さて二月も後半、冬も終わりに近づきつつありますが今更感満載でキャンピングトレーラーの冬支度に取りかかっております。
今週末に予定している「雪見キャンプ」に備えるのと同時に、3月から解禁の釣りにも備えておく、という目的も合わせまして準備中です。
私の住んでいる静岡などは、冬と言っても氷点下になる事はめったに無いような地域ですから、こちらで遊んでいる限りにおいてはなんの冬支度も必要ありません。
しかし、今週遊びに行く予定の長野県ではこの時期、氷点下は至って普通な地域。水周りの凍結防止策は考えておかなければならないと思います。
色々調べてみると、英語ではWinterizeと言うそうです。そもそも豪雪地にキャンピングトレーラーを置いてある方には必須の処理が水の「不凍化」です。
飲み水からボイラーの中まで専用の不凍液で満たす、または圧縮空気を吹き込んで配管内を空にして不凍化する事をアメリカではWinterize(冬支度)と表現しているようですね。
水周りの不凍化をして凍結による水周りの設備の破損を防止するわけです。
配管
キャンピングトレーラー内には至る所に給排水の配管が通っています。これらが全て凍らないようにしなければなりませんが、短期間の滞在で、室内においては何もしなくても大丈夫だと思います。
無人で駐車しているのでは無く、そこに人がいますからそこまで極端に気温が下がるとは無いと思うからです。
なんの暖房器具も無いテント泊でも外が-12℃位でも人がいるだけでテントの中は3~4℃程度を保っていますので、断熱が施してあるキャンピングトレーラーであれば、0℃を下回る事はないでしょう。タブン。。
とは言っても心配ですので、椅子の下や床に近い配管付近用の温度計を購入。
配管周辺の環境温度を観察しながら、もし氷点下になりそうでしたらFFヒーターを付ける位の考えです。
ボイラー
密閉されたボイラー内の水が凍結すれば膨張→水漏れの故障に一直線ですから、これは何としても防止しなければいけません。高額修理間違いありませんからね。
キャンピングカー自体の使い方の違いによって、対策も違ってくると思いますが、ボイラーに限っては以下の2つになります。
水抜き
一番手っ取り早いのはボイラー内の水を全て抜いてしまう事でしょう。凍る水が無ければ何の心配も要りません。
ボイラーの配管にバイパスコックがあれば、トイレやキッチン給水を生かしたままボイラーだけ水を抜く事も出来ます。
お湯を沸かす
水を抜きたくない、あるいはお湯を使いたい場合はこちらの方法です。ボイラーの火を付けっ放しにします。日中氷点下にならないような場所でしたら夜間だけでOKだと思います。
一晩のガス消費量は湯沸かしの頻度に比例して増えるので、寒ければ寒いほどガスを消費します。それとは別にボイラーを機能させておくには種火をつけたままにしておかなければなりません。試しにボイラーに着火して種火の勢いを観察すると、これがまた結構な勢い。ビジュアル的に冷蔵庫のHighの火力の2倍はありそう。。
なんだかガスがもったいないので今週のキャンプはボイラーのみ水抜きします。
ボイラーの水抜き
T globeに搭載されているSuburban製のボイラー。Pirotタイプですので種火はつけっ放しにしなければ機能しません。
まずウォーターポンプの電源が切れている事を確認して、キッチンの蛇口から水を出し配管内の圧力を抜きます。
一応、ボイラーの圧力抜きコックを引っぱり上げてボイラー内の圧力を抜きます。
下部の水抜きプラグを取り水を抜きます。ソケットは27mmです。抜けたと同時にかなりな勢いでタンク内の水が排出されますので要退避です。ちなみに工具を退避し忘れてビチャビチャになりました。
このプラグにはアノードロッドがついています。アルミかマグネシウムで出来た棒ですがボイラー内のさび止めの為に設置されている消耗品。もう半分もありませんね〜。要交換。
プラグを戻す前にトレーラー内のボイラー配管をバイパスさせます。
このTエルボの裏に経路切り替えのコックがあります。
通常は右から給水されてエルボを経由してボイラーのCOLD側に入ります。
コックを切り替えると以下のような経路でボイラーをバイパスします。
コックを切り替える事でボイラーは空のまま給排水設備が使えます。
バイパスさせた後、ウォーターポンプをオン。ボイラーから水が出てこなければしっかりバイパスされている事が確認出来ます。
バイパスを確認出来たらプラグを元に戻して終了です。
温度計
先ほどの配管付近の温度計に加えて、外の気温、室内の気温の同時表示出来る温度計も購入。
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これにより、「外はこんなに寒いけど中は暖かいぜ凄いぜ大勝利!」という優越感に一人どっぷりとつかる事が出来ます。別にあってもなくてもどっちでも良いんですが、あった方が楽しいに違いない!というわけです。
換気経路
今度の目的地は長野県の入り口なので、豪雪地帯ではありません。ですから屋根に雪が積もって換気不能!という事態にもなり難いと思いますが、備えあれば憂い無し、一応考えておきました。
天井の換気扇にカバーがついているキャンピングカーは、この上に雪が積もるのである程度の積雪まではこのカバーで凌ぐ事が出来ます。
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あいにく、私のTglobeはカバー無しの状態です。雪や雨の日は使えません。
宿泊した場所で降雪がありルーフベントが使用出来ない場合はキッチンの換気扇を使えばそんな時でも換気OKです。音はウルサいのですが、外側はシェード付きなので排気不能になる事はありません。
空気の入り口はシャワールームの排水口。
本来ならグレータンクに繋がっている配管ですが、シャワーの水は食器洗い等に比べて非常にキレイな雑排水ですから切断して外部に直接排水&空気吸気口にしてあります。こんな調子で換気出来ます。
おしまいに
以上のように短期間の滞在なら完全に不凍化するまでも無いと思いますが、予想外に凍ってしまい壊れました!という報告をせずに済むように神様に祈りつつ、週末のキャンプを楽しんでくる所存で御座います。
それではありがとう御座いました。
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