家具とか言って大風呂敷を広げてみましたが、今回の作り物はただのハコ。扉も裏板も無い棚ですがガレージ的室内には無くてはならない縁の下のチカラモチなのです。
これがあれば良く使う「丸ノコ」や、子供たちの「自転車のヘルメット」「バスケットボール」等々、愛用の道具類を収納出来、玄関周りお手入れグッズも引っかけて置く事が出来まして、乱雑になりがちな玄関周りもスッキリさっぱり。
そんなお役立ちになります魔法のハコを今回はテーブルソーを使わず、家にある道具で作ってみました。以下作り方実践編です〜。基本的な作り方は前回の通りです。
テーブルソーを使わないと言う事
「家具作り」。本来なら日曜大工で作るものの中では「建具作り」と双璧を成す『精度』が必要な作業です。
「本来なら」と言うのも、本職が作る家具のようにびしっと直角が出ていてこれっぽっちも歪んでいないような家具に必要な精度も、今回のような素人工作であれば多少の歪みは許容範囲ですし、クレーム付ける人もいませんから大らかに構えていても良いのです。
そもそもハンドツールでは精度と呼べるような切断は無理ですから、この不正確な部分をいかにして上手くごまかしつつ制作するかで「素人製作家具」の出来が変わってきます。
以前作ったキッチンですが、材料は全部テーブルソー(昇降盤)と自作のパネルソーで切断しました。
これら切断専門の機械は道具の調整さえ間違っていなければ、切った本人がビックリするほどの精度で切れますので、ビスでバリバリ組み立てるだけで、労せずして直角が出た箱が完成してしまいます。
600×800×20の板を4枚切って重ねると継ぎ目が分からないほどピッタリに切断出来、まぁ気持ちのいいコト。
そんな感じに切断出来ますから、同じサイズの棚板を6枚切ったとしたら、どの板を選んで組み立てても入るべき所にピッタリに入ります。ハンドツールで切断した板はそれぞれ微妙に違いますから、この板は入らない、この板はスッコスコと言う事が普通に起こります。
大きい分には切って調整すれば済むのですが、小さく切ったら延ばす、、、訳にも行きませんから肝心な部分は慎重に、「でかめ」に切って調整を繰り返します。
以上のようにテーブルソーがあれば無調整で組立可能。なければ組立時に調整をする事で、家具としての精度を別とすれば、どちらも見た感じは同じ様な棚が出来ます。
制作に使ったもの
おなじみ丸ノコ
いつもの電動丸ノコ。
刃は24枚刃に換えてあります。これが今まで使った丸ノコの刃の中でも一番良く切れます。一般的には42枚刃位が牽き面がキレイなのですが、縦切りを多用すると丸ノコに負担が掛かるのですが、この刃でしたらかる〜く切る事が出来ます。
定規代わりの板
適当な定規が無かったので、小屋に落ちてたシナベニヤ板を定規にしました。予め直線にカットして鉋で微調整しておきます。そのうち反ってしまうので使い捨てです。
直角定規かスライド丸ノコ
基準面から直角に切断する為の直角定規(Lアングル等)かスライド丸ノコで横切りします。
調整が甘く600mmほど切ると0.5mmズレますが幅は最大でも312mmですのでよしとしました。
仕上げ用のダボ作りキリ
ビスが表面に見えるとカッコ悪いので全てダボを使って埋め木します。
写真上がダボ作り用のキリで、下が下穴開け&ダボ穴用ドリル。これを使ってあまった材料から木ダボを作りますので違和感なく穴を埋める事が出来ます。
動物のフンじゃないよ木ダボだよ。
ありがとう御座いました。
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