今年も残す所二週間を切ってしまいましたが皆様如何お過ごしでしょうか?ブログの更新もろくにしないでご来訪頂いていた皆様には申し訳ありませんでした。と言うのも猟銃の所持許可もいよいよ大詰め!といった様相を呈しておりまして、そっち関係が忙しかったのと、毎年恒例正月キャンプを安全に運行しなくてはならないという家長の責務がありますのでラングラーの整備をしていたり、七五三の撮影、大掃除等、年末恒例の用事を日々消化しておりました
今回はその中で行ったラングラーのブレーキパッド交換のご紹介です。我が愛車も納車から遂に3年を超え、走行距離も5.6万キロですので一度も交換していないブレーキパッドが微妙に心配ながらもいつものドケチ根性でまだ行ける!!マダイケル!!と呪文のように唱える事300日程。もういい加減ヤバいかも!と踏ん切りをつけて注文したブレーキパッドが今月初めに到着。ようこそ、おニューのブレーキパッド君。その名も
目次
パワーストップ エクストリーム
凄くたいそうなお名前。でもフロントとリアセットでも送料込み12000円程(US amazon価格)のお手ごろ価格であります。
リア用
フロント用
トレーラーのヘッド車として使用している車ですから、安全に止まれなくてはイケません。ブレーキパッドの残量を気にしながらブレーキを踏むなんて言語道断であります(自戒)。今回のチョイスはトラック、トレーラー牽引に特化したグレードのエクストリームです。後期JKラングラー用はZ36の1273と1274です。
下り坂でのアンチフェード性能を高めた材質で構成されているそうな。純正に比べて摩擦係数が17%向上し、初期制動に威力を発揮。それでいて低ノイズと低ダスト性能を兼ね備えた次世代のブレーキパッド。
などと、ブレーキソムリエでもない私なんかが気にしても仕方ない能書きの数々が謳われています。うん、なるほど!なんとなくすごい!!(しかも安いw)
ブレーキパッドをインストールする前に
恒例の心がけ編
さて、作業に入る前に確認をしましょう。ブレーキ関係は自他共に命がかかっている装置です。素人を自称しているのであれば尚更慎重に作業致しましょう。
作業難易度
いつもは難易度を一番最後に書きますが、今回は最初に書いておきます。何故か、それは、思った以上に簡単だったからです。ブレーキパッドってこんなに簡単に留まってるんだ!!とか衝撃を受けました。でもすごく良く出来ています。これならば余程アサッテの方向を向いて作業しなければミスのしようが無いほどのシンプルさ。シンプルいずベスト。実際の作業難易度はオイル交換に毛が生えた程度の「2」とさせて頂きます。
用意する道具
- 13mmソケットレンチ
- スポイト(リザーバータンクのオイル抜き用)
- モンキーレンチ
- クランプみたいなもの(100mm以上の開口が必要です)
- ジャッキ&ウマ
- パーツ(ブレーキ)クリーナー
取説と参考動画
下記リンクがパワーストップブレーキパッドの取説であります。欧米人が作成した取説ですから基本、文字ばっかりです。英語アレルギーじゃなくてもわりと読む気無くしますネ。
https://www.extremeterrain.com/power-stop-brake-kit-front-rear-jk-k2798-manu-install.html
そんな方の強い味方、YouTube。パワーストップのパッドではありませんが、ラングラーのブレーキパッド交換作業ですからこれを見ておけばほぼOKです。耐熱グリースの塗り方も確認しておきます。
ちなみに締め付け&取り外すボルトはたったのイッポン!ですから作業自体は超簡単ですが、一応ブレーキ関係ですからスペック通りのトルクで締めなくてはなりません。下記リンク内の「BRAKE COMPORNENT」内「Front(Rear) Caliper Adapter Mounting Bolts」です。35Nmと記載されていますので参考にしました。
https://project-jk.com/jeep-jk-write-ups/jeep-jk-wrangler-torque-setting
送られてきたブレーキパッドにはステンレス製のクリップも同梱されています。何の為に使うのかさっぱり分かりませんでしたのでこれまたYouTubeにてお勉強。下の動画を参考にするとよく分かりました。なるほど、パッド取り付け基部のパーツの様です。
それぞれのパーツの使い方や設置方法を確認したらば、早速インストールします。
実作業編
ジャッキアップ
何は無くともジャッキアップ。タイヤを外しての作業ですから当たり前ですね。ぎっくり腰注意です。下記ページ内でもちょこっとジャッキアップ時の事に触れていますので参考までにどうぞ。
古いブレーキパッドの取り外し
タイヤを取り外すとお馴染ブレーキキャリパーがお顔をお出しになられます。今回はローターはそのまま、ブレーキパッドのみ交換ですから取り外すネジもたった一本です。
白矢印の部分のM8ボルト取り外すとピストン部分がパカっと開きます。このボルトはスライドピンに入っていますのでピン側のナットをレンチで回り止めして取り外すようにします。
見えているブレーキパッドは左右の溝にハマっているだけですから外側に引っ張ればすんなり外れます。ちなみにリアの方が作業スペースが狭くて外し難いのでフロント側から作業するようにすると練習になって良いかもです。
ブレーキパッド新旧比較
まずフロント。むっ!むむむ!!思ったよりも、全然減っていません(汗)
5万6千キロ走ったフロントブレーキにしてはかなり残っている印象。半分以上あるんじゃないでしょうか?ブレーキパッドってこんなに減らないもんかなぁ??
そしてリア側。こちらは結構減っています。これは交換適期と思いますが、リアの方が頑張って仕事しているんでしょうか?よくアメリカの映画でアメ車がフルブレーキで止まるともれなく横向きになって止まったりしますが、こーゆー事なんでしょうか。。
ブレーキの残りを心配した割りには拍子抜け(特にフロント)でしたが、リアは交換時期でしたのでよしとしましょう( ´ ▽ ` )ノ
溝クリップの交換
正式名称はよく分かりませんがブレーキパットに付いてくる「ステンレス製のクリップ」ここでは溝クリップとしましょう。この部品です。
ブレーキパット一枚につき左右1ヶづつ。フロントセットで合計8個付いてきます。役割としてはブレーキパッドがキャリパー内を動く際、滑らかに動くようにするレール役です。左右の向きがありますので古いクリップの方向を覚えておいて同じように設置します。向きを間違えるとブレーキパッドが入りませんので間違えて取り付ける事はありません。
耐熱グリース
ブレーキパッドに付属で耐熱グリースもついてきます。塗る場所はブレーキパッドの両端と、ローター接触面の反対側です。適当にペタペタ塗っておきます。くれぐれもローターやローターとの接触面にグリースが付着しないように気をつけます。
ピストン戻し
新品のブレーキパッドは交換前よりも当然分厚いものですから、そのままではピストンが引っ掛かって元に戻りません。クランプを使ってピストンを引っ込める作業をした後、元通りに組み立てます。
ピストンを戻す前にブレーキフルードのリザーバータンクから30mlほどスポイトで抜いておきました。ピストンを戻すとその分のオイルがリザーバータンクに逆流しますので少し抜いておかないと溢れたりするそうです。
ピストン戻しには100mm開口のC型クランプを用意しましたが、かなりギリギリ。出来ない事はありませんが教科書通りに古いパッドをあてがって戻そうにもクランプの開口が足りず、、木でやってます。
元通りにしてブレーキクリーナーでローターを一周お掃除後完成。これを4輪分同じように作業します。全部交換したらリザーバータンクのフルード量をチェックし、何度かブレーキを踏み込みます。
手動でピストンを押し戻すと一度ブレーキを踏んだくらいではブレーキパッドがローターに密着せずブレーキが効きません。必ず発進前にブレーキの踏みごたえが戻るまで何度か踏み込んでおきます。
ブレーキパッドの慣らし(当り付け)
ブレーキパッドの慣らしなんて今まで一度もやった事ないのですが、PowerStop社の取説には「重要項目」としてブレーキパッドの慣らしを行うように記載されています。
取説を要約しますと以下の通り。
- 60km/h→16km/hの急激な減速を5回
- 56km/h→8km/hの普通な減速を5回
- 5分間ゆっくり走ってクールダウン
注意点は1と2の最中はブレーキパットを加熱し続ける事。つまり連続して加速減速を繰り返さなければなりません。
ブレーキパッドが加熱されたら停車状態でブレーキを踏みっ放しにしない(ローターに高温のブレーキパッドの跡がつき、ブレーキジャダーの原因になるようです)。
信号機などで停車を余儀なくされる時はニュートラルに入れ、サイドを引く等ブレーキをローターに接触させない、又は車間距離を充分取ってゆっくりと進み続ける等です。
こうやって書くとカンタンですが実際にやろうとするとですね、、、こんな走り方出来る所ってなかなか無いデス。1、2においては、ブレーキパッドを加熱する事が目的なので急加速と急ブレーキを繰り返さなければならず、普通の道でやったら危険度かなり高め。周りに人目があろうものなら奇異の目で見られる事は確実。
結局近所の港でブレーキ慣らしを決行しましたが、流石サビれた港街。安全にブレーキ慣らしを終える事が出来ました。やってみると信号無しの直線道路で600mは最低必要な感じでした。皆様もグーグルマップでも使って安全なブレーキ慣らしコースを発見して下さいませ!
交換を終えて
交換の直後にすぐに気付くのですがこのブレーキパッド、、
ものすごく静かです
Jeep純正のブレーキパッドは納車直後からキーキーキィキィ非常にうるさいのですが、最近はやっと当りが付いてきたのか低速域ではほぼブレーキ鳴りはしませんが、速度によってヒィヤ〜とかキィイィイイ〜等の音が出ていました。
パワーストップ社のブレーキパッドは静かだと偉そうに広告していましたがなるほど、これは本当に静かです。車の調子が上がったような錯覚があるほど快適になりました。
制動力は、、まぁよくわかりません(^^;)今のところは至って普通であります。
そんなわけで今回のブレーキパッド交換ですが、日本で買ったらこの部品も25000円ほどする高級品!アメリカから送ってもらってDIYのコンボにより格安で快適化に成功です。思ってたよりも交換作業が楽なのもあっておトク感満載です。是非どうぞ!
これにて今回は終了となります。ありがとう御座いました!
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