更新頻度がすっかり低迷しておる今日この頃ですが皆様如何お過ごしでしょうか?私などのセコさ極まったDIY野郎はまた性懲りも無くせっせとラングラーのユーザー車検に向けて準備中で御座います。
T.Globe等のキャンピングトレーラーの車検は「牽引」しなければならないちょっと変わった車両ですから、ご近所の車屋さんにお任せしたくてもご丁寧にお断りされてしまう確立「高」ですから自分でユーザー車検した方が手っ取り早いってな訳で陸運局に持ち込んだのが前回。
正直な所、普通車であるラングラーはサクッと近所の車屋さんにお願いした所ですが、自分で2.5インチのリフトアップなんぞをしたものだからこの時点で記載事項変更が必要な「非公認改造車ナウ!!」なわけでどこの車屋さんにも相手にされてません。
上記のようなのっぴきならない理由により今回もまたユーザー車検となってしまいました。以降、準備編その一です。
目次
直前側方運転視界の確保
直前側方視界とは何ぞや?下のPDF(国土交通省サイト内)を見れば一目瞭然です。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha03/09/090707/090707.pdf
上のPDFの様に高さ1m直径30cmの円筒が運転席から確認出来なくてはいけません。
ラングラーの様な背の高めなSUVはメーカー出荷状態でそこそこ確認出来るくらいの状態ですから5cm以上車高が上がっちゃったら直前視界なんて絶望的。私のは6.5cmリフトアッップしたのに加えてバンパーも純正より9cm引っ込んでいます。運転席に座ると左隅に置かれた円筒(高さ100cm直径30cm)は全く見えません。
解決方法は以下の2つ
- ミラーを設置する
- カメラを設置する
1はよくあるトラックにも付いているサブミラーを左前方につけて直前側方視界を確保する方法。でもこれ、すごくトラック的で、、カッコ悪いです。よって考えもせずに却下。
必然的に2のカメラ設置による方法を採用するのですが、ちょっと工作が必要です。
今回の材料
カメラ
安物中華カメラ。視野角170度だそうですが、ホントかどうかは神のみぞ知る。
以前使った事のあるバックカメラと同型を今回も購入しましたが、よくよく調べてみると「ガイドライン無しタイプ」があるんですね。フロントに使用するにはガイドラインなんて無い方がスッキリして視界良好です。こっちにすれば良かった。200円くらい安いし。。
ステー
落ちてたステンのフラットバーで製作。カメラ自体が20gほどですから固定出来れば何でも良しです。
画像左右反転装置
これ、正式な名称がよく分からなかったのですが、バックカメラはそもそも左右が反転している「鏡像」ですからそれを正像にする装置。モノはついでにマルチカメラ対応のカメラスプリッタにしました。最大4つのカメラを一画面内に合成出来る機能がメインで、それぞれのカメラの左右を反転する機能も付いています。
トレーラー牽引の際、フロントリア共に確認したいのもあったのでこれで同時に複数カメラを確認出来ます。
現在注文中(中国から直接届くようです)
カメラ位置
ラングラーの場合は側方視界はサイドミラー下に純正のカメラがありますのでこれで確認可能です。問題は直前視界。この視界を確保する為のカメラ位置ですが
- バンパー先端
- フロントグリル内
- フロントウィンドウ上部
の3箇所の内のどれかになると思います。
バンパーに設置の場合
輸入物のバンパーにはカメラ用の穴があるものもあるそうですが、直前側方視界基準によればバンパーに取り付けるカメラは180度以上の画角が必要です。
その位の画角のカメラは数える程しか無い&微妙にお高いので170度くらいのカメラをバンパーよりも車体側に引っ込んだ部分(フロントグリルやウィンドウ内)に取り付けるのがお手軽。
フロントウィンドウ設置の場合
2.5インチリフトした車両であればギリギリですがフロントウィンドウの最上部に付ければ円柱が確認出来るはずです。下の写真の通り、円筒のフチくらいは写るはず。
円筒の代わりに一斗缶とペール缶を使用してます。
がしかし試してみるとかなり際どい写り方。あまりにもギリギリなので、もしかしたら検査官によって
「ほとんど写っていません!NG!」
と一蹴されんとも限りません。
やっぱりグリル内設置にしました
苦労して設置した挙げ句そんなではぐぅの音も出ないので、余裕を見てフロントグリルへの設置にしました。この場所であれば例えばタイヤを35インチにしようが、更にリフトアップしようがカメラの位置の変更なしで直前視界を確保出来ます。
取り付けはフードラッチの真横にビスで留め。
欠点としましては、前方から見た時にフロントグリル内のカメラが見えますので、人によっては「千昌夫」的風情を味わえるかも知れませんw
現物合わせで曲げたり切ったりして作ったのでちょっと不格好になっちゃたヨ。ステーを黒く塗れば目立たなくなりそうだけど、もうちょっとスッキリした取り付け方法が必要かもですね。。
配線
フロントグリルから配線するにはフロントグリルとインパネ周りを外して作業します。ラングラーの場合はこの辺りの作業性が非常に良いので簡単に取り外せます。以下簡単に手順。
フロントグリル外し
フードを開けるとプラスチックのピンが6本(7本だったかも)見えますのでマイナスドライバーで真ん中のピンを起こして台座ごと引き抜きます。
全部取り除いたら手前に引っ張るだけです。
インパネ外し
上部の小物入れを取ると7mmのボルト頭がありますのでこれを外し
ハンドル下、下部のパネルを手前に引っ張って外すと4本の7mmボルトが見えますのでこれも外します。
パワーウィンドウのスイッチを引っ張って取り外すと現れる7mmのボルトを外します。カプラーの取り外しは赤のロックボタンを押し上げてからツマミをカチっと言うまで押した後、グリグリっと引き抜きます。
スピードメーターやらの上部パネルから中央エアコン吹きだし口までが一体のパネルですから、右側から手前方向に引っ張るとバリバリーっと取り外せます。後はお好きな場所に配線を引っ張り込みましょう。
エンジンルームから室内へ引き込み
どの車でもエンジンルームから配線を引っ張り込もうとすると、意外に難儀するのですがラングラーの場合はこれも簡単です。
フロントグリルから右ライト上を通って、、
矢印のようにゴムグロメットに差し込むだけ。
差し込まれた配線は丁度運転席正面のヒザくらいの高さにニョキっと出てきます。配線は適宜コルゲートチューブ等でカバーしつつ留めて置きます。
写り具合の確認
通常の乗車位置ではどうやっても見えない左前方の視界をチェック。ここさえ写れば他の位置はヨユーだと思います。
対象物(1m×0.3mの円筒)が純正のサイドカメラに写るか、増設したフロントカメラに写るかすれば良いのでまずはバンパーからちょっとはみ出た左隅に対象物を設置。
サイドカメラに写らないバンパー内側に対象物を設置。
フロントカメラの映像
必ずどちらかには写り込んでいます。ちなみに右側フロントバンパーの直前は目視でも確認出来ます。
これにて視界基準は大丈夫でしょう!次回は引き続き24ヶ月点検をチマチマとやっていこうと思います。
今回はこの辺りで終了です。ありがとう御座いました!
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