思い起こせば前回カシータが出動したのは10月の終わり。二ヶ月間も白い置物となっていた我が移動住宅も冬休みを迎えるにあたって再稼働する日が来ました。ですが流石に2ヶ月ぶりの稼働ですからイキナリ連泊の旅行に使用するには一抹の不安があります。
そこで本番の旅行へ出かける前に「トレーラーの準備運動」と称しまして今回実施しました休眠状態からの復活の儀式をご紹介です。
給水設備の消毒
キャンピングカーをお使いの皆様には清水タンクの水は飲食に使わない方も多数いらっしゃいますが、私は直接飲用水としては使いませんが、煮炊き料理用には普通に使います。
旅行中に腹痛でも起こしたら大変ですから、しばらく使わなかったキャンピングカーの水は当然交換して使う事になります。
水自体の鮮度はこれでOKなのですが、もしかすると配管内にレジオネラ菌等の健康に影響する雑菌が繁殖しているかも知れません。
レジオネラ菌は腹痛の原因にはならないのですが、シャワーや洗い物等で飛び散った飛沫を吸い込む事で「ポンティアック熱」や悪くすれば「レジオネラ肺炎」を引き起こすそうです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_00393.html
厚生労働省のレジオネラ菌のページです。
給水タンクや配管内を消毒するには食品添加物でも使用されている次亜塩素酸ナトリウムを使った消毒方法が一番お手軽で安心して使用出来ます。市販品で言えばピューラックス等です。大容量でお安いのでいつもこのサイズです。一年経っても半分くらいしか使いませんが子供達のゲーとかにも大活躍w
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具体的な消毒手順
- タンク内の水を抜く
- 用意した消毒剤入り溶液を清水タンクに注入
- 蛇口から塩素臭のする水が出るまで蛇口を開ける
- 10分以上放置
- タンク内の消毒液を抜く
- 清水タンクに通常の水を注入
- 塩素臭が無くなるまで蛇口を開けて水を出して終了
手順書いたらムダに長いですが、要するに配管内を消毒液で満たして排出して終了です。
ピューラックスの裏貼りには用途毎に希薄率が指定されていましたので、この中では一番濃度の濃い200倍希薄で消毒液を作ります。
配管内の消毒の場合は6リットルもあれば充分ですから、飲料汲み用のポリタンク内で20ccを6リットルで薄め、いつもの様に給水口からホース接続で清水タンクに給水します。
消毒液を給水し終えたらここで10分ほど放置。給水用のホース内も消毒しておきます。
トイレ内のシャワーとキッチンの蛇口から水を出して消毒液を配管内に行き渡らせます。塩素臭がすればOK。この後またお好きなだけ放置して清水タンクに残っている消毒液を抜きます。以下リストの6,7で終了。
2週間とか使わない場合は気持ち悪いので以上の消毒をして使っています。
タイヤ空気圧の点検
トレーラー、と言うかキャンピングカー全体に言える事ですが、タイヤの空気圧の管理は普通乗用車に比べてかなり気をつけるべきポイントです。タイヤ一本当りに掛かっている重量が相当ありますので規定以下の空気圧では耐荷重性能が大幅に低下し、バーストの危険度が高まります。
私のT.Globeにはブリジストンのトラック用スタッドレスを履かせています。タイヤ空気圧は使用用途や路面状態、積載物などでかなり変わるそうで、私のような素人がサクっとお教え出来るようなものでは無いのですが、1つの目安として
- 1トントラック3~400kpa
- 2トントラック5~600kpa
- 4トントラック7~800kpa
です。カシータのフォーラムでも50~60Psi(350~410kpa)で運行しているオーナーが多いようです。私は400~420kpaになるように自転車用の空気入れでシュコシュコしています。
タイヤホイールナット(ラグナット)の点検
ホントかどうかは分かりませんが、カシータのラグナットは緩みやすいというのを見た事があります。なのでしばらくぶりに乗る時は必ずラグナットの締め付けをチェックしています。(緩んでいた事は今までありませんが(^◇^;))
覚書きまでに締め付けトルクは135Nmです。ラグナット自体が21mmのナットですからかなりキツク締めそうですが、19mmのラグナットのラングラーと一緒ですね。個人的には覚えやすい数値であります。
以上でナマッタキャンピングカーの準備運動終了です。最低限の準備運動ですが、無事故で楽しい旅行にはとりわけ重要な儀式であります。お守り程度ですが皆様も是非にどうぞ。
それでは今回は以上でお終いです。ありがとう御座いました!
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