどでもやはり軽く、さらにトイレに20ℓポリタンクを1個追加して85kgにしてもまだまだ!

というわけでリアの清水タンクをどのくらい積んだ時が最高にしなやかに、地を這うような乗り心地の牽引が出来るか?追々実験をして対策をしていこうと言うこの企画。

 

清水タンクの積載量に対するヒッチ荷重

ベースとなるデータはこんなふうで御座います。(清水120リットル、ヒッチキャリア積載無し)

 

[su_table url=”https://outbums.com/wp-content/uploads/2016/12/ヒッチ荷重計算3-1.csv”]

→→→→

テーブル テーブル
テーブル テーブル

[/su_table]

空荷の時のヒッチ荷重が106kg(今回実測)程度でしたので、水タンクフル積載時の68kgというヒッチ荷重の差の約40kgを単純に比率で掛けて計算しています。概算ですが1つの目安としては使えると思います。

これを見てみるとリア清水タンクに10ℓ積載時、100kg程度のヒッチ荷重が得られるようです。

まだ構想段階なので実際の牽引でどのような差が出るのか?また、その差を検証するためにどういう方法があるのか?まだ全然考えていませんが、前回同様、おそらく100kg付近のヒッチ荷重が快適な牽引時ヒッチ荷重だと思います。

 

実使用時のヒッチ荷重

単純に100kgのヒッチ荷重のみ、実現出来れば良いかといえばそうではありません。「ヒッチ荷重100kg」という条件のみを満たすためには清水タンクを10リットルに制限して牽引すれば良いだけですからね。

実際にはキャンプ時には清水10リットルでは全く足りませんから、この場合は実使用時(水や荷物を積載した使用時の状態)のヒッチ荷重が重要です。

つまり清水タンク120リットル+キャンプ道具などを積載した状態で、100kg付近のヒッチ荷重となるのが理想です。

 

現在のヒッチ荷重の調整方法

120リットルの清水+ヒッチキャリアのキャンプ道具を積載した状態では、ヒッチ荷重が59.5kgとなってしまうので、車両最前方のトイレの床に20ℓのポリタンクを3本60リットル積んでいます。

これでも89.5kgにしかなりませんから、Tglobeキャンピングトレーラーの場合に限ってですが、トイレが丁度、車軸〜ヒッチカプラーのど真ん中の位置にあるようです。

この場所にさらに水タンクを積載してヒッチ荷重を100kgにしようとすると20リットルタンク4本、合計で80リットルもの水をトイレの床に積載しなければなりません。

ポリタンクで80リットルなんて、注水したり運んだりするだけでもえらいこっちゃですし、トイレが実質使えなくなりますw

 

現状の積載状態

水満タンの現在の積載状態

キャンプに出発する時は、必ず清水は満タン、キャンプ道具を後部ヒッチキャリアに積み込んで出かけています。

何もしなければ下のような重量バランスになり、結果ヒッチ荷重が59.5kg程度になっています。

単純なテコ比なので車軸とヒッチカプラーの位置で計算しています。

私のTglobeの場合は下のように清水タンクは水色の四角部分、その他キャンプ用具がオレンジの四角です。この2つの積載物がヒッチ荷重の増減を左右しています。

 

 

現在の荷重イラスト

改善案 水満タン時

このリアキャリアのキャンプ用具17kgをトレーラー前方に移動してみて計算してみました所、清水120リットル積載の状態でもヒッチ荷重は90.5kg程度となるみたいです。

前方の8.5kgの荷重はヒッチキャリア上のキャンプ道具がなくなった場合発生する荷重。14kgは前方に移動したキャンプ道具17kg分の実重量の分配重量です。

ヒッチキャリアは便利なんですけど、全体の積載重量のバランスを崩す大元となっているような気が。。

明らかにバランス的にはこちらの方が良く、これならばポリタンクなどの過剰な補正重量を背負わなくとも済みそうです。100kgにしたければこのオレンジのキャンプ道具位置に20ℓだけ注水すればほぼ100kg。

 

改善案

 

 

改善案 水積載無し

仮に下の図のように清水タンクを一切積まない状態では40kg分のカウンター重量が

加算されますので130.5kgになります

なので下の図ではまたキャンプ道具を初期の状態と同じ後方に移動してヒッチ荷重を99.5kgにしています。

ヒッチキャリアも単純に荷物置き場として使うよりも、重量バランスの調整役と考えた方が、安定性や乗り心地は向上する筈です。

 

改善案水タンク空時

 

ちなみにノーマルT.Globe

私のTglobeは排水タンクのフレーム(約20kg)やら120リットルタンクに変更してるので参考までにノーマルの荷重はこんなふうだと推測されます。

水満タン60リットル積載時

排水タンクフレームの荷重が無いので10kgほどヒッチ荷重増量です。水の積載も半分の60リットルですから、水満タン時ヒッチ荷重20kg増量で98kg。素晴らしい。

ノーマルT.Globeの荷重

水が空だと下のようになります。

水タンクの過重無しですとさらに重くなり118kg。ヒッチ荷重で言えば許容範囲ですが牽引車や好みによっては重過ぎる場合もあるかも知れません。

個人的には水タンク60リットル積載状態で牽いた方がTglobeの場合は良さそうに思えます。

水タンク空の重量

 

 

次期作り物構想

以上を踏まえて考えるのが、Aフレームの出来るだけ先端にポリタンクの収納場所を作ったら良いはずです。さすれば積載物の重量に合わせて水タンクの重さを調整するだけで、常に!どこでも!超快適な牽引状態を実現!

キャンプ道具の積載場所を前方に移動する合わせ技でバランス調整の為のポリタンク容器内の水も20ℓ程度で収まります。

アンド!さらに!それに加えて!そのフレームにヒッチレシーバーでもくっつけちゃえば、バイクラックも兼ねたイカした形状の荷重調整用のポリタンク受けが出来るのでは?と考えました。これは次回の作り物として面白いかもしれませんので徐々に考えていきます。

快適な牽引のための工夫はまた次回に続きます!

ありがとうございました。

 

 

 

スポンサー広告

COMMENTS

WORDPRESS: 0
DISQUS: 0
スポンサー広告