こちらは過去の記事になります。現在はこのように完成しました。
みなさまお元気でしょうか?今週半ばに家族全員ノロウィルスにやられてしまいまして、今週はキャンプにも行かず、自宅で大人しく工作の時間です。
さて、忘れかけていた自転車置き場自作計画ですが、以前に発注してあった材料が出来てきました。今は材木屋さんもお忙しいそうでちょいと時間がかかってしまいましたが、早速各部品の制作に取り掛かります。
今回は一部を除いて基本的に木造軸組構造。家を建てる時と同じ方法です。この方法ですとまずは骨組みが立ち上がり、屋根や壁を後からペタペタと付けて完成となります。
基本部品
骨組みとなる基本部品としては大きく分けて4つで構成出来ます。
- 土台 基礎の上に乗る木
- 柱 土台と梁(桁)を繋ぐ木
- 梁(桁) 柱と柱を繋いで壁になったり、屋根荷重を受ける木
- 垂木 屋根の下地の木
通常の自転車置き場でしたら、上から見たらコの字の基礎の上に作って自立させますが、今回は物置小屋に接続してしまうのでL字です。
基本部品も非常に少なく
- 土台 2本
- 柱 3本
- 梁 2本
- 垂木 7本
だけです。ジョイント(継ぎ手、仕口)が必要なのは土台と梁だけですから加工本数はたった4本です。
柱は端部をホゾにしなければなりませんが、至極カンタンなので週末2日あれば自立するフレームが制作出来ると思います。
現代建築に習って加工は最小限に、金物多用で構成します。
自転車置き場ですから気軽にやっても罰は当たらないでしょう。
まずは一番厄介な小屋と自転車置き場の接続部分の柱からやっつけましょう!
小屋と自転車置き場の合体場所(柱)
既存の建物と、新しい自転車置き場のフレームの合体場所が必要です。
この場合は写真の柱。入り口引き戸の鴨居を切って強引に配置した後、180mmもあるながーいビスで小屋のフレームに固定します。
垂木を留めるビスですが、こんな構造材も普通に留まってしまいます。困った時のタルキック。
この四角のへこみに梁が刺さります。固定はビスと羽子板ボルトに任せましょう!
基礎との具合は、、、なんか斜めだけど、、まぁいいか。
加工道具
昔懐かしの我が道具達を引っ張り出します。二年前、この道具で家の構造材を全て刻みました。オンオフスイッチしかない超ハイテク道具達。
角ノミ、丸ノコ大小、大入れルーター。
どれも住宅街で使うには不適切な大音量仕様。さっさと終わらせねばなりません。
引っ張り出しては見たものの、大入れルーターだけは使いませんでした。やはり音量が「大」過ぎて使う勇気ナシ。切り欠きも手作業でしたから結構時間がかかりました。
墨付け
何処を切って何処を残すか?を判断するために鉛筆で加工線を書く事を墨付けと言います。本式には墨つぼと墨差しで書きますが、本式では無いので鉛筆とチョークラインです。
特にチョークラインは大変便利。これを使い始めてからこればっかり使ってます。ハッキリ見えるし雑巾で拭けばしっかり消える。
墨と比べるとやや太いですが、建築にそこまでの精度は必要ありませんからこれで充分だと思います。
木裏と木表
目に付き易い「梁」などは材木の4面の中でもキレイな面を表にすれば、かなり見た目が変わるので墨付け前に確認して方向を決めて置いた方が賢明です。
写真向って左が木裏、右が木表です。一見して違いが分かると思いますが、木表の方がキレイでしょ?細い材木一本の材料は何処から見ても木表ですが、太い木を半分にして作った材木は裏と表が出来ます。
見える所の材木は木表が基本ですから、その向きになるように墨付けします。
尺杖
墨付けに必要なものはこの棒です。建築的には尺杖と言いまして、柱〜柱の芯が書いてある角棒です。
普通は尺貫法に基づいて、303〜910〜1820ごとに写真の様な印を入れて作ってありますが、今回は尺貫法無視の縦1800横2705ですから適当に書き込んで使用します。
メジャーと比べるとシンプルな表示なので間違いが無くて使い良いです。
墨付けの順番
まず始めに芯を書き写して
チョークラインでセンターを出して
これで準備完了です。続けてジョイントのお絵描きをします。
アリ掛けの仕口の寸法はこんなふうにしました。大した決まりはありません。引っかかってさえいればよいのです。金物工法はお気軽です♬
ノミとノコギリで仕口を刻みます。
間柱の入る切り欠き
アリ掛け
ホゾ穴は角ノミを使って穴を空けて完成。
刻んだのは上の4パターンだけです。
子供をお迎えに行ったりしていると、いつの間にかタイムアップ。二日目に続く。
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