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ヒッチ荷重 Tongue Weightについて

ヒッチ荷重 Tongue Weightについて

キャンピングトレーラーを一年ほどですが運転してきて、なるほどこれは!思ったよりも乗り心地が変わるな。と思った事があります。

それはいわゆるヒッチ荷重(Tongue Weight)なんですが、日本のキャンピングトレーラー界隈ではまことしやかにヒッチ荷重は50kgほどが最適であるとか、いや、全重量の1割(100〜200kg)は欲しいなどと囁かれています。

ヒッチ荷重とは、牽引車のヒッチボールにかかる荷重そのものです。

私のような浅い経験から全てを語るのは不可能なのですが、CASITAのようなアメリカのキャンピングトレーラーにおいては「全重量の一割説」がバランスが良く感じました。全重量(水やら装備そのほかもろもろ込みで)1000kgのトレーラーなら100kgがヒッチ荷重ですね。

ヒッチ荷重について無頓着だった当初、牽引するごとにかなりいい感じに静かに牽ける時と、やたらバタンバタンと落ち着かない牽き心地の場合があり、「この違いはなんだろ?」と漠然と思っていました。

思い起こせば、清水タンクを半分位に積載した時と満タンの時でかなりの違いが有る事に気付きました。

清水タンクの設置位置はAフレームに対して車軸の正反対ですから、てこの原理で水タンクが重いほど、ヒッチ荷重が軽くなります。

それに気付いた頃から少しずつヒッチ荷重について意識し、水タンクの重量を変化させて牽引してみたりした結果、私のトレーラーには100〜120kgほどのヒッチ荷重をかけると一番安定して牽けると感じます。

これは車重の一割にほぼ一致しています。(750kg未満のトレーラーのハズですが、実際にはそれを遥かに越えています。いろいろ装備している現在はおそらく1.1〜1.2トンくらい?)

これは恐らくですが、アメリカのキャンピングトレーラーの場合、なんでもかんでも積み込んで荷物満載。重量も空荷と言う事は殆ど無く、なおかつリアオーバーハングが短め。

想定されている使われ方がそんなふうですから、もともとのフレームがかなり丈夫な鋼材で構成されています。

ですから車軸を中心に、重量マスが離れた所に有るわけで、ヒッチ荷重を軽くするために後部に荷物を載せるとピッチング過多になりやすいのです。

ヨーロピアンなキャンピングトレーラーの場合はまさに真逆でして、清水タンクも比較的小さく、排水もブラックタンクも少ない。それを支えるフレームもアメリカのものと比べるとヤワです。

しかし牽引時の全体の重量がサイズの割にはかなり軽い事も有り、ヒッチ荷重を軽くしても、シーソーの様にギッタンバッコンなるピッチングが発生しにくい、あるいは発生したとしても直ぐに収まるのです。

これが重量があるアメリカのキャンピングトレーラーの場合、ヒッチ荷重を一定よりも軽くしてしまうと、路面の少しの凹凸でも大きくピッチングを起こし、揺れ始めるとなかなか収まらず乗り心地最悪。という悪循環が生まれるのではないか?と言うのが最近思う事です。

その一定の重量というのが、全体の1割の重さ付近であると言う事です。

現実には各部に積載されたウェイトは流動的ですから、旅行の行きと帰りとでヒッチ荷重は変動します。

流石に常にヒッチ荷重を量る訳には行きませんから最善のバランスを求めるよりも、積載状態でどのくらいの荷重が掛かっているか分かるように経験を積むしかなさそうです。

私のキャンピングトレーラーのヒッチ荷重は空荷の状態で115kg。清水タンク120リットル満タン+リアヒッチキャリアにキャンプ道具積載時で55kgになります。

これでは明らかにヒッチ荷重が軽過ぎますから清水タンク満タン時には最前室であるトイレに20リットルのポリタンク2つ積みます。

するとヒッチ荷重は75kgほどになります。これでもピッチングがありますので100kg以上にしたいのですが、まあとりあえずこのくらいで運用しています。

 

快適な牽引についてのあれこれはこちらに続きます。

ありがとう御座いました!

 

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