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キャンピングトレーラーの牽引その3 後付けエアサスAirlift (エアーリフト)1000を再考する

さて、前回に続きキャンピングトレーラーの快適な牽引の為の工夫第三弾です。

前回のヒッチ荷重を100kgちょっとにしたら、乗り心地がかな〜り落ち着いた雰囲気になり、非常に効果的だったと感じたのですが、まだ改善したい部分もありました。それは道路のへこみ(またはでっぱり)に入った時の揺れです。

路面の凹凸の大きさにもよるのですが、比較的大きな凹凸の場合、揺れの周期が長く、フワンフワンと二回揺れる感じ。運転しているとトレーラーの揺れを直接感じてしまうので、感覚的に気持ち悪いのです。

Airliftの最大空気圧

ふと思い出して、リアサスペンション内に設置してあるAirlift(エアーリフト)のウェブサイトを漁っていると下の「適正な空気圧を求める」とのAirliftの公式なページがありました。

https://www.airliftcompany.com/workshop/finding-correct-air-pressure/

その中の一文

A bouncy vehicle is usually the result of weak suspension. The rate of the bounce is something we call natural frequency. The human body is more comfortable at a higher natural frequency than a lower natural frequency. Weak suspensions will create a lower natural frequency. For example: a pickup truck with a load of sand. A weak suspension would cause the vehicle to bounce slow and deep because the load is too heavy for the suspension. If this is the case you want to increase the air pressure in your air springs (therefore increasing the spring rate of the air springs).

テキト〜な訳

足の弱い車はピョコピョコ良く跳ねやがるんだぜ。揺れ方は周期で表すんだけど、人間ってのはゆっくり長い周期よりも、早く短い周期の方が比較的快適に感じるんだ。そんでもって大事なのは、「弱いサスペンションはゆっくり長い周期で揺れる原因になっちまう」って事だ。

例えばトラックに重たい砂を積んで走ってみなよ。な?弱いサスペンションはいちいちゆっくりふか〜く揺れて落ち着かねぇったらありゃしねぇ!もちろん砂がサスに対して重過ぎるからな!もしそんな調子だった時はアレだっ、おまえのサスの中の風船に入ってる空気圧を上げりゃ良いんだよ!そうさ!風船のバネ比を上げてやる為にな!

おぉ!これこそまさに私の状況にぴったんこ!なるほど、現状ではジープのサスペンションは負荷に対して微妙に弱い。つまりは上記のようにさらに空気圧を上げれば良いわけです。

ここでAirlift 1000の取説を見ていると最大空気圧 35 PSIという記載の他に「For motorhomes, start with 50-100 PSI」とも書いてあります。

??なんだこりゃ?最大35 PSIのはずが100 PSIまでイケルとも読めます。今度は最大空気圧について検索してみると、世界中には同じ疑問を持つ人が多いようで、この事について各地で議論されている模様。

中でもこのダッジラムのフォーラムではAirliftに直接聞いてくれた人も現れています。

http://www.ramforum.com/f119/40_psi_airlift_1000_think_theyll_blow-67280/

この方によれば「Airlift1000の破壊空気圧は150PSI。通常の使用は100PSIまでは想定してる。40PSIは楽勝!」との回答を得たそうです。

40PSIと言えば現在の最高設定にしていた240kPaよりも30kPaほど上げる事が出来ます。もし足りなければさらに空気圧を上げる(実験的にですが)事も出来そうです。

実験

破壊圧力が150PSIである事が分かりましたので、説明書による35PSIを越えて40~60PSIにしても(恐らく)大丈夫でしょう。空荷の状態で設定しても、加重後の空気圧は空荷に比べてさらに上昇するはずですから、空気圧設定の手順は以下のようにします。

  1. 空荷の状態で空気を入れる
  2. 100kg程度に調整したヒッチ荷重のトレーラー接続する
  3. 空気を抜いて、目標値に空気圧を整える

では実験開始。

エアー注入

自転車の空気入れでセコセコと空気を入れます。自転車の空気入れにもゲージがついているのですが、あんまりアテにならない精度ですからちょっと多めに。

今回の目標は41PSI(280kPs)。いつも自転車のゲージの方が圧力高めに表示されるのでちょっと余分に入れておきました。

コンベックスでいつものフェンダー下を測定すると!!!!3.3cmも上がっているじゃあ〜りませんか!

エアー注入直後

 

トレーラーと接続

この状態でトレーラーと接続します。ゲージで空気圧を測定すると、46PSI(320kPs)です。

320kps

空気圧の調整

やっぱりこれじゃ入れ過ぎの感がありますので、目標値まで空気をプシュプシュっと抜きまして、、設定完了。

目標値280kps

フェンダー下を測定してみると荷重が掛かっていても通常よりも1.5cm上がった状態です。

高さ1.5cmアップ

恐らくですが、定員フル乗車で91cm位の通常の高さになるのではないかと思います。

 

実際の走行感

ヒッチ荷重100kgちょい+280kps(40.6PSI)で正月の東伊豆旅行で300kmほど走行してきましたが、さらにさらに快適な牽引で旅行する事が出来ました。

もうこれ以上は車を替える(無理)かウェイトディストリビューションヒッチと言われる、大袈裟な装置を付けなければ乗り心地としては向上しないレベルだと思います。

今までとの違いは35→40.6PSIという圧力の変化の他に、「空荷の状態でエアーを注入しトレーラーを接続する」手順の違いも大きいように思いました。

Airliftの風船はバネとバネの間に食い込むように膨らんでバネレートを上げる役割がありますので、荷重がかかって縮む前のサスペンションと縮んだ後のものでは同じ圧力でもバネの補助力に違いが出るんじゃないかなぁ〜と言う所です。

そんなわけで、前回「う〜んなんか微妙な効果しかないかも〜、ただのお守り?」とか書いてしまいましたが、それは私の研究不足から来る勘違いでした。

確実にこれは効果があります。35PSIという最大圧力無視が微妙に気になりますが、Airliftの中の人もFine!と言っているそうなのでこのまま行きます!

何か爆発等!不具合があったら報告致します。

ありがとう御座いました。

 

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