キャンピングカーに興味を持つようになると、しばしば目に入るのがエアコンの話題です。こればかりは実際に使用してみないと分からない部分でした。キャンピングトレーラーを年間通して使用して自分なりのに分かった事があったのでご紹介します。
エアコンには比較的大きな電流が必要
海外のキャンピングカー用のルーフエアコンや、アメリカの窓型エアコン、日本の家庭用エアコン(4.5畳〜6畳程度)、日本の窓設置エアコン。
おそらくキャンピングカーに設置しているエアコンは上記のいずれかだと思います。消費電力順で並べると
- 日本の窓型
- 日本の家庭用
- 海外のルーフエアコン=アメリカの窓型エアコン
となりそれぞれ800W〜1200W程度の電力消費量です。
コンプレッサーのモーターが回る時はこれより多くの電流が一瞬ですが必要(起電力と言うみたいです)で一概には言えませんが1100W〜1500Wが瞬間的な電力消費量だと思います。
キャンプ場に装備されているAC電源は10アンペア(1000W)程度のブレーカーに設置してあるようで、この程度のコンセントで使えるエアコンは日本のエアコンのみギリギリですが可じゃないかな?と思う程度です。
15アンペアほどの余裕のある電源を確保しているキャンプ場は一部の高規格キャンプ場のみですから、そういった所に泊まった時のみ、活躍出来るのが一般的なキャンピングカーのエアコンと言う事になります。
この位の電力量になると、キャンパーのバッテリー駆動は全く実用的ではありませんから、発電機の使用か車のオルタネーターを使った発電に頼る事になります。
これについては過去の記事「牽引車を大電流用の電源車にする」で触れていますが、ヘッド車からの給電設備はしたものの、結局使う場面といえばピクニック程度のディキャンプにも満たない場面で電子レンジを使うくらいでした。
キャンプ場では発電機はもちろんアイドリングも禁止なのでこれも使えません。道の駅では騒音の問題で微妙ですが、使える所もあるかなぁと思うくらいで、実際に使った事はありませんでした。
エアコンを省エネエアコンに換装する
では、せめてキャンプ場のAC電源で使えるように800W程度の消費電力のエアコンに換装しようか!等と思いましたがその使用頻度、室外機を設置の為のスペース等考え出したらその計画は霧散しまして、結局一年が過ぎます。
大型のキャンピングカーをお持ちの方はそういったスペース的な余裕があるので家庭用エアコンに換装されていますね。
扇風機だけで全く問題なかった。。
とても単純で情けない結論なんですが、殆どの場合、扇風機だけで全く問題ありませんでした。以前は高価だったDC扇風機もホームセンターブランドの展示品を運良く3500円で入手出来ました。
電力も25Wと省エネエアコンの1/32という超省エネっぷり。一日8時間まわしていても約16アンペアほどです。しかもものすごく静か。
真夏の炎天下の港でも車内は日陰の温度ですから、扇風機さえ回っていれば暑いながらもいられる温度です。
合わせ技としましては、お盆付近の一年で一番暑い時期は「700m位の標高でキャンプをする」。これが一番快適ですね。
キャンピングカーに万能性を求めてしまいがちですが、キャンプという原点に立ち返ると、わざわざコンクリートの上でテントを張る人が居ないのと同じで、暑いと分かっている場所で頑張ってエアコンつけてキャンプする必要も無いのです。
そういう時は夜だけでも涼しい所に行けば良いわけですし、お財布にも優しく、静かで快適です。
それでもエアコンは欲しい(時がある)
家にいる時はフックアップで電力を供給していますからエアコンがあれば暑い時期もトレーラーを活用出来ます。離れとして利用出来る事もあってキャンプでは使わないエアコンもこんな時には大活躍なのです。
車内が小さいので小型エアコンでも抜群に効きますヨ!
ありがとう御座いました。
COMMENTS